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2025/08/14 10:00
第4回 「絵と言葉のチカラ展」
文芸・コピー・論文
川柳・俳句・短歌
絵画・アート
主催:「絵と言葉のチカラ展」実行委員会
応募作品数:440点
入選作品数:55点(受賞作を含む)
※ここでは、上位10点をご紹介します
グランプリ
檸檬と甘蕉(レモンとバナナ)
絵/文 鹿村あや
言葉
僕らこれから
酸いも甘いも
噛みわけていく
努力はいつしか
実を結ぶと信じて
だからそれまで
果報は寝て待つ
NOBUKO賞
ここに在る
絵/文 岩崎飛鳥
言葉
探すものでも
目指すものでもなかったんだね
“幸せ”って
感じる事だったみたい。
探す事をやめた時から
沢山の散らばった“キラキラ”が見えるようになったよ。
目の前の世界や、身の回りの人を
とても大切に思えて
胸いっぱいになったんだ。
幸せはいつだって“ここに在る”。
齋 正機賞
オナジイキモノナノニ
絵/文 神田文乃
言葉
同じ動物なのに、人間だけが他の生き物と違う。
人間でない動物になりたい。
お腹が空いたら食べ物を探して、眠くなったら寝床をつくって、陽の光を浴びて、水浴びをして。
今を楽しみたい。
どうして人間は、先のことばかり気にするのかな。
人間も同じ生き物なのに。
もし、生まれ変わることができるなら、僕は亀になりたい。
山下裕二賞
さかえ銀座商店街
絵/文 村山建司
言葉
昔、この町には大きな工場があって、たくさんの人が働いていました。ところが、その工場が閉鎖されると町から若者の姿が消え、子供たちの声も消え、お年寄りだけが残っていましたが、それも少しずつ減っていきました。
とても賑わっていた商店街は、一軒また一軒とシャッターが閉まったままになり、やがて壁がはがれ、天井が落ちて建物がだんだん朽ちていきました。
その様子を陰からずっと見ていたものたちがいます。人がこの土地にあった山を削り、森を開き、海を埋めたてて住むようになるはるか前からこの土地に住んでいた人ではないものたちです。彼らは人が去ったこの町を人が住んでいた頃と同じように暮らしはじめました。
この町の商店街は、今、再び賑わっています。
「芸術新潮」賞
四つの瞳
絵/文 鈴木琢未
言葉
ひとりのきみが
鏡のおもてに割られて
ふたりになる。
そのとき
鏡の表面は
切り分けられた
果実のように
濡れて光る。
きみともうひとりのきみは
お互いを試すように
見つめ合う。
しばらくすると
お互いの視線がずれた。
この部屋には瞳が四つある。
鏡のきみは何を見たのだろうか。
硝子の欠片を散りばめて
このちいさな冬の部屋を
明るく照らしだしてしまう。
だから、ぼくは
きみの片隅で
スリッパのように身動きができなくなってしまうんだ。
上野松坂屋賞
すきな人の手
絵/文 秦健児
言葉
おかわりっ!!!
ママのごはんがだ~~~いすきっ!!
もっともっと大きくなって
イジワルなあの子も見下ろすの
ワタシが大人になっても
たまにはごはんを作ってね
細くて長いママの手
あんまり遠くへ行かないで
ママが100才こえた時
ワタシはいくつになるのかな…?
もう「お母さん」ってよぶのかな
ねぇ お母さん
ニンジンはなくていいからね
佳作賞
時空列車
絵/文 家村誠
言葉
「ゴゴーッ」地響きの様な音と振動で私は目を覚ました。列車の心地よい揺れの中で、どうやらうたた寝をしていたようだ。「ここは何処だろう?」駅の標示は見当たらないが、列車は停止している。ぼうとした頭で数名の乗客が下車する姿を眺める。異国からの旅行者か、交わし合う言葉は全く理解できない。車窓に目をやると、まるで昔にタイムスリップしたような景色だ。「塩」とだけ書かれた看板、迷路のように続く石段、錆びたシャッターの扉、前に一度訪れたような、懐かしい感覚に背中を押され、私は列車から降りた。「オーイ!」乗っていた列車の先頭では、地元の子供たちが勝手に乗って遊んでいる。どうにものん気なところらしい。その中の一人が、こちらめがけて駆け寄ってくる。そうして私の前に立ち止まると、にーっと笑って、そのまま走り去ってしまった。「バイバーイ!」元気よく手を振る子供たちを後に残し、私は他の乗客と共に駅の出口に向かった。
翠
絵/文 片山勝
言葉
広々とした田園の真ん中にポツンと農家の作業小屋がある。大好きなヒスイの色がいつもの道すがら目に止まる。なんとセンスのいい人だろう、壁にこの色を塗るなんて。それに波板トタンの錆具合も悪くない。
とりあえず写真を撮った。魅せられたついでにもうワンショットと接近した時、小屋の裏から突然人が!
カメラを構えた自分に疑惑の強い視線が…
交わす言葉が見つからない。
気まずい沈黙が思い出となってしまった。
あれから何年経っただろうか。
今はもう小屋は無くなり、田んぼの向こうまで遮るものはない。
遠くの山脈が連なるばかりだ。
恋する観覧車
絵/文 柴田明宏
言葉
はじめはそれと気づかずに
なんて嘘は申しません
決して小さくない穴に
自ら落ちた私です
どれほど時が経とうとも
これより先の私には
紡げそうにはありません
あなたのいない恋物語など
観覧車に乗るための長い列にひとり並び
ゆっくりと回る色とりどりのゴンドラに
私の明日を託してみます
私を運ぶゴンドラが もしも赤色だったなら
頼るところはないけれど
あなたに想い伝えてみます
私を運ぶゴンドラが もしも青色だったなら
眠れぬ夜を過ごしても
あなたの想いを待ってみます
私を運ぶゴンドラが もしも黄色か緑なら
恋など無かったことにして
別の人生歩んでみます
まわれ まわれ 観覧車
まわれ まわれ 恋する観覧車
未来賞
空
絵/文 石原花音
言葉
月が沈み、日が昇る。
回る空の下、今日もいのちの音を紡ぐ。
呼吸をする。まばたきをする。
たゆたう雲の行方を追う。
カーテンの波を見つめる。
反射する水面が揺れる。
涙は雨になり、喜びは風になる。
不安は星になり、悩みは花となる。
やがて、感情が光の粒子となる。
浮かんで、消えて、ぶつかって、光って。
空に溶けていく。
人のあたたかさを知る。
時のきらめきを知る。
空の美しさを知る。
誰も知らない空の果て。
紡がれた旋律は世界を回る。
回る空の下、明日もいのちの音を紡ぐ。
公式ホームページ
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