2016/12/19 10:17
Tokyo Midtown Award 2016 アートコンペ
応募作品数:1,492点(アートコンペ:243点、デザインコンペ:1,249点)
受賞作品数:14点(アートコンペ:6点、デザインコンペ:8点)
主催:東京ミッドタウン
受賞作品数:14点(アートコンペ:6点、デザインコンペ:8点)
主催:東京ミッドタウン
グランプリ
意識の表象
後藤 宙
- 作品コメント
- 今回の作品「意識の表象」は、これまで制作をしてきた糸を使った彫刻作品シリーズの延長上にありながらも、絵画的な視点を持ち込んだものである。幾何学や黄金比、トラス構造などと対話してきたこれまでの制作から、自分の中に表象として浮かんできたものを、ドローイングによってすくい上げた。象徴的であり、視覚的な現象を纏った今作が、多くの人の目に言語外のメッセージを刻むことを願う。
準グランプリ
Twistripe
大塚 功季
- 作品コメント
- 都市全体から感じられる圧倒的なパワーは、植物が持つ躍動感や力強さと似ています。
それは東京という都市が、植物のように「成長」を続けているからです。
そして「工事中」の象徴であるトラロープから生み出された有機的なこの作品は、都市と植物、双方のイメージを併せ持ちます。
そこに、成長しようとする意志のようなものを感じてもらえたら、と思います。
波と椅子
山口 正樹
- 作品コメント
- 存在や安定をイメージさせる椅子と、連続するエネルギーである波。この相反する2つのイメージが、1つの造形物として拮抗しつつバランスを保っている彫刻作品です。ガラスを使用することで、公共空間と作品の関係を透明にし、そのことがかえって人々に違和感を与えることでしょう。この作品は東京ミッドタウンという場所に、いつもと違う独特な空間が生み出されるように考案したものです。
優秀賞
時を纏う
齋藤 詩織
- 作品コメント
- 服は着ていた人の記憶や想いを詰めた抜け殻。そして人は服を纏って社会に所属し生活を送る。 実家に残っていた高校の制服を見た時にそれだけが当時のまま変わらずに存在し、自分だけが時を 刻んでいるように感じた。服に残る傷や汚れからは、過去の記憶を呼び私に大切な何かを訴えかけてくる。
底なしの渇き
副島 しのぶ
- 作品コメント
- 人々の行き交う場所に、まるで忘れ物のようにぽつんと置かれた紙袋。
道行く人の視線が向けられるその紙袋の中には一体なにがあるのか。
満たされた水、底に続く深い穴。
その不安定な風景に、あくなき欲望を垣間みる。
稜威母
FUKUPOLY
- 作品コメント
- 「稜威母」 とは日本の女神・イザナミの別称です。出雲の国の「いずも」の語源とも言われています。
枯れた盆栽から流体シミュレーションによって生成された「空気の彫刻」は、生と死、現実と虚構の中を曖昧に漂う「雲」のような作品です。