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2024/08/26 10:00

第15回バンフー学生Tシャツデザインコンテスト《学生限定》

主催：株式会社帆風

応募作品数：2577点
受賞作品数：25点、1校（学校賞）
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

木村さくら（拓殖大学）

作品コメント: 髪を切る行為は「変わる」という言葉よりも「新しくなる」という言葉の意味の方が強いように感じました。身なりを整えるためのふとしたアクションですが、何よりも強い意味を含んだ、儀式のような一瞬です。髪を切り、視界が晴れて、新しい自分とこれからの人生を鼓舞するような気持ちを込めたTシャツに仕上げました。

審査コメント: 最優秀賞おめでとうございます。髪を切る＝新しくなるという発想は一般的ですが、そのアイデアをデザインの力でどうやって見せたらTシャツに映えるのか？限られた印刷範囲をあえて鏡の中と解釈して、大胆な構図にポップな絵柄で上手に仕上げました。印象的な目の表現も良かったです。（鈴木一成）

優秀賞

中野碧巴（龍馬デザイン・ビューティ専門学校）

作品コメント: 募集テーマが「NEW」でしたので、男の子の頭から新しい発想が生まれているところをイメージして制作してみました。

審査コメント: 「NEW」をストレートに表現できていて、応募作品の中でもテーマを伝えるスピードが一際早い良い作品です。イラスト作品が多数を占める中で、写真コラージュが目を引きました。出てくるモチーフや写真のトーンもポップにバランスよく構成できています。単純に着たくなる可愛いデザインです。（しおたにさやか）

落合なつ実（和洋女子大学）

作品コメント: 私らしいNEWをどう表したらいいか考えた時に、興味のある内臓と好きな毛糸やフリルを使いたいと考えました。内臓から可愛くありたい、という想いを込めて新しい内臓を私らしく作りました。ニットや編み物は自分で編んだものを使い、家にあるフリルや素材をコラージュしました。外見も中身も可愛くありたい、という人に着てほしいです。

審査コメント: 「内臓」という一見グロテスクなモチーフを作者の考える「新しい内臓」に作り変えることにより「着る人が外見も内面も変わっていく」というコンセプトが目を引きました。時間をかけて編んだものを素材にしたり、手の込んだ手作業は見る者を飽きさせません。（岩﨑一博）

審査員賞

山田彩華（東京工芸大学）

作品コメント: NEWとは、最初の一歩を踏み出す瞬間に強く感じられるものだと考えます。物事に新しく取り組もうとする時はいつも、右も左もわからない暗闇にいるような感覚になります。ですが、周りがどんなに暗くてもこのデザインのように勇気を出して、力強く大きく歩き出してほしいという思いを込めて制作しました。

審査コメント: イラストの曲線選び、あえて顔がないポーズ、全てにセンスを感じます。とても魅力的で込められたコンセプトやメッセージが伝わる良い作品です。ポジティブなカラーシャツが選択肢にある中で、ブラックを選択して暗闇の中の勇気を表現しててイラストとシャツのトータルで考え抜かれてるところも素敵です。（しおたに）

星島宙大（大阪モード学園）

作品コメント: 今回のテーマである「NEW」から「ニューウェーブ」という言葉を思い浮かべました。NEWの文字を太陽に見立て、伝統模様である青海波と組み合わせることで、「ニューウェーブ」を表現すると同時に、古き良きものと新しいものの調和も描けたのではないかと思います。

審査コメント: まず、図案とタイポの纏まりが良かったです。次に、「青海波⇒ニューウェーブ」の解釈が面白い。古典的図案を「ニュー」にするためのカラーリングが良かった。太陽を表現した「NEW」も鮮やかになりすぎずグラデーションも秀逸。今後も色使いを意識してデザインを楽しんでください！（関口崇）

森永千夏（尾道市立大学）

作品コメント: 私は「NEW」という言葉から、「新たに仲間入りしたもの」すなわち赤ちゃんを連想したため、動物の親子をテーマにしました。その中でも、カンガルーは赤ちゃんを自分の袋の中に入れて子育てをする、変わった面白い行動をとる動物なので、モチーフとして選びました。単純な図形を使ってその愛らしい様子をポップに表現しています。着る人が楽しい気持ちになることを目標として制作しました。

審査コメント: この方は、いずれも可愛らしい絵柄の「ペンギン」と「カンガルー」の2種が候補にあったのですが、今回は単純な図形を反復しながら、色とリズムで表現してくれた「カンガルー」を選ばせていただきました。シャツのボディカラーも元気で楽しそうなのが絵柄とマッチしています。（鈴木）

大金慎（多摩美術大学）

作品コメント: 今回私は、輝く卵の中から、生命力、想像力、未来への可能性が溢れ出し、その奥から何かが今にも生まれようとこちらを見ている、というイメージで制作しました。卵をモチーフに選んだ理由は、例えば科学技術などは未来を想像してもやがて現実が追いついて「NEW」ではなくなってしまうのに対し、新しく何かが生まれる瞬間というのはどの時代であっても「NEW」の言葉にふさわしいイメージであり続けると考えたからです。

審査コメント: 卵をモチーフに、生命だけで無く、想像力や未来への可能性など目に見えないモノの誕生が躍動感のあるグラフィックでうまく表現されており、様々な新しい誕生（NEW）を感じさせる作品に仕上がっていると思います。（胡桃澤章宏）

泉碧（世田谷区立桜丘小学校）

作品コメント: 「NEW」は日本語で「新しい・今までにない」という意味があります。あまり木版画を画材として使っているTシャツがなかったのでそれも「NEW」です。猫の鳴き声の「Meow」と「NEW」もかけて作りました。1匹だけ「New」が混ざっています。

審査コメント: 「木版画Tシャツ」に新しさも感じましたし、なんと言ってもこの9匹の猫の魅力が弾けています。猫の新しい鳴き声も最高です。白Tにスミ1色で仕上げたあたりも潔くて最高です。とにかく最高です！（岩﨑）

一ノ瀬翔悟（香蘭ファッションデザイン専門学校）

作品コメント: テーマは、「新しい世界への穴」です。挑戦をすることは、とても不安で最初の頃は何もわからない状態で嫌になることはたくさんあり、何もかも真っ暗になる中でやり続けたらだんだん理解し真っ暗な世界から光が見えてくることを私自身経験しました。挑戦することは怖いと思いますがそこに飛び込んだら真っ暗な世界（穴）から光が見えるという思いを込めデザインしました。

審査コメント: 「NEW」という表現をわかりやすいタイポグラフィなどを使用せずデザインしたチャレンジが良かったです！抽象的なデザインにすることで「新しい挑戦」という作者のコンセプトだけでなく、様々なメッセージも受け取れると思います。シンプルでかっこいいので「着たい」と思わせるデザインでもありますね！（新里真一郎）

三澤洸太（サレジオ工業高等専門学校）

作品コメント: 新しい視点・アイデア・現象が「隙間から生まれる」瞬間を表現しています。地震がプレートの隙間で起こるように「隙間」は予想外の場所から新しいエネルギーを生み、物事に変化をもたらします。右脳の隙間には既存の枠組みや常識を超えた未踏の新世界が広がっていると僕は思います。隙間や境界線上にこそ新しい無限の可能性が秘められているというメッセージをこのデザインに込めました。

審査コメント: インパクトがあり妙に引き込まれる魅力的なデザインに一目惚れ。色面を使ったシンプルなグラフィック表現ですが、何か新しいモノが生まれてくる瞬間、その刹那を切り取ったようなエッジの効いたデザインに、ワクワク・ドキドキさせられました。ご自身のセンスに自信を持ってこれからも頑張ってください！（吉田広信）

伊藤壮（桜美林大学）

作品コメント: 「NEW」は常に新しくなるものだと思います。そのため、今あった「NEW」はすぐに「OLD」に変わってしまいます。だからこそ、「NEW」を新しくし続け、常に「NEW」な自分に成長し続けられるように、そんな思いを込めてデザインしました。

審査コメント: NEWというテーマをしっかりと深掘りしており、それを非常に洗練されたグラフィックに落とし込んだ作品であると感じました。説明しすぎず、テーマへの向き合い方がとてもクールです。Tシャツのデザインとしても洗練されており、作者のデザインセンスの高さを感じました。（村田恒）

倉知奈央（愛知教育大学）

作品コメント: NEWというと、新鮮で爽やかなものを思い浮かべます。このデザインは表向き、新たなものへ膨らむ夢や希望のようです。しかし、少し形が変わると「N」「E」「W」ではなくなるこのデザインには、新しい環境への緊張や不安も含まれています。その中で支え合う人の姿、新しい挑戦へのきっかけとなる雫を表現しました。これを着ると「安心できる」・「頑張れる」と思わせてくれる相棒のようなTシャツになってほしいです。

審査コメント: 作者のコンセプトにあるように、新たなモノへの「膨らむ夢や希望」と「緊張や不安」は、時代が変わっても裏腹な関係です。このデザインは、新しい挑戦や安心・頑張る力を象徴するオブジェクト「NEW」にうまく盛り込み、魅力的な仕上がりになっています。（畑野裕美）

竹内朝香（HAL東京）

作品コメント: NEWという単語に私はスーパーなどにあるテロップが一番最初に思いつきました。デザイン性を持たせたかったので、動きをつけて見ていてバランスが良くなるように配置してみました。

審査コメント: NEWというテーマに対してのポップがとても躍動感があり、フレッシュ。文字や配置・配色などのバランスも良く、目に留まるTシャツに仕上がっている。（伊藤信子）

大野琉成（日本工学院八王子専門学校）

作品コメント: 新しい「NEW」とは何かを考えた時にRPGゲームのアイテムが浮かび、新しくアイテムをゲットした時の表現方法としてキラキラしたエフェクトがかかっているので、それをTシャツのデザインにしました。

審査コメント: 受賞おめでとうございます。NEWという言葉を使用せず、言語をしっかりと非言語化しビジュアルに落とし込んでいる点に好印象を受けました。また、レイアウトもきれいに整っており、Tシャツという媒体においてビジュアルの面でも秀逸な作品だと感じ選ばせていただきました。（小林史朗）

林咲良（東京モード学園）

作品コメント: 新しいとは、好奇心の延長である。そんな人生を旅した私と世界の新しき好奇心をデザインしてみました。人生を歩むということは、何か新しい世界に出会うということ。カラフルな図形がNEWに様々な形で連なるように、人生はそんな新しい道でできている。そんな好奇心をTシャツに表してみました。様々な目で様々な図形を感じ、様々なNEWを人生と共に感じてほしいという意味合いが込められています。

審査コメント: NEWを新しいことへの好奇心と捉え、自画像と思しき顔の断片とメッセージ性の強い文字、様々な図形群などの要素を巧みに組み合わせてまとめ上げており、構成力の高さが感じられます。「様々なNEWを人生と共に感じてほしい」という作者の想いが見事にビジュアル化されています。（朝日泰博）

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