結果発表
2016/09/14 10:00

第49回 キヤノンフォトコンテスト

応募作品数:21,368点
主催者:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
※ここでは入賞作品の中から、4点をご紹介します

グランプリ

峡谷の蛍
甲斐靖一
峡谷の蛍
受賞者の声
グランプリの朗報をいただき、大変うれしく、感動しています。この作品は、宮崎県の観光地・高千穂峡での一枚です。知り合いから「蛍が舞っている」との連絡をもらい、その日のうちに準備をし、写真仲間とともに現場に向かいました。到着しても、どのあたりに蛍が舞うのか分からず、滝が入る一番景色のよい位置にカメラをセットし、蛍を待ちます。すると、19時半ごろ、思い掛けず目の前を蛍が乱舞し始めました。「これはすごい」と、感動しながらシャッターを切り続けました。
自由部門

大賞

睨みあい
氏家泰子
睨みあい
受賞者の声
網戸にやってきたカマキリを見つけた猫がソロリソロリと近づき、捕獲しようと必死になっている姿を目にした私は、静かに庭先に出て、網戸越しに愛猫の姿を写しました。大賞の知らせが届いたときは、うれしさのあまりに愛猫を強く抱きしめ、「ありがとう」の連発。ただ、残念なことは、いつも辛口の批評をしてくれた夫が2月に他界し、喜びを分かち合えなかったこと。夫の介護もあり長い間撮影できなかったので、受賞をきっかけに大好きな動物に会いに行けたらと思っています。
ネイチャー部門

大賞

それぞれの旅立ち
佐藤憲二
それぞれの旅立ち
受賞者の声
早朝からハス田や池などを見渡して、トンボの羽化を見つけることが、私の夏の楽しみの一つです。少し寒さも増した10月中旬、受賞の通知をいただいたころ、無事に羽化した赤トンボたちは、2匹の夫婦トンボになって飛び回り、水たまりなどに卵を植えつけます。そして、生命をつなぐ必死の作業の末、やがて旅立ちの終着を迎えます。彼らを取り巻く環境も、年々変化しています。それでも、夏から秋にかけて空を飛び交う姿を、いつまでも見ていたいものです。
スポーツ部門

大賞

Pride
西村尚己
Pride
受賞者の声
高校レスリングのインターハイ予選の決勝。若き二人のアスリートがプライドをかけて、死力を尽くして闘う姿をとらえた一枚です。スポーツは結果がすべてだ、とよく言われます。しかし、情熱的で前向きに闘うアスリートたちの姿は、勝ち負けを超えて、観る者の心を動かします。このたびの受賞を契機に、これまで撮影させていただいたアスリートたちに、あらためて敬意を表します。そして、これからも、私たちに勇気と感動を与えてくれることを期待しています。
関連記事