連載

コンテストやデザイン・アートに関わることを、ゆるりと更新します

『コンテスト一問一答』よくある質問にお答えします!Part.1

コンテストの主催者からいただくよくある質問に、Contest irohaスタッフが回答する連載の第1弾です。

今回は、コンテスト立ち上げに向けてのご質問を中心にお答えします。

Q1. コンテストを運営するにはどの程度の予算が必要になりますか?
A1. 賞金を除くと、コンパクトなもので100万円から、表彰式等のイベントや広報活動にも力を入れると1,000万円程度になる企画もあります。コンテスト運営の予算は、その企画内容や規模により大きく異なるため、企画や予算に見合った組み立てが必要です。例えると結婚式のように必要な項目をカスタムすることで費用が決まっていきます。なかでも最も大きな額を占めるのは賞金額です。予算に関しては、「Contest iroha」の「費用について」に詳細がありますので、そちらもご参照ください。

Q2. 募集テーマはどのように設定すれば良いですか?
A2. 企画趣旨・目的・応募者ターゲットのバランスを鑑みた設定が重要です。募集テーマ設定はコンテスト企画の根幹であり、応募数やその質に大きく作用します。作品のイメージや企画の趣旨が直接伝わりやすい具体的な表現を用いてテーマを設定することで、応募者に求めている作品やその意図を提示することができる一方、ワードによっては応募者の自由な発想の妨げとなってしまう場合もあるので、慎重に検討していく必要があります。また、募集テーマは応募のきっかけとなる入口の役割もあるので、敷居の高い設定にすると作品の質も向上する一方で、カジュアルに応募ができないことで敬遠されてしまい、応募数が減ってしまう懸念もあります。企画や目的とそのターゲットを加味した上で、バランスを鑑みた設定が重要です。

Q3. 応募要項は例年、過去の要項を踏襲しておりアップデートができていません。問題がありますか?
A3. 例年開催しているコンテストであっても、応募要項は開催時の世情や法律にあわせてのアップデートが欠かせません。古い応募要項を使いまわして誤った情報を提示することは、応募者とのトラブルに繋がることはもちろん、主催者としての品位にも関わります。特に権利関係は質問を多くいただく項目で、その時々で適切な規定が求められるため、時間をかけて作っていきましょう。

Q4. 応募作品の権利に関して企画に適した取り決めが分かりません。
A4. Contest irohでは、コンテストに関する作品の権利をまとめておりますので、是非ご参考にしてみてください。コンテストを実施する上で、主催者、応募者、それぞれにとって重要になってくるのが、著作権をはじめとする作品の権利をどのように扱うかです。作品の権利の扱いは、コンテストの目的によってさまざまです。また、関連する権利の詳細の記事もあわせてご参照ください。

文化庁
■著作権
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/index.html

公益社団法人著作権情報センター
■みんなのための著作権教室(http://kids.cric.or.jp/index.html
■著作権Q&A 著作権って何?(はじめての著作権講座)
https://www.cric.or.jp/qa/hajime/index.html

特許庁
■意匠(https://www.jpo.go.jp/system/design/gaiyo/seidogaiyo/chizai05.html
■商標(https://www.jpo.go.jp/faq/yokuaru/trademark/index.html
■特許(https://www.jpo.go.jp/faq/yokuaru/patent/index.html
■実用新案(https://www.jpo.go.jp/faq/yokuaru/utility/index.html

Q5. コンテストのメインビジュアル制作はどのように進めれば良いですか?またそのビジュアルはどのようなものが良いのでしょうか?
A5. メインビジュアルは、コンテストのウェブページや広報物にも展開するため、早めの動き出しが必要です。基本的には、そのコンテストの開催目的やターゲットとなる応募者層、作品のイメージから制作していきます。ターゲットにあわせたフォントやカラーリングといったデザインが求められることに加えて、掲載場所や掲載メディア、それらの広告サイズ等により掲載が必要な情報も異なります。掲載情報が”引き”となる一方で、情報過多になってしまうと視認性も下がるので、プロの意見を聞きつつ制作ができると良いビジュアルに仕上がるかと思います。

Q6. 応募数をもっと集めたいのですが、効果的な告知が分かりません。
A6. ターゲットがよく接する場所・メディアへの告知を検討しましょう。また、能動的にコンテストを探す方に向けて「コンテスト」などの検索ワードで上位にくるWebメディアへの出稿も有効です。ターゲットがよく接する場所というのは、たとえば学生向けのコンテストでは学校での告知、専門性が求められるコンテストではその業界の専門誌などが挙げられます。学校への告知では、授業や課題を通してコンテストに参加いただけるよう、企画と親和性の高い学校や学部の選定が必要となります。また、単に予算をかけて広告を出すことだけでなく、応募者の視点からコンテストを客観的に見て、応募したいと考えていただけるであろうターゲットを想定して、コンテストの告知を検討することで、必要な広報が見えてくるケースもあります。

Q7. SNSも絡めた広報活動をしたいのですが、メリットや活用方法を教えてください。
A7. まずは告知に利用してみましょう。SNSの活用は、予算をかけずに手軽に始められることや、クイックな情報伝達により速報性を出せることから、コンテストの告知においても非常に有用な手法です。また、多くのターゲットに情報を届けることができ、その効果も随時データで振り返ることができます。既存のSNSアカウントがある場合は、そのアカウントを用いてコンテストの告知を行うケースもありますし、コンテスト用のSNSアカウントを別途作成するケースもあります。どちらの場合も既存SNSアカウントのフォロワーを増やすことにも繋がるので、副次的な効果も期待できるでしょう。ハッシュタグ等を使用してコストをかけずに運用することも可能ですので、コンテストのターゲットや広告予算にあわせて活用してみてください。

第1弾はここまでです。同様のお悩みはありましたでしょうか?本記事がコンテスト運営のお役に立てば幸いです。

ご質問はこちらのフォームより随時受け付けておりますので、お気軽にお寄せください!