日本有数のファッション雑貨の産地である台東区と靴やバッグなどの各地場産業団体が運営する若手デザイナーの登竜門、「第27回ザッカデザイン画コンペティション」の表彰式が台東区・蔵前で行われた。

応募作品2370点について、ファッション業界を牽引する審査員6名（青木明子、鴨志田康人、黒岩真一、研壁宣男、沼田真央、南馬越一義）と台東区周辺の製造メーカーによる厳正な審査の結果、クツ部門から山口茜さん（女子美術大学）の「包」がグランプリに輝いた。

大賞の「包」は風呂敷をモチーフに、足の形や服装によって形を変えられるコンセプト

他にも、フェルト帽子の「波紋～HAMON」やファスナーと革が一体となり実用性とデザイン性を兼ね備えた「Winding Rhythm」が各部門の最優秀賞を獲得。実際に松屋銀座で販売される松屋銀座賞には赤と白のレザーを使用したクラッチバック式の「モフォロジー」が受賞。そのほか、計23作品が受賞を勝ち取った。

当日会場では審査員一人一人からの講評・メッセージのほか、受賞者同士の交流やポートフォリオを審査員の方に説明する熱心な姿などがみられた。式終了後も受賞者には協同組合資材連から提供されたレザー素材等のプレゼントが用意され、各々の創作活動に活用されるとのこと。今後はゲスト審査員との食事会（キャリア相談会）や産地ツアー（工場見学会）の実施を予定している。

http://www.taito-zakka-fair.jp/competition/vote-step01.html