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コンテストやデザイン・アートに関わることを、ゆるりと更新します

コンテストと生成AI -2(2023年10月時点)

以前にコラムでお話しさせて頂いてから、半年も経っていないですが、生成AIに関しての動きが盛んになっていますので、いくつかご紹介させて頂きます。

過去のコラム(コンテストと生成AI

まず、大きな動きとして、6月に文化庁が令和5年度著作権セミナーで「AIと著作権」という講演を行い、現在も講演資料を閲覧することができます。
ここでは著作権とはどういったものか、AIが生成したコンテンツの著作権の考え方などが話されています。今後、小説やフォトコン、イラストなどのコンテスト開催を検討されている方は是非一度ご覧ください。

文化庁 「AI著作権セミナー」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/93903601.html

また、新たな動きとして、AIで生成した画像かどうかを解析するツールやAIによるテキストか否かを解析するツールがここ数ヶ月で複数発表されています。
代表的なものとしては生成AI画像の解析ツール「AI or Not」、テキストの解析が可能な「Writer」、コンテンツ全般のチェックが可能な「Copyleaks」などがあります。
生成AIの利用が一般化したことで、権利の所在をはっきりとさせるためのツールの重要度が上がってきているように思います。

「AI or Not」
https://www.aiornot.com/

「Writer」
https://writer.com/

「Copyleaks」
https://copyleaks.com/

その他の直近の話題としては、GoogleのBard Extensionsが発表され、チャットAIサービス「Bard」とGmail、googleドライブなどのGoogleの他サービスの連携が可能となりました。(2023年10月末時点では日本語サービスは未実装)
https://japan.googleblog.com/2023/09/bard.html

また、Adobeは生成AI「Adobe Firefly」の一般提供を開始し、photoshop、illustror等との連携が可能になりました。
https://www.adobe.com/jp/sensei/generative-ai/firefly.html

Microsoftにおいても既に発表されていた「Microsoft 365 Copilot」を9月末より無償アップデート一部として提供を開始しました。
https://adoption.microsoft.com/ja-jp/copilot/

2022年11月にChatGPTが公開されて以降、AI技術の進化が急速に進んでいく中で、
まだまだ法整備などが遅れている印象です。今後もコンテストの開催にあたって必要となる法律などをご紹介していきます。

その他、今後の連載で取り上げて欲しいコンテンツなどがありましたらフォームよりお気軽にご連絡ください。