結果発表
2023/09/01 10:00

第14回 バンフー 学生Tシャツデザインコンテスト《学生限定》

応募作品数:2299点
受賞作品数:25点、1校(学校賞)
主催:株式会社帆風
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

足立宗成(HAL大阪)
作品コメント
力(POWER)は外から来るものではなく自分自身から起こすものと考えています。そこで自分を信じ、行動を起こしてほしいと思い、内側から気合いを入れてくれる拳を外側(環境)に向かって突き出すデザインを考えました。横線だけでなく布のような陰影もつけることで錯覚に負けない立体感を演出しました。このTシャツを着ることでやる気に満ち溢れてほしいです。
審査コメント
最優秀賞受賞おめでとうございます! 作品説明にあった<POWERは外的要因ではなく自身の内部から起こす>を表現するデザインであること。躍動感があり力強さを感じること。テーマに沿った素晴らしいデザインであること。今後も自身の内部から起こすそのPOWERでデザインを楽しんでください!(関口 崇)

優秀賞

三浦天大朗(東京都立総合芸術高等学校)
作品コメント
パワーというと力強く派手に目立つイメージがまず思いつきます。しかし私は、パワーとは静かで堂々としているものなのではないかと考えました。大きな心ですべてを包み込むように夜空に浮かぶ月は、まさにパワーの象徴であると思い、今回は月の満ち欠けをグラフィックに落とし込みました。形を変えながらユニークに浮かぶ月をTシャツという形で身につけることで、自然と底からパワーが湧き上がると思います。
審査コメント
力強い応募作品が並ぶ中で、月の満ち欠けという自然の「POWER」を視覚的にうまくグラフィックとして成立するように落とし込んでくれました。判型を目一杯使用しながらも判型を意識しないビジュアルになっているので着用した際に違和感がないのもTシャツデザインとして成立していました。(鈴木一成)
近藤汐美(山本学園情報文化専門学校)
作品コメント
パワー、漲る、筋肉というワードを出し、そこからエナジードリンクが連想されたため思い切りよく合体させました。筋肉といえばアメコミのイメージがあったため、吹き出しと画風でそれをアピールしてみました。
審査コメント
受賞おめでとうございます。ストレートでコミカルですね。今の日本だからこその、インバウンド受けしそうなデザインに、売れそう!な商品力を感じました。擬人化されたエナジードリンクを、俯瞰構図からなるレイアウトでバランス良くまとめたのも、表現力につながっていますね。(吉田広信)

審査員賞

細見渓冬(大阪デザイナー専門学校)
作品コメント
テーマが「パワー」ということで、今日も頑張ろうと一番力をもらえるときを描きました。
審査コメント
力強いことをパワーと感じるのではなく、インサイトのココロが落ち着く癒しもパワーになるんだなーと思いました。なんだか気持ちよさそうな、匂いがしそうな「愛」を感じる作品でした。みんなの作品の中で着目点が違っていて素敵な作品です。自分の着目点を持つこと、人と違うことを考えるのは大切ですね。(笠井修二)
浅野遼平(京都工芸繊維大学大学院)
作品コメント
私の好きな、植物の持つ「パワー」を表現しました。異なる草花がひしめき合いながらも同時に生息している場面を撮影し、植物の造形と関係を強調するような色としました。植物が生きるために獲得してきた自然の造形・美しさが、人の創る芸術やデザインの原動力さらには生きる糧となってきたように、このTシャツを着る人にもその「パワー」を感じとってもらい、Tシャツが「パワー」の源となって欲しいと考えました。
審査コメント
生命力(POWER)を感じるカラーリングですね。落ち着いたトーンにまとめていることにも好感が持てます。また大地(茶色)から成長した植物(様々な色)を感じました。また自身で撮影した写真を加工してこのデザインに至るまでの試行錯誤の結果、良い構図になりましたね。受賞おめでとうございます!(関口)
高田のぞみ(バンタンデザイン研究所)
作品コメント
週末に大好きなアーティストのライブがあると思うと頑張れる、自然と力が湧いてくる! そんな気持ちをTシャツにしました。文字の色はライブ会場でキラキラ輝く照明とワクワクした気持ちをイメージしています。
審査コメント
私もライブに行くのが好きなので、まず単純に「着たいな!」と思えるデザインになっているのが良かったです。こうやって自分でテンションを上げるためにTシャツを着る。これって結構オシャレの本質だし、デザインの力という感じがしました。(鈴木)
満田沙雪(名古屋モード学園)
作品コメント
「煌めく星々よ、私に力を授けたまえ!」少女は闇夜のなか叫んだ。刹那、ステッキの宝石は眩い光を放ち、星空の煌めきをよみがえらせた。ステッキのデザインは、ミラグロというメキシコの伝統的なお守りを基にデザインしている。ミラグロの持つ意味は「叶えたい願い」、「奇跡」。彼女のちいさな祈りは、すべてを照らす大きなパワーとなったのだ。
審査コメント
ジャパニーズカルチャーでもある漫画やアニメに登場するステッキをモチーフにしたデザイン。光を放って、今まさにパワーが開放されている様子が伝わります。全体的なカラーもきれにまとめられていて、ステッキのデザインにもこだわりを感じました。(胡桃澤章宏)
齋藤絢羽(桜美林大学)
作品コメント
宇宙や星をモチーフに幾何学的に図面を組んだ。宇宙は人間に創作の根源や科学の進歩にPOWERを与えてきた。また、服を着る際や出かける前に鏡の前に立つことが多いだろう。鏡文字を作り、鏡の前に立ったときに「なんでもない日も宇宙一えらい」という文字が見えるようにした。人というのは生きているだけでもPOWERが必要であり、生きているだけでもすごいのだから、そのフレーズでデザインを作った。
審査コメント
熱量や力を発するときの「POWER」を表現された人が多かった中で、ふと夜空を見上げたときに宇宙から感じる「POWER」を選んだあたりに面白みを感じました。模様のようなタイポのような鏡文字を利用したデザインもひとクセあってグッドです。おめでとうございます。(岩﨑一博)
松本健太朗(日本工学院八王子専門学校)
作品コメント
今回のテーマが「POWER」ということで「POWER」は協力したらもっともっと果てしなく強力なものになるのではないだろうか、と思い「POWER」の「W」を協力の証でもある握手のイラストに見立てて配置して全体的に奇抜すぎないシンプルなテイストをイメージしたTシャツをデザインしてみました。文字の配色も迸る熱さをイメージした赤にし、主張もあまり激しくないので普段使いも十分できると思います。
審査コメント
いくつかタイポグラフィのデザインがあった中でも「協力」「握手」「W」というコンセプトがシンプルかつ明解だったのがよかったです。黒地ベースのTシャツをセレクトしたことも赤い文字が引き立ち、デザインのプラスになったと思います。おめでとうございます!(新里真一郎)
橘田沙理(東京造形大学)
作品コメント
食べることが生き甲斐である私にとって、毎日3回生きがいに触れることで、とても幸せな毎日を送っています。食べることは、パワーの源です。その中でも、自分にとってパワーフードであるハンバーガーをモチーフに選びました。このTシャツを着ると、パワーが湧いてくるインパクトを重視したデザインにしました。油絵で描いた絵から、アナログとデジタルの融合をしました。このTシャツを着る人がパワーで溢れますように。
審査コメント
圧倒的インパクト!!(ちょっと怖いけど)。アナログとデジタルの融合、そして、シズル感。審査中に、ハンバーガーが食べたくなりました! それぐらい訴求力のあるデザインです。これを描いた人に会いたいなって。創り手のPOWERを感じる作品でした! お見事です。(吉田)
野々山遥那(日本工学院八王子専門学校)
作品コメント
「ぷるぷるプリンをぶるぶる揺らす力」がコンセプトです。飛び散るカラメル、躍動するプリン、プリンの力強い表情…動き回るイメージがないプリンを使って、パワーを表現してみました。
審査コメント
「POWER」というテーマのとらえ方が、今回の作品中ではズバ抜けてユニークで面白いなと思った作品でした。遠心力なのかなんなのか、何かしらの力を受けて振り回されるプリンの表現もしっかり出てきており、力そのものを描かず力を表現しているという発想力とデザイン力がしっかりかみ合ったクオリティの高さを感じました。(村田 恒)
鮫田 萌(専門学校サンテクノカレッジ)
作品コメント
この作品は、パワーがテーマのため内に秘める思いが大きくなりながら飛び出しそうになっていることをイメージして作りました。中央の内側に赤色で徐々に黄色になっていくようにしました。また様々な形を作ることでパワーをさらに感じられるようになったと思います。
審査コメント
受賞おめでとうございます。「POWER」という言語を、どのように非言語化しグラフィックアートとして強度を持たせたまま表現できているかを基準に選考させていただきました。色、形、レイアウトの理由が明確であり、「POWER」という言語を的確に非言語化し、また、Tシャツとしてもしっかり機能している作品だと感じました。(小林史朗)
桐山昂大(桜美林大学)
作品コメント
この作品では「パワー」から自分が連想したワードを使って「パワー」から連想したハートという図形をかたどってみました。
審査コメント
パワーの源となるいくつかの言葉をバランスよくレイアウトすることでハートに「POWER」が込められ、動きも感じられます。また、ビビットで「POWER」のある赤いTシャツに、優しいペールトーンで文字が構成されているところもおしゃれ感が出ていてステキです。(畑野裕美)
田代 遥(宇部フロンティア大学付属 香川高等学校)
作品コメント
この作品はトカゲのしっぽはまた生えてくるという再生力、生命力をイメージしてデザインしました。人間にはないトカゲのしっぽの自然再生はとても神秘的だなと思い、Tシャツにするには持ってこいのポップな色合いとイラストで人目に付くようなデザインにしました! とくに右上のロゴはデザインにすごく悩み、一番時間をかけて描きました。動物や虫などの生命力は凄まじいので是非見習いたいですね!!
審査コメント
「POWER」を力強さではなく、少し微笑むようなやわらかさで表現されていること。着眼点も良く「またはえる」という文言も「やりなおせる」と後押しをする応援のようで良かった。トカゲのグロテスクさもかわいいキャラクターでカバーされ、再生力・生命力の強さをかわいく表現されている。イラストと文字のバランスも良い。(伊藤信子)
飯泉花恋(筑西市立明野中学校)
作品コメント
今回のテーマ「パワー」で一番最初にひまわりを思い浮かべました。小学三年生の夏の登下校、橋のコンクリートの割れ目からのびのびと咲いていたひまわりがありました。私は小さいながらその小さいひまわりから大きいパワーを感じていました。この絵は人の作り上げたゴミから強く美しい命が育つ、マイナスからプラスへと育つパワーをテーマにビビット色で描きました。
審査コメント
エネルギッシュに描かれたひまわりが強烈な印象を放ち、今回のテーマをストレートに表現できていると感じました。一見雑に見える黒の線描と原色のベタ塗りが効果的で、絵画的な力強い表現になっています。しかしながら、衣服の絵柄として成立させるためのデザイン的処理もしっかりなされています。(朝日泰博)
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