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結果発表
2017/02/07 10:00
第4回 がん征圧ポスターデザインコンテスト《学生限定》
グラフィック・ポスター
応募作品数:35点
受賞作品数:4点
主催:公益財団法人日本対がん協会
最優秀賞
身体のなかの悪いやつ
山本沙羅(日本大学 芸術学部)
作品コメント
一見すると健康そうな人の中でも、知らぬ間にできて大きくなるがん。それを、野菜の内側から食い荒らして成長する青虫に例えて表現しました。
病院などの施設で見かけるポスターは、暗く怖い印象のものや、文字中心のシンプルなものが多い印象なので、暗くならないよう、若い人にも興味を持ってもらいやすいよう、ポップな絵柄と温かみのある色合いを心がけました。
審査コメント
暗くなりがちなテーマを明るくポップに仕上げている。表現は可愛いが、キャッチはがんの本質をうまくとらえている。気づかないうちに大きくなってしまうがんを芋虫に例えたユーモアにより、幅広いターゲットに訴えることができる。ピーマンの1つ1つにもう少し変化をつければ、さらに見応えのある作品になったのでないかと思う。(本田 亮)
優秀賞
水面下に潜む
佐藤凌介(金沢美術工芸大学)
作品コメント
病院などで掲示されるポスターは、情報や文字が多い印象ですが、細かい文字まで読む人は少ないと思いました。文字だけに頼らない、ビジュアルで勝負できるポスターを制作しました。がんの脅威を「水面下」というキーワードをもとに「鮫」に置き換えて視覚化することで、見る人がハッとするような効果意識して制作しました。
審査コメント
仕上げのクオリティが高い作品だ。がんの文字の一部をジョーズのヒレにして、迫りくる恐怖をスマートに恐ろしく表現している。しかし、ビジュアルを重視しすぎたがために、ポスターというよりアート作品に見えてしまった。ポスターとして割り切るとさらにメッセージが強くなったと思う。(本田)
がんを見つけて、良かった
西本未祐(専門学校札幌デザイナー学院)
作品コメント
がんは「不治の病」ではなく、早期発見すれば可能性は変わると知り、検診・早期発見への前向きな思いを込め制作しました。「恐怖」の表現だけでは、敬遠されると思い、ビジュアルは柔らかさを意識して制作しました。写真も自分で撮影しました。肌に直接「癌」の文字を書いた意図がきちんと伝わるかどうか、悩みました。
審査コメント
言葉の強さにドキッとした。「がんを見つけたこと」に対して「良かった」という言葉を組み合わせが実に大胆。ビジュアルも温かくシンプルで強い。しかし、お腹に書いている文字が少し乱暴だと思った。細かい所を妥協しなければさらに作品のクオリティが上がったと思う。(本田)
だから、早めのがん検診
石元隆文、丸山 凛
作品コメント
がんの問題は自分だけではなく、周りの人にとっても重要な問題だと気づきました。検診を受けるのは自分自身のためでことを伝えるポスターはたくさんありますが、自分にとって大切な人のためでもあるのだと感じられれば、がん検診に行こうと思うのではないではないかと考え、制作しました。
審査コメント
キャッチフレーズが心に残った。顔を出さずに大胆にフレームを切ったレイアウトと、「隣にいる人」と言う言葉によって、誰もが自分の愛する人を思い浮かべてしまう構造がうまい。しかし、全体のトーンが平和すぎて病院に掲出される多くのポスターの中で目立ちにくいのじゃないかという意見があった。(本田)
公式ホームページ
関連リンク
がん征圧ポスターデザインコンテスト
日本対がん協会
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