受賞者インタビュー
2016/07/08 12:10

日常に溶け込むアート展「LUMINE meets ART AWARD」 受賞者インタビュー2 / 2 [PR]

日常に溶け込むアート展「LUMINE meets ART AWARD」 受賞者インタビュー

受賞作品には、どんなテーマや思いが込められているのでしょうか?

奥田:タテ型のデジタルサイネージ用の映像作品って、それまで作ったことがなかったんです。でも、昨今スマホの普及によってタテ型の映像が注目されているので、僕も興味を持っていたところだったんです。だから応募した作品は、いわば挑戦でした。テーマとしては、ファッションビルと女性というキーワードを考えた時、ある種の狂気を感じ取りました。お洒落になりたい、綺麗になりたい、かわいくなりたいという欲望が渦巻く空間というか(笑)。スマートに見せるためには、脚が痛くなるハイヒールを履くことをいとわない、みたいな。

A WOMAN IN A FASHION BUILDING

「A WOMAN IN A FASHION BUILDING」LUMINE meets ART AWARD 2015 入賞 作品

柿崎:私は同じ女性なので、ファッションビルはワクワクさせてくれる存在と捉えているんです。でも、華やかなフロアと対称的に、エレベーターは唯一静けさや、ともすれば暗さを感じる場所に思えたんです。そこさえもポジティブな雰囲気にしたいというのが、作品作りのきっかけになっています。過去の作品を見ると、女性は装飾性が高く、男性は反対に静寂を追求している印象がありますね。

Dancing-for

「Dancing-for」LUMINE meets ART AWARD 2014 ルミネ賞/オーディエンス賞 作品

飯沼:僕の作品は、突発的なアイデアに基づくのではなく、長い間温めてきた物を徐々に形にしていく作業になるので、特別ルミネのアワードだからということを意識していません。しかし、僕の作品作りの根底にある消費社会に対する問いかけは、受賞作品にもやはり当てはまります。

「de Lempicka」LUMINE meets ART AWARD 2015 グランプリ作品

「de Lempicka」LUMINE meets ART AWARD 2015 グランプリ 作品

作品を制作する中で、どんな経験をされましたか?

柿崎:まったく異なるジャンルのアートが、同じ土俵で並ぶのは珍しいことなので、とても刺激になりました。現場で他のアーティストさんの作品を拝見する度に、気が引き締まりましたね。

飯沼:他のアーティストとの出会いだけでなく、その他様々な方々のサポートもとてもありがたかったですね。作業自体へのサポートはもちろん、審査員の方々もプロモーションを行う方々も、色んな方々と一緒にひとつの作品を作り上げた気がします。

奥田:制作作業は、構想を練るのも含めて実質1週間程度でしたね。段階的に時間を掛けてやると、途中でダラダラしてきて、何が正解なのかわからなくなってしまうんです(笑)。気が乗ったら一気にダダ~っとやらないと、終わりが見えないんです。

受賞者同士のつながりはあるのでしょうか?

柿崎:受賞をきっかけに、仲良くなった人はいますよ。私の場合は今まで職業としてのプロフェッショナルは周囲に居ても、アーティストの方々がいる環境ではありませんでした。それがこの受賞をきっかけに、アーティストの方々との交流が生まれました。

飯沼:交流の中から生まれる作品もありますからね。それこそ、ジャンルや立場を超えて、プライベートでも交流を深めています。

奥田:僕の場合は、交流はあっても一緒に作品作りをするまで至ってはいないですね。でも、どんな物でも題材になり得るアニメーションの性質上、他のアーティストさんがどうやって作っているのかは常に気になります。例えば飯沼さんの彫刻も、その作る過程をアニメーションとして表現することもできるわけです。

飯沼:あっ、そういうのやってもらいたい(笑)。

これから応募する方々にメッセージをお願いします

奥田:僕は、作品を展示して見てもらう以上、社会とどう関わり合っていくのかは常に考えています。その中で、ルミネのようなパブリック性の高い場所で作品を見てもらう機会は、とても意義あるものだと思います。

柿崎:私自身がそうであったように、経験のない人が挑戦するのにとても良い機会だと思います。受賞後のサポートもとても手厚いので、到底自分ひとりじゃできないと思っていたことも、実現してもらえたと思っています。

飯沼:展示作業の時に、様々なアーティストとお話する機会があったんです。その時、40歳を過ぎてもアーティストとしてやれている人って少ないよねって話になりました。継続して作品を作り続け、世に出し続けるには、相当の意欲と同時に機会も必要なんです。でも多くのアワードが年齢制限を設けている中では、そのチャンスさえない。そうした中で、ルミネのアワードはとても貴重な存在だと思います。

LUMINE meets ART AWARD 2016

あなたのアートがルミネを飾る!最高賞金100万円「LUMINE meets ART AWARD 2016」を開催します。いつものルミネでちょっとした感動や非日常と出会うLUMINE meets ARTも6年目を迎えました。いつもあたらしいわくわくドキドキをお客さまに提供し続けたいという思いから、今年も展示アーティストを広く公募します。「わたしらしくをあたらしく」に賛同してくれるアーティストたちが活躍する未来を目指して、LUMINE meets ART AWARDが始まります!

締切:2016年08月15日 (月)
募集内容:ルミネを飾るアート作品

「登竜門」応募要項
https://compe.japandesign.ne.jp/lumine-meets-art-award-2016/
公式HP
http://www.lumine.ne.jp/lma/index.html

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