結果発表
2026/05/14 10:00

第27回 雪梁舎フィレンツェ賞展

主催:公益財団法人美術育成財団 雪梁舎

応募数:200点
受賞作品数:6点(佳作・入選を除く)

フィレンツェ大賞

SICKO MODE
孫 叡
SICKO MODE
作品コメント
私の絵には特にテーマとか意味とかはないです。ただ直感で描いていて、動物の姿を借りて、自分の感情とか欲望を表現しています。
描いている動物は、ある意味で自分自身でもあります。技法とかスタイルはあまり気にしていません。描くことは、私にとって本能みたいなものです。
自分の絵には生命力があると思っています。それを見た人にも、ちゃんと伝わればいいなと思っています。

フィレンツェ美術アカデミア賞

心に残る本屋
卜 夢葉
心に残る本屋
作品コメント(一部抜粋)
京都で出会った一軒の本屋さん。初めてその姿を目にしたとき、「SNSが盛んに発達した現代に、こんなにも素朴で温かみのある本屋が残っているなんて」と、心がじんわりと温かくなりました。静かな午後の光の中、本の匂いと木の温もりに包まれたその空間は、まるで時間がゆっくりと流れているようで、とても美しく感じられました。この情景をぜひ作品として描き残したいと思いました。

穏やかな秋の日、仕事帰りにふと立ち寄った本屋で、何気なく手に取った本を静かに読みふける ── そんな何気ないひとときに、日々の忙しさから解き放たれ、ゆったりとした暮らしの豊かさを感じることができました。

これまで私が描いてきた作品は、特別に難しいテーマや複雑な感情を描くものではなく、自分の心が「美しい」「感動した」と素直に感じた情景や瞬間を、ただありのままに表現してきました。

ファウンダー捧 賢一賞

生きる対価をよこしなよ
高橋 周平
生きる対価をよこしなよ
作品コメント(一部抜粋)
私の絵画の主題は「いのちの存在」です。筆や動物由来の素材を一切使わず、旅で出会う風景やそこに息づく命、人々の営みを通して、すべての命が織りなす世界の尊さを描いています。
今回受賞した作品は、旅先であるインドのイママーケットで出会った光景を描き、このような詩を添えました。

ありとあらゆる品々が並ぶ
食材を売る、食事を摂る、生活を選ぶ
ここは女性だけが仕切る市場
イママーケット
活気に満ち、活力が溢れている
活きるために働く、生きるために食べる
こちらに目を遣る女性
疑問を投げかけられる
私はこうして生きている
さあ、お前は何を買う? どれを選ぶ? どう生きる?
まあとりあえず、生きる対価をよこしなよ

風景は命と時間の重なりであり、私たちの人生もまた「選択」の積み重ねです。

優秀賞

交差するものたち
飯田 菜津美
交差するものたち
作品コメント
日常の佇まいの中でふと感じた光や、掴みどころのない記憶の曖昧さを、風景などを通して表現したいと思い日々模索しながら描いています。曖昧なものではありますが、自分の内に確かに存在する景色や記憶たちを大切にし、形に残していきたいです。
移ろいゆく~うまれ~
伊集院 正
移ろいゆく~うまれ~
作品コメント
ふと手のひらを眺める そして数十秒…
生きているということの不思議を感じた瞬間が、小学生の頃 トイレで用を足している時でした。
そして、今まで様々な人との出会いの中で、やさしさと厳しさに触れながら自分の存在を確かめてきたように思います。
私はその感覚を表現したく 自然の中で時間が流れていくのと同じように生命が紡がれていることを描くテーマとしています。
画材に墨などを使って描画し、和紙と墨との反応が、まるで絵が生きているかのように感じながら制作しています。

墨がにじむ手のひらをじっとみながら 書き 描き

オーディエンス賞

《こもれびの道しるべ》
関 佳奈子
《こもれびの道しるべ》
受賞コメント
この度はオーディエンス賞の受賞、ありがとうございます。昨年に引き続き受賞させて頂き、とても嬉しいです。
この作品は自分にとって身近な地元静岡の山道を描いた作品です。今は地元から離れて暮らしていますが、帰った時には必ず散歩する道です。
絵が思うように描けず悩んでいた時、影に覆われた道の先の光を思い出しました。この風景を描くことにより、私は前向きに制作をすることができました。
皆様から頂いたコメントでも、自分が抱いていた感情と同じ気持ちを感じ取ってくださった方が沢山いらっしゃって凄く嬉しかったです。

改めまして、この度は皆様お忙しい中のご来館、コメントや投票など本当にありがとうございました!
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