結果発表
2020/09/18 10:00

第11回 バンフー 年賀状デザインコンテスト

応募作品数:1664点
受賞作品数:39点
主催:株式会社帆風
※ここでは、最優秀賞・優秀賞・審査員賞をご紹介します

最優秀賞

柑子
作品コメント
「丑」から連想して赤べこをモチーフにデザインしました。赤べこは朱・金・黒の色の組み合わせが美しく和やおめでたさを感じさせると感じたので、模様などの要素を図形的に表現することで配色の美しさが際立つようにしました。
審査コメント
このご時世なので、疫病退散の願いを赤べこに込める作品は多かったのですが、モチーフを大きく取り、1枚で見たときのインパクトと華やかさ。また完成された模様のリズム感、そして可愛らしい目。年賀状として、老若男女に伝わるデザインだと思いました。印刷会社のデザインコンテストなので、ココは箔押ししたいなとか、どう印刷したいと、商品化のあたりも想起させるとてもバランスのよいデザインだったのも良かったです。(西田真魚)

優秀賞

作品コメント
今年2020年を振り返って、誰しもが思い出すのはコロナ禍による社会的な影響だろう。そこで、疫病退散の言い伝えが残っている東北の民芸品「赤べこ」を年賀状のモチーフにした。2021年はコロナ禍を乗り越え、清々しい年になって欲しいとの“祈り”をこめ、少しシャーマニズムを感じる表情にした。
審査コメント
洗練された造形力は、応募者全体の中でも抜きん出ていた作品だったと思います。一つ残念だったのは、構成の点です。せっかくの素晴らしいエレメントでありながら、画面の中で小さく感じられてしまっていました。地と図の関係、すなわち余白とモチーフの関係性は、デザインの普遍的なテーマです。ご参考になれば幸いです。(大河原健太)
Kyouco
作品コメント
丑年ということで牛乳。今、懐かしの牛乳瓶のデザインが新鮮に感じます。瓶は洗って使って再利用。そんな気分を乗せて、コピー用紙に添えられた厚紙の裏面を再利用して、懐かしのサクラクレパスで「丑年の牛乳瓶」を描きました。朝一番に届く、牛さんの美味しい瓶入り牛乳を、年の初めにお届けします!
審査コメント
牛乳モチーフが多数あった中でも、コンセプトと画材選びからデザインされているというところが唯一無二の作品になってて受賞の決め手となりました。作者さんの気持ちがちゃんとイラストに乗っていて思いの伝わる良い年賀状だと思います。(しおたにさやか)

審査員賞

ゆいぴー
作品コメント
枡とグラスに、なみなみ注がれた牛乳で「もっきり」を表現しました。
審査コメント
バランスのとれた色使いと、あえて左上にモチーフが配置されることで、余白が計算されたレイアウトが目をひく素敵なデザインでした。牛乳のもっきりという発想も面白いのですが、潔い赤色にもお正月のおめでたさを感じずにはいられませんでした! 大切な人達とお酒を酌み交わす当たり前の日常を想いつつ選ばせていただきました。(永野 慧)
伊洋
作品コメント
牛が人をねぎらう様子を描いてみました。
審査コメント
なぜか人を惹きつけるユーモアのセンスが素晴らしいと思います。牛の絶妙な態度と、いかにも人の良さそうな人間の対照的な感じが面白いです。一枚絵の中からストーリーが感じられて、イラストのタッチや質感も丁寧で素敵だと思います。(しおたに)
みみみ
作品コメント
小学校の給食を思い出しながら描きました。文字をたくさん書きたい方にも、シンプルな一言だけを添えたい方にも!
審査コメント
全体的な色あいや雰囲気がほっこりしてて素敵な印象。フタのフィルムの滲み具合や線の歪み、愛らしい手書きの文字など、よく見ると凝ったディテール。年賀状を受け取った方もきっとほっこりあったかい気持ちになれるような、そんな仕上がりではないでしょうか。(岩田千里)
m.s
作品コメント
「牛」と聞くと、私はついつい黒白の雌牛を思い浮かべてしまう。しかし、牛には多くの種類があり、モチーフに「闘牛」を選びました。闘牛は、闘うための牛であり、食用や農業用の牛では無い。闘牛が持つ、圧倒的な攻撃力、迫力、生命力は、2021年という年をより、素晴らしいものにする。
審査コメント
作者のコンセプトの通り、闘牛というモチーフに込めた強さを絵からすごく感じました。赤い布の入れ方もすごくイイ。他のどの作品よりも強さを感じました。(西田)
平井 咲
作品コメント
年賀状という日本独自の文化に魅力を感じ、日本らしい和デザインをコンセプトに制作しました。そして遊び心で干支の丑(ushi)を画面に入れ込みました。手に取った人にあたたかな思いが伝わりますよう願っています。
審査コメント
日本語のもつしなやかさ、柔らかさに魅力を感じている私にとって、この作品を個人賞に挙げることは最初から決めていました。どことなくモチーフである丑を感じさせるバランス感覚も良いと思います。この賞をきっかけに、よりタイポグラフィに興味を持っていただけたら嬉しいです。(大河原)
こむら
作品コメント
年賀状を受け取る人に対して少しでも和ませるデザインにしたいと考え、笑顔の牛をどんと大きく配置しました。文章も書けるように下に余白を作りました。
審査コメント
大胆なトリミングと優しい表情で、美味しそうな和牛です。牛といえば「ホルスタインの乳牛」をモチーフにする作品が多い中。「雄牛」というところに“干支らしさ”を感じました。水彩の風合いも柔らかく、温かい気持ち(と鉄板の熱)が伝わります。丑年は、元旦から赤身の分厚いステーキというのもイイかもしれません。(藤田 樹)
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