コクヨ株式会社が主催するプロダクトデザインコンペ「コクヨデザインアワード2023」の最終審査会および受賞作品発表が2023年3月18日におこなわれ、受賞作品3作品が決定した。

同アワードは、コクヨ株式会社が次世代を担うデザイナーの発掘と、商品化を通じた活躍支援を行う国際コンペティション。20回目となる今回は、国内外56カ国から合計1,023点（国内515点、海外508点）の応募があった。

テーマは「embrace」で、社会が直面する課題や、人それぞれの違いを受け入れ、肯定することにより、見る人や使う人を前向きにするプロダクトデザインの提案が募集された。最終審査では、2022年11月の一次審査およびパテント調査を経て選出された10作品のプレゼンテーションと模型審査がおこなわれ、その後、審査員による最終審議によって受賞作品を決定した。

グランプリを受賞したのは、王尾仁思による作品「Sahara」。同作品は砂漠をイメージさせる、仕切りのないひと続きの絵画用パレットの提案で、「のびのびとした絵を描くためには、のびのびとした道具が必要なのでは？」という考えから生まれた。また、優秀作には、「落ち葉を模した色鉛筆」（吉田峻晟）、「EMBRACE NOTE」（Guo Chenkai）の2作品が選ばれた。

■コクヨデザインアワード2023
https://www.kokuyo.co.jp/award/archive/prizepast/2023.html