ニュース
2016/12/16 10:00

【結果速報】「革コン!TLF革のデザインコンテスト」、結果発表と表彰式が台東区で開催

集合写真集合写真

ファッション、インテリア、生活雑貨など、新しい価値を生み出す革製品のアイデアを募集する「革コン!TLF革のデザインコンテスト」の結果発表と表彰式が台東区の都立産業貿易センターで開催。応募総数1645作品の中から、インターネット投票・東京レザーフェア審査委員会・ゲスト審査員(山縣良和、坂部三樹郎、高橋牧子)・皮革見本市のリネアペッレによる審査委員会の厳正な審査により、プロダクト部門とクリエイティブ部門の入賞作品20点、佳作40点が決定した。

kawakon5

最優秀賞「バックジャック」

実際に試作品までを制作するプロダクト部門の最優秀賞は、孔雀の華やかさを革で色彩豊かにあらわした「バックジャック」という鞄。作者の小笠原悠さん(奈良県)は、「私は人を楽しませる作品をつくることを心掛けています。後ろから見ると豪華な孔雀が、前から見ると背負った人自身が孔雀になったように見えるようにデザインしました。羽がたためるように、左右3枚ずつパーツが分かれており、収納できるように工夫しています。デザインも技術もまだまだなので、この賞を励みにがんばりたいです。」とコメントした。

kawakon3

最優秀賞「絵のぐつ」

クリエイティブ部門の最優秀賞には、絵の具のチューブを靴としてデザインした坪内綾乃さんの「絵のぐつ」が選出。試作品を製作したメーカーは「キッチュなデザインを具現化することで、革の良さと面白さが出せたと思う。実際に履けるように、足の甲にはプラット製法を採用するなど、工夫しました」とコメント。他にも世界へ羽ばたいていけるように、という願いを込めた靴「鯉の滝登り」(林わかなさん)や、編むことにより革の表情を作り出した靴の「REFINED LEATHER」(平良英也さん)が優秀賞に選ばれた。

審査員からは、「いつも見ているレザーのイメージを払しょくするようなデザインが多かったのが印象的(坂部三樹郎)」「ゆるきゃらにつながる可愛いデザインと、2WA3WAYなど工夫のあるデザインが多く、海外にでるときにこういった日本らしい印象が重要になるのでは(高橋牧子)」「海外ではなかなか出てこない、日本独自の発想がある作品が多く、新しい商品や産業や文化を生む可能性を感じた(山縣良和)」と講評を得た。

http://kawalove.com/

【関連ページ】
https://compe.japandesign.ne.jp/tlf-kawa-design-2016/

関連記事