2013年 ジェームズ ダイソン アワード

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第2次審査通過作品数:4点
主催:ジェームズダイソン財団

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日本最優秀賞作品

The Bottle Pack
The Bottle Pack

Frederick Phua(名古屋芸術大学 デザイン学部 卒業)

概要

発展途上国や災害地などでの水の調達は、水を入れたペール缶やポリタンクを頭に乗せたり、手で持ったりしながら運ばれている。しかしこの手法は不衛生で体に負担が多くかかる。これを解決するのがこの作品。リサイクルが可能なペットボトルをバックパックのように背負って水を運ぶので舗装されていない道でも最大24Lの水を楽に運搬できる。

同率2位

ARESA
ARESA

奥田勇(名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 在学)
鶴見慎吾(名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 在学)

概要

近年では糖尿病患者の増加によってインシュリンを打つ人が増えてきている。その一方で注射の針の不適切な廃棄が原因で事故が後を絶たない。日常に溢れているペットボトルを使って安全な注射針廃棄容器を開発。針をキャップに戻すのが困難な中、ARESAのペットボトルキャップを使うことで簡単にそして安全に針専用のキャップに戻すことが出来、そのキャップをひと押しでペットボトルの中に閉じ込めることができる。


Handie
Handie

山浦博志(東京大学大学院卒)
近藤玄大(東京大学大学院卒)
小西哲哉(千葉工業大学大学院卒)

概要

失われた手の動きを残された筋肉の電気信号をもとに再現する「筋電義手」が世界中で開発されている中、高機能で高価なものが多い。しかし彼らの調査によると傘をさしたりナイフをもったりするなど単純な動作がしたいとの声が多く、安価で使い勝手の良いものが求められていることが分かった。そこでそれを解決すべく3Dプリンタやスマートフォンを活用したHandieを開発。耐久性には劣るが修理や再生産の容易な部品を提案。

4位

AWARING
AWARING/日本

金子佳裕(筑波大学大学院在学)

概要

難聴者と健聴者の円滑な会話の実現を目指し、支援機器AWARINGを開発した。難聴者は話者の唇の動きと補聴器の音声を組み合わせて発話内容を理解できる。しかし、音の方向を正確に知覚できないため、複数人での会話中に話者が頻繁に切り替わると話者を見失い会話から取り残されてしまう。一方で、健聴者はどの程度の大きさで話せば難聴者に自分の発話が伝わるのか分からない。AWARINGは、音声の方向と音量に応じてリング状に並べたLEDが発光し、難聴者と健聴者を支援する。難聴者は話者方向を知ることができ、健聴者は自らの発話の音量が適切か分かるようになる。会話中に難聴者と健聴者の双方を支援する。