結果発表
2019/08/21 10:00

第10回 バンフー 学生Tシャツデザインコンテスト《学生限定》

応募作品数:1329点
受賞作品数:25点
主催:株式会社帆風
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

野嶌琴音(京都芸術デザイン専門学校)
作品コメント
CHANGEという言葉を、視点を変えるという意味と考え、トリックアート風の矢印のイラストにCHANGEという単語をあしらいました。
審査コメント
テーマである「CHANGE」と「→」という単純なモチーフですが、発想・デザインバランス・構成力等、他作品に比べ圧倒的なセンスを感じました。変わりたい、変えたいという気持ちがありながら方向が定まらない、であれば視点を変えてみよう!という、デザイナーにとって必要不可欠な部分がこのデザインに表現されているのだと思います。(有働澄子)

優秀賞

田中寛乃(東京モード学園)
作品コメント
激動の時代の変化をカラフルでポップな地層をモチーフにビジュアライズしました。
審査コメント
地層は大きな環境などの変化があって、はじめて層を成します。それはまさにCHANGEの層です。地層の良いところは過去の積み重ねも見えること。激動の時代をポップに表現したという作り手のコメントの通り、時代が織り成す厚みや線の変化が楽しい作品になりました。(青木直子)
吉川侑里(横浜美術大学)
作品コメント
カメレオンをモチーフにTシャツのデザインを考えました。さまざまな色に変化するカメレオンのように、自分の可能性を広げ変化し続けたいという思いを込めて制作しました。
審査コメント
優秀賞おめでとうございます。私以外の審査員からも同じ意見があったのですが、審査会の後、すぐに着て帰っても良い作品でした。ディテールの緻密さや挑戦的な女性の表情も含めて完成度が高い。「どんな色にでも化けてやるぜ」って挑発されているような気にさせられる、そんな強い意志が感じられるTシャツでした。(吉田広信)

審査員賞

小山広和(秋田公立美術大学)
作品コメント
野球のツーアウト、ツーストライク、スリーボールという状況からchangeを連想しました。
審査コメント
「CHANGE」という課題解釈のアイデアが面白かったです。「ヒット打たれたら? フォアボールは?」と突っ込みたくなるのもそれはそれで。BSOの文字も入れない。黒いTシャツがいいのでは? その理由を聴きたくなる作品でした。(笠井修二)
冨弥志穂菜(京都女子大学)
作品コメント
「CHANGE」、このテーマを聞いたとき真っ先に浮かんだのはカメレオンでした。そのカメレオンを黒から徐々に背景と同化させていくことで単純に「色を変える」、そしてその裏に「個性を失い社会に染まっていく」ことを表現しました。POPなデザインの中に深い意味が「見え隠れ」する、カメレオンらしいデザインに仕上げました。
審査コメント
テーマのCHANGEを変化する動物であるカメレオンとして表現しています。Tシャツの背景色に同化・消滅しながら、目だけが残るというユーモラスな表現ですね。左右にカメレオンを配置したり、英語をあえてタテ組みにしたり、スッキリとまとまりの良いレイアウトを考えた、完成度の高い作品です。(青山 眞)
小山広和(秋田公立美術大学)
作品コメント
歩行者用信号機のシルエットから発想しました。立ち止まったり、進んだりの繰り返しが変わるということなのかもしれません。
審査コメント
「CHANGE」というテーマを伝えるためにタイポを一切使わずアイコン一発勝負が良いなと思いました。信号の「GO」と「STOP」の二つのアイコンが、「動くのか」「立ち止まるのか」どちらなのかという今の時代を表しているようです。黒ベースのTシャツにすることでシグナル感も良く表現できていると思います。(新里真一郎)
劉 昊(東京モード学園)
作品コメント
昼から夜にかけて、コーヒーはビールに変わる。
審査コメント
昼間のお供はコーヒー、夜はビールにチェンジするというのがこのTシャツのテーマです。それをシンボルマークのように表現していておしゃれ。夜の指先は紅く色気があって、高い位置で乾杯するカジュアルな関係と、高揚感も感じられます。プリント位置はもう少し高い方が、Tシャツデザインとして映えるかなと思います。(中沢しのぶ)
久保絢音(HAL東京)
作品コメント
パンダにチェンジしたいシロクマ
審査コメント
大きく描かれたイラストが目を引きました。一つひとつのモチーフも丁寧に表現されており、作者の作品に込める情熱を感じます。また、シロクマがパンダになりたい!と頑張っている姿からストーリーがイメージできました。販売したら売れると思います!(有働)
?田麟太郎(新潟デザイン専門学校)
作品コメント
夏の明け方って自分だけの世界がゆっくりと動き出し、また日常に戻っていくそんな感じがして好きです。
審査コメント
夏の明け方、夜と朝が入れ替わる瞬間のなんともいえない新たな空気を吸い込むような、そんなTシャツだなあと思いました。うだるような暑さも乗り切れそうな、爽やかな1枚です。CHANGEというテーマの中で、緩やかな時間の変化を伝えているのが印象的でした。(青木)
福田小雪(北海道芸術デザイン専門学校)
作品コメント
昔、飼っていたクワガタと立場をCHANGEしてみた。なるほど、あいつはこんな気持ちで生活していたのか。ごめんな。
審査コメント
少年時代を思い出させてくれる、何とも夏らしい作品。見方を変えるという切り口自体はありがちなものでしたが、その変え方が中々斬新! 作者は、どこかいい意味で普通ではない視点を持っているのでしょう。シュールなテイストの仕上がりと2色表現が相まって、子供に着せたいお気に入りの1枚です。(吉田)
藤間萌絵(東京都立工芸高等学校)
作品コメント
「古い皮を脱ぎ、“一皮むけた” 新しい自分へと変わる」をイメージしてデザインしました。バナナが熟しているところがポイントです。爽やかな色合いに仕上げました。
審査コメント
バナナを擬人化するという大胆な発想ですが、一目見てそのやわらかで可愛らしいイラストに惹かれました。「CHANGE」というテーマから「一皮むけた」をバナナで表現しているアイデアも面白いです。全体の色合いやデザインもよくまとまっていると思います。(齋藤美帆)
斎藤 翔(デジタルアーツ仙台専門学校)
作品コメント
このTシャツのデザインは、自分の妹を写真で撮って作りました。「CHANGE FOR LIFE」は「人生の変化」という意味で子供は夢を持っているイメージがするので、「夢に向かって走り続けてほしい」という思いを込めました。シンプルなデザインですが、メッセージ性を込めた作品に仕上げました。
審査コメント
向こう側「未来」に駆けていく写真の構図と、美しさに目が留まりました。そして作者コメントで、優しく暖かい妹さんへの想いや、未来への希望が伝わってきて、テーマの「CHANGE」に繋がりました。彼女の未来は夢と希望でキラキラしているのでしょうね。着ている人も見た人も、笑顔になるTシャツデザインフォトだと感じました。(畑野裕美)
平元寿里(京都芸術デザイン専門学校)
作品コメント
朝起きて家を出る準備をしている時間が、私の日常のなかで「CHANGE」を感じる瞬間です。朝ごはんを食べて、歯を磨いて、服を着替えて、化粧をしてという朝の準備を「朝起きてからの1時間」というコピーと組み合わせて表現しました。配色はオレンジと青の補色を中心にデザインのメリハリがつくように工夫しつつ、朝一の爽やかさを損なわないようにしました。字間など細かなところにも気をつけてデザインしました。
審査コメント
一度の大きな変化ではなく、日常的に続いている小さな変化という設定が良いと思いました。また、ポジティブなタイポグラフィや色使いを用いることで、変化した後の世界が爽やかに広がっていくイメージを持つことができ好印象でした。(小林史朗)
柴田朋伽(静岡文化芸術大学)
作品コメント
生足魅惑のマーメイド
審査コメント
思わずクスッとなってしまう、ほどよい脱力感のある世界が心地よく魅力的でした。しかしながら、色使いや筆のタッチなどイラストレーションとしての完成度が高く、ちゃんとTシャツのデザインとして成り立たたせているところに作者のセンスを感じました。(阿部拓也)
オウシズイ(東京モード学園)
作品コメント
いつも遊びの時に「この石は顔っぽくない?」という状況があって、そしてまわりのローマ字に似てるものをモチーフにして、全体的にかわいい気分を盛り上げます。
審査コメント
日常のありきたりなシーンから、イマジネーションを広げ文字に見立てている面白さがいい味を出している。レイアウトの正方形グリッドは、見立てとともに「和」の雰囲気を醸し出す。ほのぼのとする緩いイラストがシアンとマゼンタの懐かしく感じる2色表現と相まって、なぜか今風の新鮮さを感じさせる。魅力的な作品である。(辻 勇佑)
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