結果発表
2022/12/15 10:00

学生プロジェクトデザインコンペティション 2022《学生限定》

応募作品数:16点
受賞作品数:11点
主催:一般社団法人日本能率協会、一般社団法人HEAD研究会

最優秀賞

むすびステーション ─ 「停留所」でむすぶ、人とひと、人とまち
濱田紗希(名古屋工業大学 伊藤研究室)
むすびステーション ─ 「停留所」でむすぶ、人とひと、人とまち
作品コメント
自動運転の実用化により車内の使い方が豊かになるだけではなく、自動運転とまちをつなぐ停留所に対してもより豊かな空間のあり方が必要とされています。自動運転が走行する「名駅南」エリアの歩道空間を活用し、「待つ」だけではない「人とひと・人とまち」をつなぐ未来のステーションを提案します。

神田主税賞

ベーハ小屋再生プロジェクト
佐藤衆和(芝浦工業大学)
ベーハ小屋再生プロジェクト
作品コメント
かつて益子の日常に溶け込んでいた煙草乾燥小屋であるベーハ小屋を再生させ活用につなげることを目的とする。益子町に図書館がないことに着目し、図書機能を付加させ建築的再生を試みる。益子の風景に点在しているベーハ小屋を各家々から徒歩圏内に配置した「ベーハ小屋・図書館」として提案する。

田島則行賞

種を蒔く 都市の耕作放棄地・生産緑地へ 居場所を作り出すビジョン
北村さくら(工学院大学 樫原研究室)
種を蒔く 都市の耕作放棄地・生産緑地へ 居場所を作り出すビジョン
作品コメント
私達は耕作放棄などによって宅地化していく生産緑地に対して農業の簡易的ディテールや知恵を引用し、種を蒔きみんなで育てるような場づくりのビジョンを考えた。第一段階として私達は、貸し農園カフェに農業資材の再解釈をした日除けを計画している。点在する生産緑地にフィットする建築を目指す。

西田 司賞

つくばお風呂プロジェクト
木嶋真子(法政大学大学院 赤松佳珠子研究室)
つくばお風呂プロジェクト
作品コメント
10年間つくばで活動を続けていくことで徐々に地域に根付いたものになった。今年のお風呂プロジェクトでは、ものづくりのプロセスに多くの地域の方々と関わっていくことで、コミュニティデザインの可能性を感じた。建築学生が日本の地方都市にできるデザインとは何かを未来へさらに模索していきたい。

馬場正尊賞

あさかやま屋台プロジェクト
河合美楓(関西大学大学院)
あさかやま屋台プロジェクト
作品コメント
単身高齢者や、ひとり親世帯、精神障がい者など孤立しやすい人が多く住む浅香山地区において新たな地域コミュニティのプラットフォームとしてエディブルスクールヤードでの活動を、地域住民と関西大学がともに堺エディブルシティヤードとして展開する。その第一歩として活動を支える屋台を制作する。

山本想太郎賞

瀬戸内クリエイターズHUB「島会議」
矢吹はるひ(学生団体 島会議)
瀬戸内クリエイターズHUB「島会議」
作品コメント
瀬戸内に浮かぶ島「久比」で購入した古民家を再生するという目的だけ決めて、設計、施工、運営、組織づくりまでもをみんなで考えながら実験的に行う創作活動。広島県内のものづくりに熱意のある学生、大学院生、OBやOG、教員と島の住民までもを巻き込んで、時間やお金に囚われず「とことんデザイン」することで「暮らしを取り戻す」ことを試みる。

奨励賞

図書館建設に向けた学生と市民の協働スモールプロジェクト
勝海凱斗(新潟工科大学)
図書館建設に向けた学生と市民の協働スモールプロジェクト
作品コメント
旧小千谷総合病院は、中心市街地における賑わいや交流の創出にも寄与してきた経緯があり、その移転は、中心市街地の活力が低下する要因の一つとなりました。本事業においては、その跡地を図書館等複合施設として活用することにより、新たな賑わいと活力を生み出すことが期待されています。
また図書館等複合施設には、「新たな活用を行い、新たな魅力を生み出すことで、中心市街地における活力の再創出を図り、市民の暮らしをより良くする」という意味を持つ暮らしのリ・デザインを大切にすることが決められています。
建築学生によるコミュニティづくりと再生 イドバタプロジェクト
和田卓巳(空き家改修プロジェクト 稲取設計室)
建築学生によるコミュニティづくりと再生 イドバタプロジェクト
作品コメント
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取にあるベンチを改修し、住民の方々の井戸端会議の場所を守るプロジェクト。
稲取のまちでは住民同士が道端でおしゃべりしている様子をよく見かける。また、街の至る所にベンチが設置されており、そこに座ってお話していることもある。
しかし、中には腐朽や破損しているものもあり、それが理由で住民同士が集まらなくなってしまったベンチもある。
そこで、新しくベンチを新設、既存のベンチの修繕を行うことによって住民の方が再び集まり、おしゃべりできるような場所を再生し、守っていく。
チャリんこテラス
渡辺佳英(芝浦工業大学 プロジェクトデザイン研究室)
チャリんこテラス
作品コメント
自転車を収容するための箱だと捉えることのできる従来の駐車場の形態を変化させるべく、自転車利用が促進される社会での駐輪場の在り方として人々がアクティビティを起こせるような機能を加えて行くことにした。駐輪場が公園利用者同士のコミュニティのハブの役割を担い、かつ公園をもっと気軽に有意義に楽しめるような場所になるよう再設計した。
学生が提案する街中の私設広場の空間提案 新潟県燕市まちづくりプロジェクト
鈴木里佳(新潟工科大学大学院)
学生が提案する街中の私設広場の空間提案 新潟県燕市まちづくりプロジェクト
作品コメント
変わりつつある新潟県燕市宮町という街を舞台に、“まちのファン”を増やすため、学生がその地域の住民・店舗オーナーなど様々な人たちと関わり合いながら、何が必要か、何が求められているのかを考え、実際に使われる広場の空間づくりをするプロジェクト。
竹を用いた舞台ステージの建設と野外劇の上演
演劇空間ロッカクナットいっかいめ。「そこここに、戯れ」
原 良輔(九州大学 Team Bamboo)
竹を用いた舞台ステージの建設と野外劇の上演<br />演劇空間ロッカクナットいっかいめ。「そこここに、戯れ」
作品コメント
かつて、糸島市・親山地区の産業の中心にあった、可也山。現在は竹が跋扈し、地域の厄介ものに。このままで本当にいいの? そこで現地で竹林整備活動を行い、そこで伐採した竹を用いて野外演劇ステージを建設。放置竹林問題の新たな打開策を提示します。
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