第18回、第19回のザッカデザイン画コンペティション クツ部門で、2年連続の最優秀賞を受賞し、現在は大塚製靴株式会社で設計などをされている、中澤祐輔さんにお話を伺いました。
靴の製造に関われる職種であればどこでも良かったのですが、しいて言うなら、学生の頃は手縫い靴に興味がありました。
これと言って特に変わった勉強はしていませんが、自分は昔から絵が得意ではなかった為、最低でも学校で出された課題の倍の枚数はデザイン画を描くように決めていました。
コンペは入賞を目指すと言う明確な目標以外にも、デザイン画の上達や、情報収集、又それを分析すること等、自分の目標を設定する上で色々と考えさせられることも多く、とても良い機会になりました。
現在は技術職なので直接的にその経験が生かされることはあまりありませんが、それでも、努力の仕方によっては不得意なものでも他の人に認めてもらえるものを作れるようになるんだと、少し自信が持てるようになりました。
応募作品を考えている時、ファッション以外のことも自分なりに色々と調べたりして、様々な分野に興味を持てるようになりました。最終的に就職した職種に変化はありませんでしたが、今自分のやっている仕事以外の物事から仕事の糸口を見出せるケースもあるので、その点は良い影響だなと思います。
やれば出来るんだと、前向きに物事を考えれるようになりました。
やはり、一番の良さは自由であることだと思います。
何の柵も無く、ただ自分の個性をさらけ出せる場所。
自分たちがカッコ良い、かわいいと思うものや誰もが面白いと唸ることを、一緒に造っていけたら嬉しいです。
2009年 文化服装学院 シューズデザイン科 卒業
2009年 大塚製靴株式会社入社 主な職務内容は設計、サンプル制作、仕様書の作成