結果発表
2019/06/03 0:00

第15回 タムロンマクロレンズ フォトコンテスト

応募作品数:4954点
受賞作品数:29点
主催:株式会社タムロン
※ここでは、上位7点をご紹介します

グランプリ

3匹の蝶
関根博文
3匹の蝶
審査コメント
審査序盤、この写真が出てきて私は手が一瞬止まり心に染みて、結局最終選考まで残りました。3匹のアゲハチョウが仲良くラベンダーにバランス良く止まり、ハイキー調の仕上げに絵的にマッチしていると思いました。作者に写真的センスを感じ、私は1枚の素敵な水彩画を眺めているような錯覚に陥りました。作品タイトルはもう一工夫必要ですが、ノンジャンルの部の岡本先生と両部門から厳選に選考した結果、グランプリはネイチャーの部から選出させていただきました。グランプリ獲得おめでとうございます。(石井孝親)
ネイチャーの部

金賞

ファンタジー
日原 力
ファンタジー
審査コメント
ガラスに付いた霜の写真は今回も沢山応募があったのですが、他の方の写真は定番的に鳥の羽状のパターンを写しているだけでしたが、この作者の写真は光る気泡?が入っているところがとても印象的でした。日の出直後に光が当たり始めた瞬間を狙ったんだと思いますが、色合いがとても素敵です。次に窓ガラスの霜を狙う時は窓ガラスとカメラの平行をもっと気を使うと更に霜の質感が生かせると思います。金賞おめでとうございます。(石井)
秋灯
秋篠重仁
秋灯
審査コメント
アカトンボは冷えた体を温める生態があって日の当たる枝先や草の先端に止まるのですが、真っ赤に色づいた葉に止まるアカトンボの姿がとても印象的な写真で、写真的技術も優れ逆光線で狙いトンボの体にはラインライトが輝き、真っ赤な葉には光が透過してとても美しく、タイトル「秋灯」もマッチしています。背景にも紅葉した葉を配置して背景が真っ黒にならなかったのも良いです。金賞おめでとうございます。(石井)

タムロン賞

お仕事の始まり
太田圭一郎
お仕事の始まり
審査コメント
プーンと気持ちよさそうに、ハスの上を飛ぶ2匹のミツバチの羽音が聞こえてくるような臨場感ある写真に心惹かれました。翅が消えずに見えるシャッタースピードの選択も的確です。「お仕事の始まり」と作者はタイトルを付けましたが、これから蜜を集め巣に運ぶミツバチなのでマッチしていると思います。カメラアングルも虫の視線まで下げローアングルから狙ったので、まるで虫の世界から見たような感じに撮れたと思います。生物を撮る時は被写体の目線までカメラを下げて撮ることが大切なのです。タムロン賞おめでとうございます。(石井)
ノンジャンルの部

金賞

Before sleeping in the forest
参木正之
Before sleeping in the forest
審査コメント
素晴らしいアイデアと実行力です。光るキノコ、シイノトモシビダケの光の下で実際本が読めるのかを実験した作品です。小さなキノコの光を受けるのに豆本まで自作されて、キノコの下に配置してテーブルフォトのように撮ったそのクオリティの高さには驚かされました。テーブルの上に置かれたキノコのランプと本は誰が読むのでしょう。イメージの世界が広がりますね。おとぎ話の中に迷い込んだようなファンタジーな作品です。(岡本洋子)
おいしい?
山浦耕平
おいしい?
審査コメント
かわいい二人の女の子の表情と動作が良いですね。コメントによると二人は姉妹で、1本のジュースを分け合って飲んでいる状況だそうです。小さい女の子が先に飲ませてもらっているのかな? ごくごくと美味しそうに上を見ながら飲んでいるのを、お姉さんがじっと見守っているようです。二人の被る麦わら帽子や半そでのTシャツからも季節感が感じられ、家族の夏の思い出としてもずっと残っていく作品になるでしょう。(岡本)

タムロン賞

☆永遠☆ ~いのちの輝き~
青木 孝
☆永遠☆ ~いのちの輝き~
審査コメント
花のシベのアップといえば、マクロレンズの定番の写真ですが、この作品はため息が出るくらい美しいです。ピントのあったシベだけがシャープに描写されて浮かび上がり、その他の部分はタムロンのマクロレンズならではの柔らかなボケで花弁の色と造形として構成されています。紫から薄紫の柔らかなグラデーションも絶妙です。花芯と花弁という造形をシンプルに美しく表現して見せてくれました。(岡本)
関連記事