結果発表
2021/08/30 10:00

第3回 バンフー 学生トートバッグデザインコンテスト《学生限定》

応募作品数:1991点
受賞作品数:20点
主催:株式会社帆風
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

窪田理沙(Elite Open School)
作品コメント
未来に向かって成長する街とそこに住む女子高生の成長を合わせて描きました。
審査コメント
最優秀賞おめでとうございます。斬新なテイストで初見から心に残る作品でした。エネルギッシュな世界観で前へ進む力強さがとても良く表現されていると共に、一人の女性を表現しつつもダイバーシティを連想させる性別や人種を超えたスケールを感じました。これからもご自身の感性を大切に、ご活躍を楽しみにしています。(山中玲奈)

優秀賞

李 文テイ(東京モード学園)
作品コメント
地下アイドルの猫娘は孤独な人です。ある日不思議な自動販売機を見つけました。そこで孤独を癒す飲み物を買いました。一晩でたくさんの友達ができました。実はこの飲み物は幻の薬にすぎません。現代人が孤独ではないために、むしろ仮想幻覚に身を投じる現状を表現しました。
審査コメント
1点のイラストではなく、6点のイラストでストーリーを展開し、ご自身の世界観を描かれている点が評価されました。選定された色数やその組み合わせ、それぞれのコマの構成もよく考えられ、「猫娘」が見ている他の世界も見てみたいと思わせる作品です。背景ピンクに工夫がみられるともっとイラスト部分がより引き立つと思います。背景の使い方も意識していくと良いと思います。(小野裕子)
伊藤七海(横浜美術大学)
作品コメント
テーマはボーダレス。これからも大切なことは、多様性を認め合いながら、他者との境界線をなくしていくこと。個々の輝きが共鳴し合うことで、より明るい未来にしていきたい。そんな想いをグラフィックに込めた。一つひとつの色の輝きが、周りと溶け合い、混ざり合うことでさらに美しいハーモニーを織りなす。そんな画面作りを心がけた。
審査コメント
「FUTURE ─ 未来 ─」というテーマに対して、未来を具体的に見えないファジーな雰囲気を出しつつもその要素の中に境界線をぼかしながら複数のカラーが個々の輝きとして共鳴し合うよう存在し、明るい未来を表現できている素敵な作品です。今後の作品を楽しみにしています。(野尻貴将)

審査員賞

楠木来実(啓新高等学校)
作品コメント
テーマが未来だったので自分たちの手でこの広い世界の自然を綺麗なまま保っていきたいという気持ちでこの作品を書きました。この作品のポイントは葉の形をそれぞれ変えて書いているところや海でも青だけでなく黄色も取り入れて太陽の光を表しています。地球温暖化が問題視されている中、この作品を見て一人でも多くの人が問題について考えるきっかけになってほしいです。
審査コメント
「広い世界の自然を綺麗なまま保っていきたい」という気持ちが伝わってきます。凪の状態の海の表現や空の様子から地球をいたわりたい優しさを感じました。描かれている植物は草的な表現が多いので、樹木などを大胆に配置するとコントラストが出て印象が変わるのではないかと思います。(小野裕子)
花田桃香(福岡市立博多工業高等学校)
作品コメント
タンポポの写真は校内で撮りました。色々な個性が輝いているように表現したかったので、いろんな色を混ぜてみました。個性あふれ、皆が自分らしくいられような、タンポポの綿毛のように自由にふわふわ飛べるような、明るい未来があればいいなと思いました。
審査コメント
中心のたんぽぽがとても暖かく、明るく自由な未来を連想させつつも、その背景にあるさまざまな色味が、人それぞれの個性として表現されていて目を引きました。たんぽぽとバックのコントラストのバランスも非常に良い作品でした。今後の作品を楽しみにしています。(野尻貴将)
大脇果彩(HAL名古屋)
作品コメント
「未来」というテーマを見た時に一番に思い浮かんだものは「仕事で失敗して土下座で謝罪する自分」の姿です。将来がとても不安になってしまったけれど、土下座ポーズで眠る猫を思い出して頑張っていきたいという思いを込めました。
審査コメント
「未来」という普遍的なテーマに対して、超個人的な「土下座」で答えている感じがとても面白く、選ばせていただきました。土下座をしている作者と猫がとても愛らしく、かつ、しっかりとしたクオリティで描かれていると思います。この作品のような土下座しないで済むような未来を歩けると、いいですね。(高井 学)
名草絢子(京都美術工芸大学)
作品コメント
私が考えた未来は明日です。ゆっくり寝ていられるほど平和であってほしいという想いと、純粋な欲望の「明日はたくさん寝たいな~」という想いを絵にしました。
審査コメント
「明日はたくさん寝たいな~」という未来にとても共感しました。こんな1日最高だな、という気持ちがイラスで良く表現されていると思いました。良い意味で緊張感のないゆるやかなタッチも、気軽に持てるトートバックとの相性の良さを感じます。今後の作品を楽しみにしています。(山中玲奈)
川島あかり(福岡県立輝翔館中等教育学校)
作品コメント
私たちの地球の未来は、色々な道があると思います。なので、未来には地球はどうなっているのか、自分なりに考えてデザインしました。
審査コメント
未来というテーマに対して、「色々な道がある」という発想と、それをコマ分けして表現するというアイデアが素晴らしいと思います。しかしそのアイデア以上に、小さく描かれたそれぞれの絵の魅力が本当に素晴らしいです。線画を描いてその中を色塗りするような絵が多い中で、こちらの作品は色そのものを使ってダイレクトに描いており、とっても豊かな、絵画的な表現になっています。僕も普段そんなことを意識して絵の仕事をしているので、思わず感動して選んでしまいました(小磯竜也)
市野 花(京都市立芸術大学)
作品コメント
私たちの未来は、この地球と共にある。私たちは地球を枯らすこともできるし、また潤すこともできる。花束を抱きしめるように、地球に優しくしよう。地球を思いやることは、私たちの未来を思いやることでもあるのだ。
審査コメント
長引くコロナの影響で疲れがたまっている今だからこそ、優しい作風に魅力を感じました。洗練されたラインとアナログ感のある色彩表現、バランスが絶妙です。自分の世界観を持ちながら、多くの人が好感を持てるメッセージを伝えられているところにも、デザイナーやイラストレーターとして将来性を感じました!(荒金知乃)
伴野萌子(栃木県立足利工業高等学校)
作品コメント
サブテーマは、全地球上の生き物×自然=生きる力です。具体的には、SDGsを基盤に中心の円の中にさまざまな生き物のシルエットを描き、地球上の全生き物が協力することが地球の原動力であることを表現しました。また、その周りに植える白い矢印の幹の木は、すべての生き物の生活の質の向上と豊かな自然を表現しています。作品下部の波は、ごみ一つない美しく力強い海を表しました。
審査コメント
皆でチカラ合わせて未来に向かう。作者としてたくさんの伝えたいことを一つの画面の中にうまくまとめてあります。カラフルなグラフィカル表現にしたことで明日への希望も感じられました。(髙橋 一)
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