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■ 大賞選出 

いよいよ大賞を決定する審査が始まります。
以下の上位7作品について、大賞にふさわしいと思う作品に審査員が付箋で投票していきます。

◆ 1 . 「JIN'S GLOBAL STANDARD」 中村竜治建築設計事務所
◆ 2 . 「菓匠 桔梗屋」 TONERICO:INC.
◆ 3 . 「tocoro cafe」 小泉 誠
◆ 4 . 「lotus beauty salon」 有限会社 NAP建築設計事務所
◆ 5 . 「造成建築」 ロコアーキテクツ
◆ 6 . 「SPIRITUAL MODE(スピリチュアルモード)東京ショールーム」  文田昭仁デザインオフィス
◆ 7 . 「BALOON CAUGHT」 MATSUOKASATOSHI TAMURAYUKI

ふたをあけてみると、4 . 「lotus beauty salon」の作品が5票、 7 . 「BALOON CAUGHT」に小山氏が1票、 5 . 「造成建築」に佐藤氏が1票と、圧倒的多数で「lotus beauty salon」が1位となりました。 この結果を受けて、1票を投じた理由と大賞になる作品について意見を述べていきます。

◆ 4 . 「lotus beauty salon」 ・・・ 5 票
◆ 5 . 「造成建築」 ・・・ 1 票
◆ 7 . 「BALOON CAUGHT」 ・・・ 1 票

【 小山薫堂氏 】
「lotus beauty salon」 : 実家が美容院なので、特にこの空間は理解できない。できあがったときが一番きれいで、そのあとは劣化する一方なのでは。デザインしすぎていて、建物だけが目立ってしまっているように感じる。
なぜ、今この作品が2006年の大賞なのかがわからない。
「BALOON CAUGHT」 : この作品が大賞を獲って世の中にでたら、必ず真似をする人がいる。それによって日本の街が楽しくなるのではないか。それがこの賞を与える大きな意味だと思う。

【 佐藤 卓氏 】
「造成建築」 : これは「商業空間」ではないが、やはりこの賞を与えることで、「何のための空間か」ということに語論が集まるのではないか。空間の前提をどう造るかというところまで踏み込むことも大切であり、 すべてを定義しつくされた空間よりもこういった可能性を孕んだ空間が提案してくれるのでは。

【 橋本夕紀夫氏 】
「lotus beauty salon」 : 飛びぬけてこれがいい、というわけではなくこの中で選ぶとしたらこの作品になるだろう。コンセプトが非常に明快である。
「造成建築」 : 商空間は人が五感で感じ、感動を与えるものでり、写真で見られる以上にそれを感じるが、やはり何のための空間なのか、ということが見えてこない。そういった意味では弱い。

【 間宮吉彦氏 】
「lotus beauty salon」 : 使い手側が大変なリスクを背負う作品ではあるが、そのリスクを背負ってでもなお心に感じるものがあるのではないかと感じさせる。
本当にこんなものをつくっていいのか、というものをいかに形にしていくかという部分に、デザインの凄みがあるのだと思う。

【 山本雅也氏 】
「lotus beauty salon」 : 空間デザインとしての「完成度」と「新しさ」の2つを兼ね備えた作品である。応募された約500の作品を見たときに「癒し」をテーマとしたものが多く、時代の空気を感じたが、やはりこれもそうである。

【 小泉 誠氏 】
「lotus beauty salon」 : 今回人がどこにいるかということを考え審査していたが、多くの作品が物と空間の関係だったのに対し、この作品は実際に使う中では厳しいところもあるが、人の人との関係性が考えられている。

【 近藤 康夫氏 】
「lotus beauty salon」 : 審査をする際にプランを良く見るようにしているが、よく考えられている。このお店は流行っているのではないかと感じる。 デザインしすぎているとは思わない。

デザインについての議論が交される
ここで、今までの作品の考察を経てデザインに対する意見が交わされていきました。
・ 今の時代のデザインとは何なのかを伝えようとしても、言葉が足りない。
・ デザインしていく上でのキーワードは何なのか。
・ 表層をデザインするということにデザイナーが重きを置きすぎている。
・ ユーザーとの関係性、地方との関係、物のデザインではなく「コト」をデザインすることが流行なはずなのに、ユーザビリティーを意識している作品が最後まで残ってこない。

総評のような議論のあと、正式に審査委員長の近藤氏から 一番票の多かった 「lotus beauty salon」 を大賞に決定することが発表されました。
近藤氏も今までで一番楽しく、白熱した審査会だったとおっしゃっていました。
思いがけないハプニング

「karaoke-tub」
設計者が審査員の前で大賞作品の説明をします。
ここで、なんと大賞の美容院の設計者の方が聴講していて、一言伝えたいと名乗り出てくれました。
この物件では、あえてデザインをし過ぎないようにお客様と美容師とのコミュニケーションに特化して考え、床の塗装など、わざと薬剤を落とし、何度もテストをしたそうです。一見汚れやすい空間を作ることで従業員に緊張感を与え、清潔感を保つ工夫をしています。また、お客様が席に座ると、周囲の壁が他の景色を切り取って空が見えるうです。
このあと小山氏からは、実家の改装をするときはぜひお願いしますとのお言葉をいただいていました。
直接空間作りに関わった設計者の貴重な意見を聞くことができ、大賞に重みを添えていました。

上位7作品を囲んで
上位7作品を囲んで最終審査が始まります。

コメントする小山氏。
コメントする小山氏。実家が美容院をやっているとあって、大賞候補となった 「lotus beauty salon」 のデザインに疑問を抱きます。

コメントする佐藤氏
コメントする佐藤氏。デザイン以前の本質を探ることも重要だと語ります。

コメントする間宮氏
間宮氏は、美容院のデザインは集客や機能のためだけでなく、美容師のテンションを高く保つようにデザインされることも多いと語ります。

コメントする山本氏
インテリアデザイナー以外の職種の方々が大賞候補に反対したことを分析し、貴重な意見だと捉える山本氏。

2階席からも熱い視線が注がれています。
2階席からも熱い視線が注がれています。

語り合う審査員たち
多数決のみで決定せず、とことんデザインについて語り合います。

作品に見入る聴講者たち
審査が終わった後も、熱心に作品に見入る聴講者の方であふれていました。

作品に見入る聴講者たち
入選作品から何かをつかもうとしているのでしょうか。


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 ◆ 取材協力 : 社団法人 日本商環境設計家協会(JCD)東京デザインセンター
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