結果発表
2022/06/07 10:00

サンスター文具 第27回 文房具アイデアコンテスト

応募作品数:5624点(一般部門:3406点/ジュニア部門:2218点)
受賞作品数:14点(一般部門:5点/ジュニア部門:5点/審査員特別賞:3点/サンスター文具賞:1点)
主催:サンスター文具株式会社
※ここでは、グランプリ・優秀賞をご紹介します
一般部門

グランプリ

chatori
白川 勝悟
chatori
作品コメント
小鳥の形をしたふせんです。ふせんを丸めて両端の粘着面を貼り付けることで鳥の形になり、メッセージを届けてくれます。開いて貼り付ければ吹き出しの形になり手書きのチャットになります。
審査コメント
丸めると小鳥、広げると吹き出しになるため、見た瞬間、小鳥がメッセージを届けるアイデアだと伝わります。童話やアニメなどでも大切なメッセージを届ける小鳥がしばしば登場します。ですから、小鳥をモチーフにしたことにも説得力があります。ふせんの形も小鳥の作り方もシンプルで洗練されています。そして何よりも小鳥のカタチが可愛らしく、思わずくすっ!と幸せな笑顔になれます。審査委員全員一致で今年の大賞に選びました。(安次富 隆)

優秀賞

ちょうどいい棒
森山 慶一郎
ちょうどいい棒
作品コメント
木の棒で地面に描く体験を、チョーク素材の汎用性で拡張した、アスファルトや砂地、様々な地面に描画できる「棒」です。
コロナ禍により、遊びはより室内化、個人化したのではないでしょうか?
大きく描かれた地面への落書きは、言葉を発さずとも人と楽しみを共有できるコミュニケーション手段です。
最高の外用一人遊びツールとして笑顔の輪を広げる新しい形のチョークを提案します。
審査コメント
「ちょうどいい棒」ってみんな知ってて大好きですよね! だけどそれを特に意識として共有したことってない。それが具体的な姿を持った作品になっているのが面白いです。
また、プレゼンの資料が美しい。作品の棒の本当にちょうどいいこと! これよこれって形してますよね! 素材がチョークなのでボキボキ折れてしまうのをあえて認めて、許容しているところも面白い。
スタイリッシュでシンプルな中に、深い情緒が詰まっている。(ザリガニワークス)
ネコゴム
小松﨑 慎梧
ネコゴム
作品コメント
“猫が液体になる”という話を聞いたことがあるだろうか
ねこたちはどんな形にも柔軟に対応し、形を変える。
時より彼らは我々人間の想像力をも超えた形になりうる。
そんな彼らの面白い一面を消しゴムで表現しました。
消しゴムを使用するにつれ自分の好きな形に猫を変形させることができる。
長期の使用で飽きがちな消しゴムも愛着を持たせることで最後まで使ってもらえるようになる。
審査コメント
消しゴムを、消費するモノから創造するモノへと価値を変えた画期的なアイデアです。消しゴムは、使うと次第に丸みを帯びてきます。その自然な形の変化を楽しむことも、最初から自分好みのネコを作ることもできます。いずれにしても、最初は同一形状のネコが、最後は一つとして同じカタチのネコにならないことが、ネコゴムの創造的価値だと思います。誰もが自慢のネコを作りたい気持ちを掻き立てられてしまうのではないでしょうか。(安次富 隆)
殿堂入りペンケース
品田 尚志
殿堂入りペンケース
作品コメント
がんばって勉強していれば消費していく文具、短くなった鉛筆や小さくなった消しゴムたち。
そんな歴戦の勇者文具しか入ることが許されない、高級なジュエリーボックスのようなペンケースです。
一つずつ殿堂入りさせてコンプリートすれば、達成感の笑みがこぼれることでしょう。
審査コメント
捨てるに捨てられない役目を終えたモノ達に、新たな居場所や価値を与える優しく微笑ましい視点が素晴らしいと思いました。すでに洒落た雑貨屋さんに売っていそうな雰囲気すら漂っています。ちなみに我が家の短くなった鉛筆と消しゴムは元焼き海苔ケースの中で商品化を望んでいるようです。(KREVA)
不自由帳
窪田 嵩哉
不自由帳
作品コメント
子供の頃、自由帳を最後まで使い切っていましたか? 絵や迷路で埋まったのは最初の方だけで、後ろは真っ白なままになったことはありませんか? この不自由帳では、何を書くのか全て決められています。
我々はクリエイティブである必要はなく、ノートの要求にただ応えるのみです。時には不自由な方が楽なことがあるかもしれません。
ノートを使い切ったことのない方に向けたノートです。
審査コメント
すごく好きです! 逆説的な発想がいい。
自由よりもむしろ不自由を与えられた方が動きやすいことってある。このノートに逆に自由を感じるなんて人もいると思います。また、これを使っていく中で、使う人は日々様々な角度からものを見て感じることとなり、最後までやり切った時、その人はとても自由で心豊かになれてるんじゃないかな。世界が広がる作品だと思う。(ザリガニワークス)
ジュニア部門

グランプリ

静岡県算数セット
山口 穂花
静岡県算数セット
作品コメント
私は静岡県が大好きなので、地元の有名な物をイメージして、算数セットを作りました。
静岡を想いながら、元気に、算数を頑張れそうです!
審査コメント
「静岡県が大好き!」という熱い想いが伝わるアイデアです。私も静岡県が好きになりました。一つ一つの文具もよくデザインされています。中でも「うなぎパイじょうぎ」はすぐにでも欲しい逸品です! それぞれのネーミングも素晴らしい。「茶ンパス」や「ふじ山三角じょうぎ」という名前は、一度聞いたら忘れられません。静岡県の有名な物が記憶に残る算数セットは、静岡県の知名度を高めるとともに、静岡県ファンを増やすでしょう。(安次富 隆)

優秀賞

押しボタン式信号機電卓
小櫃 陽菜
押しボタン式信号機電卓
作品コメント
現代人は多忙を極めています。一度立ちどまって見る時間も大切だと思い、この電卓を考えました。
中央の赤いボタンが「=」のボタンになっており、計算をして赤いボタンを押すと「おまちください」という文字が表示され、すこし時間がたつと答えが表示されます。
審査コメント
いやちょっと待つんかい、とまさに思わず「くすっ」と笑える作品でした。アイデアの面白さはもちろん、葉書を横にしたくらいのスペースの中でも、手書きでわかりやすく美しいプレゼンテーションで本当に素晴らしいと思いました。(KREVA)
かおものさし
板倉 玲奈
かおものさし
作品コメント
メモリが髪の毛になっちゃった?!
こんなものさしがあったら…
くすっと笑顔になれそう! 絶対買いたい!!
そんな思いから生まれたのがかおものさしです。
審査コメント
売っていたら買わずにはいられないような可愛さがありつつ、定規をあてる部分、つまり一番先端の寸法さえしっかりしていればその後の線は曲がっていても縮れていてもいいんだな、
という気づきを貰える素晴らしい作品でした。ありがとう!(KREVA)
芯がぐにょ~ん
吉田 美乃莉
芯がぐにょ~ん
作品コメント
このシャープペンシルは、芯が折れてなくなるという問題を改善したもので、芯が折れそうになっても曲がって折れないという仕組みになっています。
字も書きやすく、ちょうどいい固さになっています。
審査コメント
もしこれが実現できたら、くすっと楽しいだけでなく革命的に便利だと思いました!
折れて飛んだ芯によるいろんな痛い思いがなくなりますし、何より芯が折れなければそれだけで一本の芯で書ける線の長さは物凄くのびるのでは。
ペンタッチが独特になりそうで、書きごこちにもとても興味があります。シャープペンの扱いやすさに万年筆の表情を併せ持ったような感じになるのかも? 字や絵を描くのがうんと楽しくなりそうですね!(ザリガニワークス)
ちきゅうぎバランスボール
大久保 美誉
ちきゅうぎバランスボール
作品コメント
夜になるとひかります。くにごとのだじゃれが書いてあっておもしろいです。
審査コメント
地球の上に乗っちゃうという発想が素晴らしく楽しい! 是非乗ってみたいと思いました。
人間社会や自然環境など、社会が多く問題を抱えている現代、地球とバランスという言葉の組み合わせに強く惹かれる思いも感じます。だじゃれで国際的なコミュニケーション能力も鍛えることができるこのバランスボール、世界平和につながる商品になるかもしれないです。(ザリガニワークス)
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