結果発表
2022/09/05 10:00

第13回 バンフー 学生Tシャツデザインコンテスト《学生限定》

応募作品数:2167点
受賞作品数:25点
主催:株式会社帆風
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

青谷いお(日本デザイナー芸術学院)
作品コメント
私らしさと私の好きなものを詰め込みました。常に楽しく爆発的に!をモットーに生きているので、アフロで頭を爆発させてみました! 楽しさが伝わってくれると嬉しいです!
審査コメント
最優秀賞受賞、おめでとうございます。テーマに沿って目一杯、わたしらしさを出した作品に思えると同時に、クリエイティブの原点であるが如く、ストレートで情熱ある学生ならではの若さとメッセージをそこに感じます。これを着た人が街に溢れ、世界に元気と楽しさを届けてほしいものです。わたしの力で、世界は変えられる。(吉田広信)

優秀賞

舟木 舞 ジャーニー(専門学校日本デザイナー学院)
作品コメント
「わたし」がテーマだったので私が生まれつきもっていて個性でもある天然パーマ、私の人生において悩むことが多いので脳内で感情や思考がグルグルと動き続けることを掛け合わせ、それらを線で表現しました。
審査コメント
コンセプトを読んだとき、会ったことはないけどデザイナーさんがどんな人で、どんなことを考えているのか?をイメージすることができました。自分の気持ちを上手く表現できていますね。また、ペン1本で勝負したところも他応募作品と違い圧倒的インパクトがありました。これからもクリエイションをもっともっと楽しんでください。(有働澄子)
澤 由里加(京都美術工芸大学)
作品コメント
私は粘土を使って作品づくりをすることが好きなので、今回のTシャツデザインにもそれを活かしたいと考えました。この作品は実際に粘土でつくったモチーフを撮影し、そのデータを組み合わせてデザインしています。決まった形に縛られることなく自由な発想を大切にしていきたいという思いを込めました。
審査コメント
粘土Tシャツ、最高です。完璧な直線や曲線が存在しないあたりも魅力的でした。粘土の造形はもっと下手でも全然アリですね。粘土縛りでTシャツコンペを開催したいくらいです。子供から大人まで自由なTシャツが誕生しそうな予感がします。おめでとうございました!(岩崎一博)

審査員賞

佐藤玲奈(日本工学院八王子専門学校
作品コメント
私は将来やりたいことがまだ決まってなくて、自分をどう表現するのか悩んだけれど、今はとりあえずいろんなことを片っ端からやってみていろんな経験をする、ということを考えているので「なんでもやるだけやってみる」という文字をいろんな色でタイポグラフィで表現しました。
審査コメント
審査を見ている中で、タイポグラフィーの作品が少ない中、抽象化・カラフル化しているのに、とても読みやすかったです。デザインにとって、文字は大切なデザイン要素だと思います。これからも英文だけではなく、和文のデザインも頑張ってください。(笠井修二)
吉野侑良(群馬県立前橋東高等学校)
作品コメント
「オムライスになりたい。」私はふと、そう思った。レストランでオムライスを食べる人々の笑顔を見て思った。私もこんな風に人々を笑顔にしたい! 一口食べてみたら私はオムライスになっていた。
審査コメント
今回の応募作品には、それぞれが思いを込めた「わたし」がありました。「自分の好きなもの」=「わたし」という捉え方をした作品が多くありましたがその中でも、この作品は「発想力」「表現力」「色彩力」「構成力」が秀逸だと思いました。これからも自由な発想でデザインの道を突き進んでほしいです!(有働)
松井優美(横浜デジタルアーツ専門学校)
作品コメント
「わたし」について考えた時、何だかよくわからなかったのですが、それってまだまだ自分のことを分かりきってなくて生きてる限り「わたし」を探していくような気がしたので、自分を探しているイメージでイラストを作成しました。考え方は難しいかもしれないけどPOPに描いているところがポイントです。
審査コメント
学生の皆さんが「わたし」について考えた回答が「自分探し」というのはよく理解できる。単純でストレートな想いをPOPに表現する。まさにそれこそが若い皆さんが着るべきTシャツのイメージだなと感じました。淡い色調と柔らかい線で横位置にデザインされたイメージは今回の表現にピッタリとはまっていました。(鈴木一成)
菅原芙丹葉(北海道立旭川高等技術専門学院)
作品コメント
テーマが「わたし」だったので、私の好きな、食べることと絵を描くことをイメージし、好きな食べ物と画材を密集させて描きました。モチーフそれぞれに線のふちを入れる予定でしたが、イラストの可愛さを残し、ゆるい感じに仕上げたかったので線を入れずにデザインしました。また、デザインのインパクトを感じてほしかったので、Tシャツの色はデザインがよく目立つホワイトにしました。イラストの顔は、私をモデルにし、頭や髪の毛の中に食べ物などを詰め込むことで、「私の頭の中は好きなことで溢れている」ということを表現しました。
審査コメント
遠くから見るとアイコン的な顔のデザイン、近づくとカラフルな髪のシルエットの中に、私の好きな食べ物のイラストがたくさん詰まっていて楽しい表現になっています。他の人や動物など、シリーズ化もできそうで、Tシャツデザインとして良い作品だと思います。(胡桃澤章宏)
江原響介(東京モード学園)
作品コメント
猫をかぶる「わたし」たち。
審査コメント
誰しもが必ず被っているのが「猫」なのかもしれません。実は奥が深いテーマをヌケた感じのイラストで表現しているあたりが絶妙です。なかなかの確信犯ですね。実際に猫の被り物を作って猫をかぶる日が来ましたら必ずご一報ください。「わたし」も猫をかぶります。(岩崎)
江原響介(東京モード学園)
作品コメント
いろんな顔を持つ「わたし」! 辛い面や大変な面があるっていうことは楽しい面もあるっていうこと! happy!
審査コメント
「いろいろな顔を持つわたし」というコンセプトを立体パズルで表現したアイデアが光っていました。イラストはコミカルでありながらオシャレで、着ているとハッピーにさせてくれそうなTシャツデザインです。(新里真一郎)
小池愛奈(桜美林大学)
作品コメント
この作品では、お題である「わたし」という言葉をそのまま活用してみました。「watashi」の字体によって自分の中には尖っている私もいれば、柔らかい私もいるということを表現しています。そして、このコンテストによりわたしは自分を思いっきり表すことができているため、わたしのキャラクターの心から溢れさせてみました。
審査コメント
一見、LOVE?かと思ったら、いろんなWATASHI! わたしを創るのは、そう、君の言うように心から溢れ出るモノなのかもしれないですね。そう考えると、時に、なんにも出てこなかったり、空っぽにさえ思えたりする日もあったり。それでも毎日を、わたしらしく生きていきたいと思わせてくれた作品でした。おめでとうございます!(吉田)
福田貫汰(HAL大阪)
作品コメント
「My life didn’t please me, so I created my life.」は、「私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造した。」という意味の名言で、他の人の影響を受けない「わたしの世界」を1番表した言葉だと感じたのでデザインに取り入れました。そんな「わたしの世界」を、音楽を聴いて自分一人の世界に浸っているイラストで表現しました。
審査コメント
シンプルなデザインに、名言がとても印象に残りました。他人の影響を受けずに自分の世界を表現している。という感覚がとてもポジティブで、自分の世界に浸りながらも前を向き、シンプルな中にとても強いものを感じました。(村田 恒)
村井文哉(HAL大阪)
作品コメント
「わたし」、このテーマを聞いたとき真っ先に浮かんだのは性格でした。性格の変化は「自分に色を与える」、性格と価値観は年齢とともに落ち着いていくが、常に変化し続けることを表現しました。POPなデザインの中に深い意味が込められた、デザインに仕上げました。
審査コメント
「わたし」の性格は様々で複雑。これをあれもこれもと描くのではなく、カラフルな色彩で表現し、パワフルかつシンプルなラインデザインで、活き活きと「わたし」を描いたキャラクターイラストに惹かれました。着る人も「わたしらしさ」を自由に想像できて楽しそうなTシャツデザインに仕上がっていると感じます。(畑野裕美)
尾下久悟(山本学園情報文化専門学校)
作品コメント
テーマが「わたし」だったので、自分ってどんな人間なんだろうな~と考えようとしたのですが、後回し後回しにしていって、結局先延ばしで期限ぎりぎりまで手を付けてなかったので、わたしってすごい面倒くさがりなんだ…と思い、いっそのことこの「面倒くさがり」をテーマにしてみようと思いました。雲の上で寝っ転がって何もせず、ごろごろしている自分を涅槃に見立ててくすっと笑えるようなイメージで作成しました。
審査コメント
テーマより自分自身を考え「面倒くさがり」という分析をされたようですが、誰にでもある一面を負のイメージではなく、テーマ説明にもあるようクスッと笑って流してしまう。涅槃図に見立てたデザインの思い付きやテーマにあったイラストのタッチがとても良かったと思います。(伊藤信子)
筑紫孝斗(バンタンデザイン研究所)
作品コメント
僕は、ファッションが好きだ。僕のクローゼットは無地の服で埋め尽くされている。とにかくシンプルで上品な日常着を日々探している。柄物やハイトーンの服は馴染みづらくすぐに飽きてしまう。だから僕はいつもモノトーンで無地の服を好んで着ている。そんな無地の洋服を好む僕が、ワードローブと組み合わせ着用したいTシャツ。日々追求し続ける何者でもない自分を表現しました。こんな服が欲しかった…
審査コメント
受賞、おめでとうございます。本作品は「わたし」という実態があるようでないテーマに対し、抽象的なグラフィックで自分なりに再構築している点に好感を持ちました。また、Tシャツという媒体に沿ったデザインで、身につけるものとして成立している点も素晴らしいと感じました。(小林史朗)
會田涼太(埼玉県立三郷工業技術高等学校)
作品コメント
一輪の花は成長していく自分に例えたもので、そのまわりに、人との関わりや周りの環境に対する自分の心の色を表現しました。黒は周囲の意見で、水色は気持ちが伝わらないもどかしさ、緑は周囲に何かを伝えようしている様子、オレンジは一時の趣味、そして赤いハートは、まだ未熟な自分の心をイメージしました。
審査コメント
花を自分に見立てた作者のデリケートな心情がよく表現されています。色鉛筆のような筆致でやや粗雑に描かれた花と、それを取り巻くよう配置されたオブジェクトのベタ塗りの色面が、軽妙なコントラストを生み出しており、白地の画面に心地の良い緊張感を与えています。(朝日泰博)
関連記事