【結果速報】第25回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表。エンターテインメント部門の大賞は『浦沢直樹の漫勉 neo ~安彦良和~』
第25回文化庁メディア芸術祭の受賞作品および功労賞受賞者が、3月13日に発表された。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。
25回目の開催となる今回は、世界95の国と地域から応募された3,537作品の中から、部門ごとに大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞が選出された。また、世界40の国と地域から応募された125作品の中から、フェスティバル・プラットフォーム賞も選出。あわせて、メディア芸術分野に貢献のあった方に功労賞が贈られた。
■アート部門大賞
『太陽と月の部屋』anno lab(代表:藤岡定)/西岡美紀/小島佳子/的場寛/堀尾寛太/新美太基/中村優一
大分県豊後高田市の「不均質な自然と人の美術館」にある、自然と触れ合い身体性を拡張することをテーマにつくられたインタラクティブアートのひとつ。訪れる人が太陽の光と戯れることができる部屋をコンセプトにしている。
■エンターテインメント部門
『浦沢直樹の漫勉 neo ~安彦良和~』上田勝巳/倉本美津留/内田愛美/塚田努/丸山恵美
マンガ家たちの仕事場、特に手元にカメラが密着して「マンガ」の技術を伝える、NHK Eテレのドキュメンタリー番組。自らも第一線で活躍するマンガ家・浦沢直樹がゲストのマンガ家とともに制作過程についてトークを繰り広げ、本人が気付いていない技術やクセを同業者ならではの視点から指摘し、魅力を引き出していく番組。
■アニメーション部門
『The Fourth Wall』Mahboobeh KALAEE
生活空間としての家や家族の関係性を創造的に再構成した、「台所」を舞台とする実験的な短編アニメーション作品。洗濯機と一体化した母親、冷蔵庫と一体化した父親、生まれたばかりの赤ん坊、吃音症の少年自身が登場する。
■マンガ部門
『ゴールデンラズベリー』持田あき
芸能プロダクションで働く、転職を24回繰り返した「仕事が続かない男」北方啓介が、男と付き合っては別れを繰り返す「恋が続かない女」吉川塁に出会ってスカウトし、共に芸能界デビューという目標を共有し進んでいく作品。
■フェスティバル・プラットフォーム賞
『Path of Noise(r, theta, phi)』Paul LACROIX
『親愛なるウイルスたちへ』王俊捷
■功労賞
塩田周三、刀根康尚、鳥嶋和彦、belne
なお、展示・上映や関連イベントを実施する受賞作品展が、2022年9月に東京・お台場の日本科学未来館を中心に開催予定。
公式ホームページ
https://j-mediaarts.jp/
初出:デザイン情報サイト[JDN]
https://www.japandesign.ne.jp/news/2022/03/64408/