結果発表
2026/07/09 10:00

第17回 わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト 2025《高校生、学生限定》

主催:岐阜女子大学 家政学部 生活科学科 建築デザイン専攻

受賞作品数:14点、1校(学校賞)
※ここでは、建築士会賞および優秀賞をご紹介します

建築士会賞

亀岡夫婦と噂の別宅(A技術・デザイン部門)
大條莉音(福島県立福島工業高等学校) 
亀岡夫婦と噂の別宅(A技術・デザイン部門)
審査コメント
この作品はストーリーにもある通り、作者の住む福島県・伊達地方の明治の頃、養蚕業で成功した亀岡家夫婦の現役引退後の生活を想像しながら組み立てられた作品です。
ストーリーと設計主旨は、平易で端的な文章に纏められ、見る人の想像力を刺激します。養蚕業に関わりの深い「桑の実」を手掛かりに、「土地の恵みを活かし、人に喜びを与える」をテーマに町屋をリノベーション、食事も提供するジャム工房を営む設定になっています。
図面のレイアウトは好感の持てるもので、特に限定された色での各部の表現はレベルの高さを感じさせ、タイトルの「~噂の別宅」と併せ、見る人を素直に引き込む良い作品です。
A技術・デザイン部門

優秀賞

Root. ─ 小さな食卓のはじまり ─
坂井希優(岐阜県立岐阜工業高等学校)
Root. ─ 小さな食卓のはじまり ─
審査コメント
小さな食卓を「中心」に、伝統、家族、子供と高齢者などの様々な問題について物語る素晴らしいコンセプトであり、その空間表現も非常に分かりやすくまとまっています。
高齢者夫婦の生活空間を二階に、一階には夫婦が経営する「子ども食堂」が配置されています。子供と地域が繋がるポカポカテーブルを持つ「子ども食堂」は計画・デザインを通じて、高齢者、地域社会、子供、家族団らんなど将来にあるべき生活文化の在り方を示そうとした試みが見て取れます。現実の生活に存在する社会的問題を解決しようとしたデザイン姿勢を高く評価します。
知る空間 ~ダイニングバー「ウナギの寝床」~
田中架羽(愛知県立愛知総合工科高等学校)
知る空間 ~ダイニングバー「ウナギの寝床」~
審査コメント
「知る」には、大きく二つの意味があり、一つは町屋の建物の魅力を知る、もう一つはこのダイニングバーで関わる"人"を知る。地域の文化や町屋の希少性を考慮し、「知る」ことの価値を空間に落とし込もうとする試みは、単なる飲食空間に留まらず、交流や学びの場としての可能性を感じさせます。プランはとてもシンプルながら、町屋特有の通り庭や大きな梁、格子といった要素を丁寧に残し、ダイニングバーとして再生させようとする姿勢が評価できます。ここで住まいながら働く夫婦のタイムスケジュールも考えられており、生活の様子がよく分かりました。このようなダイニングバーが存在することが容易に想像できます。
Bアイデア・デザイン部門

優秀賞

森と夜空
浅井夏葵(聖マリア女学院高等学校)
森と夜空
審査コメント
まず手描きパースの画力が素晴らしく目を奪われました。テーマである異世界の雰囲気漂うデザインの部屋が独特のタッチで描かれており、そのままアニメの原画になりそうです。全体の雰囲気だけでなく、壁、床、天井の素材感やカーペット、カーテン、照明器具から、たくさんの小物に至るまで細部にこだわっていることが伝わる表現力が素晴らしい。
A3という小さな紙面ですが、本当に異世界の物語に思いを馳せることが好き、この部屋だったら他のことを投げ捨てて帰りたくなる、という気持ちが伝わってくる迫力ある作品に仕上がっています。
時間を変える
國弘詩織(早鞆高等学校)
時間を変える
審査コメント
この作品は「帰りたくなる部屋」をテーマに、自己実現の「理想の部屋」を考案しようとしたものです。部屋は単なる「寝る」、「勉強する」ための部屋だけでなく、自分らしく落ち着ける「場所」でもあるべきだというアイディアは素晴らしい発想です。このようなコンセプトに基づいて、「休息」、「気分転換」、「快適性」、「採光」、「ペット」というキーワードを取り入れたシンプルで分かりやすい計画になっています。
「時間を変える」ということは、「理想を実現」することでしょうか。もう少しタイトルとの関連性が明確になるとなおよいでしょう。
猫と過ごす秘密基地
藤塚琉衣(岐阜県立羽島北高等学校)
猫と過ごす秘密基地
審査コメント
猫好きであればまさしく一目散に帰りたくなるであろう部屋になっています。猫と人が共に心地よく過ごせる空間を秘密基地のように仕立てたユニークな提案です。キャットウォークや造作棚を活かした立体的な構成は、猫にとっての遊び場であると同時に、飼い主にとっても眺めて楽しめる空間です。また、勉強スペースでは集中して取り組めるような実用性もしっかりと考えられ、ペットとの共生、癒しと実用性のバランスが取れていると思います。アイソメ図での表現も分かりやすく、「帰りたくなる理由」を感覚的に伝えることに成功している、温かみと遊び心にあふれた提案です。
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