結果発表
2016/08/29 10:00

公募作品展 第17回 OURギャラリー展

応募作品数:165点
受賞作品数:6点
主催:公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団

大賞

山口秀子
総評
お孫さんを描かれたのでしょうか。お姉ちゃんの制服姿を、あこがれ、うらやましく思う妹さんの心情と、少し緊張しはにかんでいるお姉ちゃんの様子が、たいへん上手に描かれています。また、会話がそのまま生かされた自然体の詩が、さらに温もりのある作品にしています。秀作です!(おかもとあつし)

「ねえちゃん」といういつもの口調が、子供ごころにも厳粛な特別な日の喜びをいっそう際立たせていて、胸がキュンキュンしました。(くさか里樹)

幼稚園の制服をきてちょっぴり緊張しているおねえちゃんがとっても大人になったようでうらやましい気持ちの妹も緊張しながらおねえちゃんをそっとさわっている。そんな姉妹の成長の一瞬が描かれているのがとても幸せで「いいな」をたくさん感じさせてもらいました。(越尾正子)

5・7・5のリズムに合わせれば、「おねえちゃん」としたくなるところを、「ねえちゃん」のままにしてあることで、この妹さんが生き生きと浮かび上がってきたように思います。絵の素朴の感じや、遠慮がちに手を伸ばすしぐさに、「ねえちゃん」という呼びかけが合わさって、妹さんのいじらしさ、かわいらしさがひしひしと伝わってきました。きょうだい間の「いいな」は、懐かしさとともに、心あたたまるドラマを感じさせてくれますね。(小林潤子)

OURギャラリー賞

弘山真菜
総評
好きな色を使って、ていねいに描かれています。おかあさんと過ごす楽しいひとときを、そのまま絵と詩にしたような作品です。これからも、楽しく絵を描いてほしいですね。(おかもとあつし)

おかあさんが大好き。おしゃれも大好き。弾けるような喜びが葉書の外まで飛び出してくるようです。(くさか里樹)

おかあさんと真菜ちゃんがカラフルなお揃いコーデのお洋服でおててつないでお出かけするきっらきらとした様子がとてもすてきで「いいな!」が作品からあふれでていました。(越尾正子)

きっらきらのお洋服に、きっらきらの笑顔。お母さんと一緒におしゃれをしてお出かけするところでしょうか。見ていて「ああ、いいな」と微笑ましくなります。詩の中で「いいな」という言葉を使わずに、見ているこちらに「いいな」という気持ちを起こさせてくれる、なかなか高度な作品。4歳なのに見事です。(小林潤子)
髙橋美貴代
選評
書かれた詩の世界を広げるように、1羽1羽のひよこの表情や体の動きに、個性と変化を持たせて描かれているところが良かったです。(おかもとあつし)

ちいさなヒヨコたちをよく見ると、全部違う! ちっぽけなわたしたちだってかけがえのない存在なんだと気付かせてくれました。(くさか里樹)

小さなかわいいひよこの大きくすばらしい未来を「いいな」と感じさせてくれるのはひよこの大きさや表情や動きがみんなちがってイキイキしているからだと思いました。(越尾正子)

生まれたばかりのたくさんのヒヨコ。よく見ると、ひとりひとりに違う表情があり、個性があるのがわかります。生まれたヒヨコと同じ数だけ未来が広がっている。そんなまぶしい希望を感じさせてくれる作品です。(小林潤子)
佐藤圭子
選評
はり絵を組み合わせた独特の風合いの絵と、会話風に「吹きだし」に収めた詩が、独自の作品世界を作っています。(おかもとあつし)

オシャレなバーのポスターのよう。淡い恋心も愛すべき強がりも味わい深い人生ドラマのワンシーンなら主演男優(女優)賞は自分ですね。(くさか里樹)

フランス映画のパンフレットの挿絵にあるようなモダンな作品ですが、寅さんが本当はいいなと思っているのにやせガマンして「いいなって思ってないよ」といっているような場面を想像させてくれました。(越尾正子)

やせ我慢のユーモアと、シンプルにデザイン化された一筆描き風のイラストがマッチして、しゃれた感じの一枚に仕上がっています。貼り紙を使った色のアクセントも効いていて、完成度の高い作品だと思いました。(小林潤子)
宮武小夏
選評
2人の若者が胸部を中心に描かれ、特にマフラーとファーストフード的な食べ物を持つ手が、いろいろな状況を想像させます。誰もが経験したことのある学生時代の一コマを思い起こさせるような作品になっています。(おかもとあつし)

恋人? 親友? 今の幸せな時間だけでなく、未来への漠然とした不安や歩み続ける勇気まで感じられてぐっときました。(くさか里樹)

青春時代のとりとめのない幸せを思い出させてくれる作品でした。
制服の上着の部分とマフラー、手に持った食べ物。その部分しか描かれていないので逆に「いいな」の思いが強く伝わったと思います。(越尾正子)

光の描き方で夕景とわかります。いつもと同じ帰り道に「いつまでもつづくといいな」とふと思う、青春の一ページ。キュンと来る作品です。はじめは学校帰りのカップルかと思ったのですが、仲のいい女友達なのかもしれません。顔を描かず上半身だけがアップになっていることで、いろいろ想像をめぐらすことができたのも楽しかったです。(小林潤子)
赤澤圭子
選評
人間の親子とカンガルーの親子。それぞれの子どもが、上下でにっこりとしている様子とその対比に、よく着目されたと思います。ユニークで楽しい作品です。(おかもとあつし)

絵が上手。配色も構図もすばらしい。「いいなのポーズ」って言葉が流行ると楽しくなりそう。カンガルーとの異色の組み合わせも楽しいです。(くさか里樹)

同じ赤いチェックのシャツを着て、お父さんに肩車してもらっている女の子。
おかあさんのお腹の中から顔を出している子供のカンガルー。
どちらも幸せそうな子供たちと安定した構図が「いいなのポーズは決まっている」と思わせてくれました。(越尾正子)

カンガルーの子どもも、人間の女の子も、とてもうれしそうな顔をしています。お母さんの袋の中、お父さんの肩の上と、どちらも大好きな場所にいて、お互いに「いいでしょ」「いいな」と言い合っている感じ。それぞれの「いいな」がひとつになって、親子って「いいな」と思わせてくれる、気持ちがあたたかくなる作品でした。構図も見事に決まっていて、抑えた色づかいもよかったです。(小林潤子)
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