結果発表
2021/12/07 10:00

交通総合文化展 2021

応募作品数:6139点(写真部門:1092点/俳句部門:5047点)
受賞作品数:20点(写真部門:14点/俳句部門:6点)(入選を除く)
主催:公益財団法人日本交通文化協会、「鉄道の日」実行委員会
※ここでは、各部門の一席までをご紹介します
写真部門

国土交通大臣賞

大好きな故郷(ふるさと)
増田俊次
大好きな故郷(ふるさと)
作品コメント
阿蘇外輪山山麓にある南阿蘇村には阿蘇の大地をこよなく愛し、地道にたくましく生きる農業家族がいます。「農業を継いだのはこの村のこの自然を子供たちに残したいから」と言う彼ら。美しい自然と家族の温もり、そして大好きな故郷を守っていくという思いを感じてもらえたらうれしいです。(2020年10月撮影)
審査コメント
生産者のご家族でしょうか。収穫した稲穂を手に満面の笑みを浮かべている姿に見ているこちらも自然と笑みがこぼれます。作者の巧みな話術と信頼関係の賜物でしょうが、周辺環境の捉え方含め画面構成力が素晴らしいですね。「人を通じてその土地の魅力を知る」のは観光の原点かもしれません。(清水哲朗/写真家)

環境大臣賞

紅に染まる伊豆沼
遠藤芳雄
紅に染まる伊豆沼
作品コメント
1985年に水鳥と湿地の保存を目的とした国際条約「ラムサール条約」に指定された伊豆沼は、秋から冬にかけて10万羽以上の渡り鳥が越冬のため飛来します。鳥たちが日の出直後の朝焼けの中を一斉に飛び立つという条件は年に何度足を運んでもそう出会えるものではないため、夢中でシャッターを切りました。(2021年2月撮影)
審査コメント
国内で2番目にラムサール条約湿地に登録された宮城県伊豆沼・内沼。冬の早朝に数万羽のマガンが一斉に飛び立つ光景は何度見ても圧巻です。空の焼け具合、雲の形、日の出と絡めてマガンの大集団がこちらへ向かってくるショットを狙えるのはシーズンに何度もありません。限られたチャンスをモノにした傑作です。(清水哲朗)

九州旅客鉄道株式会社社長賞

花のトンネル
鹿島和生
花のトンネル
作品コメント
桜や桃、菜の花といった美しい花々が咲き乱れる豊後中川駅。三度目の正直となる今回、過去の訪問では叶わなかった色とりどりの花々で賑わう駅の姿が見られました。当日は天気にも恵まれ、撮影に励む沢山のカメラマンに交じって撮影した中から特急ゆふいんの森号との一枚を選びました。(2020年3月撮影)
審査コメント
種類の違う花々が一斉に咲く久大本線「豊後中川」駅の春の景色。そこへ特急ゆふいんの森号が入線してくる様子はこれ以上ないぐらいの共演でしょう。緊張感を描く縦位置構図で特急を点景として捉えていますが、絶妙な構図バランスにより花以上の存在感に写すことに成功。ホームと人を写し入れたことで余韻溢れる作品となりました。(清水哲朗)

公益社団法人日本観光振興協会会長賞

朝まづめ
段 スコール
朝まづめ
作品コメント
釣り愛好家に知られる笹川湖湖畔は公園や散策路があり、自然を楽しめる場所です。日の出前後の魚がよく釣れるといわれる「朝まづめ」の時間帯、悠々と釣りを楽しむ方の姿を見て車を止めました。冷え込みで水面に立ち昇る霧の神々しさに思わずカメラを構え、朝日が差し込んだタイミングで撮影しました。(2020年12月撮影)
審査コメント
大きく冷え込む朝だったのでしょう。温かな湖水と冷気がぶつかり霧が発生しています。半逆光ポジションからレンズを向けたことが功を奏し、霧と光芒が幻想的に描かれました。この光線状態だと湖面に浮かぶ船と釣り人はシルエットになりますが、これがよいアクセントとなりスケールを感じる絶景となりました。(清水哲朗)

一席

洋野エモーション
白山健悦
洋野エモーション
作品コメント
JR八戸線を走る「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」は東北の食材を使ったメニューが提供されるレストラン列車です。「洋野(ひろの)エモーション」とはその乗客に大漁旗や手を振って歓迎するおもてなし活動で、超広角魚眼レンズで歓迎する人たちと手を振る乗客たちを1枚の写真に収めることができました。(2020年8月撮影)
大空へ
平野敏幸
大空へ
作品コメント
新居浜太鼓祭りは「男祭り」の異名を持つ、四国三大祭りのひとつ。上部地区山根グラウンド統一寄せでは、約3トンの太鼓台を“かき夫”と呼ばれる150人余りの男衆が担ぎ上げる“かきくらべ”が行われます。揺れて重心を取るのが難しく崩れてしまうことも多い“差し上げ”の瞬間を捉えました。(2019年10月撮影)
俳句部門

公益財団法人日本交通文化協会理事長賞

線路まで静かな世界半夏生
徳永小雪
審査コメント
目や耳の不自由な人に世界はどう映るだろうか。家を出て線路までの小さな旅。世界はしんと静まっているのだ。作者は聾学校に通う十七歳。百人いれば百の世界がある。(長谷川 櫂/俳人)

一席

列車いま夕焼まみれの大河越え
馬場博美
審査コメント
夕焼けに染まる大河。「夕焼まみれ」が一句に命を与えた。この世の荘厳を目の前にしているのだ。(長谷川 櫂)
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