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結果発表
2022/11/15 10:00
第24回 まちづくり・都市デザイン競技
建築・インテリア・エクステリア
ビジネス・アイデア・企画
応募作品数:55点
受賞作品数:6点
主催:まちづくり月間全国的行事実行委員会、公益財団法人都市づくりパブリックデザインセンター
国土交通大臣賞
URAWA Urban Museum
「都市の記憶」を発見・共有・発信するまち
砂川良太(株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル)
審査コメント(一部抜粋)
・わかりやすい空間構成をベースとして、丁寧に考えられている作品。中山道の一本西側の南北道路を軸としたコアエリアを設定し、生活のイメージをうまく抽出(描写)しており、建築のイメージも明快である。
・都市の歴史性・特性や目標を踏まえて都市デザインの方針を示すという、オーソドックスな構成のもとに、都市デザインへと昇華させた作品。特に、コアエリアのマスタープログラムが緻密に考えられている。
・募集内容の一つである「まちの魅力をさらに磨くゾーン」として、玉蔵院周辺を書き込み、浦和駅西口駅前広場については整備時期も異なるとの考えからか、かなり異なるテイストでまとめている。本競技の広範な要求に対して、的確かつ素直に対応している点が高く評価された。
…
まちづくり月間全国的行事実行委員会会長賞
うららか うらわ
ゆったりとスマートを兼ね備えたまち
石田 武・半澤武夫・野島僚子・山崎ひかり・前山倫子・杏村潤貴・矢口伊万里・長坂康汰・木野朋彦・佐久間萌美・西川陽温(大成建設株式会社)
審査コメント(一部抜粋)
・浦和駅から埼玉県庁へ至る東西軸と、中山道の南北軸とからなる都市構造を強調したプランに説得力がある。駅西口から県庁につながるエリアをコアとして捉え、わかりやすい表現でデザインをしている点が評価された。なお、データインフラで支えるまちづくりの取り組みを、新しいパーツという意味で挑戦するアイデアがあれば、より良かった。
・人々のまちに対する評価を、データインフラを活用してフィードバックすることにより、まちの自律成長を促すシステムを提案している。東西、南北の二軸を中心とした空間構成などがバランスよく提案されている作品。
・人の空間とそれらをつなぐ移動に着目しつつ、スマートかつ未来感のある提案である。現実の都市に対して、提案がよりわかりやすい内容であれば、なお良かった。
…
(公財)都市づくりパブリックデザインセンター理事長賞
エネルギードリブンのまちづくり
「自己実現都市 ─ 浦和」
栗山康輔・土居正裕・南 明日香・川江祐司朗(株式会社竹中工務店 開発計画本部)
審査コメント(一部抜粋)
・駅前広場~埼玉会館~県庁への軸を基点として自己実現するまちをめざしている構想。構成要素の組み立ては秀逸であるが、「グランドビジョン2051」と「エリアビジョン2041」の関連について、より明確な提示があれば良かった。
・オープンスペースに着目してきめ細かく積み重ねた提案群や、自己実現をキーワードに地区内に空間要素を展開する提案に説得力がある。浦和駅前の提案に関しては、このキーワードのコンセプトがやや弱く感じる内容であった点に改善の余地があると思料。
・都市を自己実現の場として、都市における人々の活動による消費エネルギーに着目する斬新な視点に基づき、都市構造の転換を提案した作品。人が中心となる都市デザインの提案が優れた作品。
…
奨励賞
ALL FOR UraONE!
~浦和のひと・もの・ことを活かした、地域に根差したリノベーション~
志波湧志・川島 快(清水建設株式会社)
審査コメント
・都市の有する課題を「構造」「機能」「生活」のレベルから提示し、「Ura ONE」というコンセプトのもとに、リノベーション方針を提示していることは、大変わかりやすい都市デザイン。特に、「緑豊かな保育ゾーン」に焦点を当てて、詳述している点が、他の案にはみられないユニークな提案内容と評価。
・「緑豊かな保育ゾーン」の南北軸はイメージ豊かで楽しい生活のイメージが湧く作品。
AIやモビリティなど新しい技術を活用して、設定したゾーン毎にリノベーションの手法を具体的に提案している内容。都市軸としての玉蔵院通りに着目した提案内容。
・地区内に複数の提案を展開している案だが、「緑豊かな保育ゾーン」と「駅前広場」にもう少し共通のコンセプトが含まれていると、よりわかりやすくなったと考える。
Ever Land
─ 夢を叶えるまち浦和 ─
大田詩織・金川大倫(滋賀県立大学大学院 環境科学研究科 環境計画学専攻)
大家成葉・権藤友菜・松田杏奈・山内祥平(滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科)
審査コメント(一部抜粋)
・この難しい課題に対し、いかにも若い方のセンス、興味、アプローチで、提案者の想いがこもった提案で、それが物量的にも充実していることに目を見張った。極めて今日的な提案で、時代の変化を表している。惜しむらくは、今少し落ち着いた色調で表現された方が一層引き立ったのではないかと思う。
・一幅の絵をみるように、「夢を叶えるまち浦和」が描かれている。「みんなの夢の実現例」が示されていて、多様な可能性をイメージできるが、これらの現象をふまえて都市デザインへと昇華させる道筋を示することを期待したい。
・プログラムを重視した「コト」おこしを行うことから始める都市デザイン、という新しい世代のアプローチがよく表現されている。「インセンティブ」「リンク」「プレイス」という提案は、わかりやすいが、浦和ならではのプレイスメイキングに持ち込むための工夫、空間の提案があれば、さらに具体的になると思われる。
…
さいたま市長特別賞
U ─ キャンパス
─ 子育て世代に向けた循環型の教育都市 ─
田中勇気・レタンロン・櫻本敦士・渡邉祐大・大井彩有里・小谷春花・山本雄一・橋元一成(戸田建設株式会社)
審査コメント(一部抜粋)
まちの特性を的確に捉え、将来像に反映したコンセプトは明確でインパクトがある。この作品では、教育、交通、地形・自然の基本骨格を融合させた空間の提案により、標準装備と個性特出の都市性能を実現するイメージが表現されており、かつ創造革新につながる大胆なデザインである。
「どこか高いところから浦和を眺めたくて、県庁の屋上を思いついた。~略~浦和には樹木が多い。自惚れて言えば、森の都と言っていいかもしれない。」明治時代に活躍した浦和絵描きを代表する画家高田 誠氏の言葉である。昔、浦和には、描きたくなる風景があった。地形を生かして、浦和にとって重要な緑を再生・再構築。また、生まれ育った街を望む場が設けられており、浦和のまちを大切にする想いが感じられた。(さいたま市)
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公式ホームページ
関連リンク
まちづくり月間全国的行事実行委員会
都市づくりパブリックデザインセンター
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