登竜門を活用した応募数予測(1)
前回は「コンテストの告知方法」についてご説明しました。
今回は、コンテストを実施する場合の代表的なKGI(Key Goal Indicator)である応募数。この予測についてご説明します。
イベントの常として最終的な数字は締切まで分からないのですが、ご担当される方にとっては心配でたまらない日々が続く訳で、これはなかなかストレスです。公募ラボでは、いくつかのKPI(Key Performance Indicator)を組み合わせることで、妥当な推測が可能だと考えています。
KPIの筆頭は言うまでもなく「公式サイトのアクセス数」でしょう。企画によっては、これを応募数と同等のKGIとして位置付ける場合もあるかと思います。最重要とも言える指標ですが、以下のような問題点があります
公式サイトのアクセス数の問題点(応募数を予測する観点から)
・たとえ知名度がある主催者だとしてもコンテストの知名度がある訳ではないので、告知活動が重要となる。結果、公式サイトのアクセス数は告知活動に左右される
・公式サイトがコンテスト以外の情報を含む場合、アクセスに占めるコンテスト参加意欲者の割合が不明となり、推測しにくい
・アドワーズ等の手法で公式サイトへのアクセスを増やすことはできるが、その表現内容によっては、必ずしもコンテスト参加意欲者ばかりが増加するとは限らず、推測しにくい
・上記をクリアできたとしても、ある程度の期間(1週間以上)のアクセス累計が出ないと評価しにくい
・応募者はギリギリまで提出物の仕上がりを検討することが多く、アクセスの波の山が掴みにくい(早く出すことにインセンティブが働かない)
つまりKPIとしての運用には、適切な告知活動の確立と時期の管理・遷移率の把握が前提となります。何年も続いている企画であれば経験値として、これらが蓄積されていくでしょう。問題なのは、初回の場合で、まったく頼れるものがない状況となります。
(2)へ続きます。
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