結果発表
2017/02/01 10:00

第13回 マクロレンズフォトコンテスト

応募作品数:4,796点
主催:株式会社タムロン
※ここでは、グランプリおよび各部門の金賞をご紹介します

グランプリ

琵琶湖花火大会
山田真輝
琵琶湖花火大会
審査コメント
琵琶湖花火大会での定番スポットから撮影したようですが、見事グランプリに決定しました。大小花火のバランス、重なりも絶妙な構図で、琵琶湖花火大会での写真の中でも群を抜いて完成度が高かったからです。私は花火写真は詳しくないので「合成撮影だろう!」と撮影データを確認したら、7.1秒と一発撮りだったので更に驚きました。画面サイズが4:3くらいにトリミングしてありますが、3:2のままの方が縦横比のバランスから更に美しい構図に仕上がったと思います。弱冠19歳の作者の今後の活躍が楽しみです。(石井孝親)
ネイチャーの部

金賞

独り舞台
森本 修
独り舞台
審査コメント
虹色に輝くクモの巣の応募写真は沢山ありましたが、綿毛がとてもいいアクセントになっていて、私の心に引っかかりました。画面斜めに入った虹色に輝く1本の糸が画面に動きを与えていますが、トリミングが勿体無いです。3:2の比率のままの方が斜めのラインが強調されたでしょう。露出をアンダーにして暗く落とした背景も効果的です。焦点距離180mmのマクロレンズをお使いですが、90mm前後のマクロを使えばボケが弱くなるので、更に虹色の糸を印象的に際立たせられたでしょう。(石井)
命の更新
麻生歩波
命の更新
審査コメント
トンボ、セミ等の羽化のシーンを捉えた写真も多数ありましたが、朝の清々しい空気感を感じる光の生かし方、絶妙な切り取り(構図)、生命感溢れる写真だったのが選考理由です。小雨と草に付いた滴が大小さまざまな玉ボケになり、画面にリズム感を与えています。ストロボ光では硬い印象の写真に仕上がってしまいますが、自然光(逆光線)で撮影したことで臨場感を感じます。作者のSNSも拝見しましたが、本当に生きものが好きなんですね。(石井)
ノンジャンルの部

金賞

夜明け前の贈り物
木全雅裕
夜明け前の贈り物
審査コメント
印象的で美しい風景ですね。明けの空の茜色のグラデーション、遠景の富士山のシルエット、眼下に広がる諏訪湖畔の街の輝き。こんな状況に出会えて幸せですね。湖の広がりから考えるとついつい横位置で撮ってしまいそうなところ、作者は単焦点のレンズの焦点距離を使って縦位置でバランス良くフレーミングしました。縦方向に広がる街の光の輝きから富士山への流れ、山の上空に広がる空のグラデーション、まるで絵に描いたような世界が広がっています。(岡本洋子)
ゴールへの遠い道
片山友二
ゴールへの遠い道
審査コメント
カッコいい写真ですね。スポーツや列車など動く被写体に合わせてシャッタースピードを調節してレンズを動かしながら撮るという、“流し撮り”という手法を使って写した作品ですが、ピントも上手く合っていますし、周囲が流れて黄金色に輝く道を猛スピードで走る疾走感が表現されています。右下から斜め上に向かって上昇するようなフレーミングも良く考えられています。不要なものは一切なくすべての要素が一つの画面を作るために組み合わされ昇華されたようです。(岡本)
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