WFPエッセイコンテスト 2014
応募作品数:13,180点
受賞作品数:22点
主催:特定非営利活動法人 国連WFP協会
※ここでは入賞作品の中から、部門賞以上に選ばれた作品4点をご紹介します。
※受賞したエッセイは下記の公式ホームページでお読みいただけます。
入賞作品発表(WFPエッセイコンテスト2014)
WFP賞(最優秀作品)
- 選者コメント
- 今年のテーマ「いただきます」「ごちそうさま」は、日本独特の文化とも言える素晴らしい言葉です。その言葉を世界に広げようと言うご意見も沢山あって、同感しました。そんな中で、少し太目の元気な男の子が主人公の「積まれたミカン」は、まるでアニメか漫画の画面を見ているようで、審査をしながらも、思わず胸がジーンとして、涙が一粒ポロリ。内容も文章力も、文句なしのWFP賞だと思います。[湯川れい子(国連WFP協会顧問/音楽評論家・作詞家)]
小学生部門賞
- 選者コメント
- おばあちゃんが孫に伝える。孫がその事柄をまた誰かに伝える。それが連鎖して小さな輪が広がっていく。「千里の道も一歩から。」まさしくボランティアとは、この小さな輪が全世界に少しずつ広がっていく事だと思う。僕も少しずつですがボランティアを続けて20年あまりになる。僕のまわりにも、少しずつ少しずつ輪が広がっているように思える。僕も彼女のように初心を忘れず素直な心をなくさないように、これからも少しずつ少しずつボランティアを続けていこうと気づかされた。[三國清三(国連WFP協会顧問/オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ)]
中学生・高校生部門賞
- 選者コメント
- 中高生部門にはレベルの高い作品が多くどれも読んでいて楽しかった。中でも部門賞を獲った作品は全体の文章の流れが見事で、僕もまるでその食堂にいるかのような錯覚をした。日本人にとって「食」は単なる「娯楽」になっているという分析は目から鱗だった。学生時代に世界と接するということは素晴らしいことだ。こういう体験をする子どもがどんどん増えて、グローバルでやさしい視点を持つ大人がもっと増えてほしいと思った。[本田 亮(国連WFP協会理事/クリエイティブディレクター・環境マンガ家)]
18歳以上部門賞
- 選者コメント
- 「いのち」を食べ物として頂いて、我々は自分の「いのち」を紡いでいる。宗教観や科学観の違いはあれど、洋の東西を問わず、この事実自体は変わらない。飢餓に近い状態の人が数多く存在する地域で、日本語を教えた生徒から、再度「いのち」の連鎖とそれを含んだ「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の意味を再確認させられたこの作品の筆者の方。その心に沁みたであろう深い思いを、読者として追体験できる、とても素敵な作品だと思います。[御立尚資(国連WFP協会理事/株式会社ボストン コンサルティング グループ 日本代表)]