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2018/04/06 10:00
UR賃貸住宅「暮らしと。」フォト&スケッチ展 2017
絵画・アート
写真・フォトコン
イラスト・マンガ
応募作品数:957点(フォト:863点/スケッチ:94点)
受賞作品数:28点
主催:独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
※ここでは、上位13点をご紹介します
「暮らしと。」部門
フォト大賞
大大大大家族
中川有子
作品コメント
産まれる前から 産まれた時から ずっと知ってる。公園に来ればいつでも会える 性別も大きさも違うけど たくさんの兄弟みたいに仲良し。
審査コメント
大きな家族、生まれる前からの友達、世代を超えた兄弟のような仲良し。現代社会にあってうらやましい子供のコミュニティは、UR団地が育んできた素晴らしい財産です。その情景の一コマをとらえたほほえましい作品です。公園に来ればいつも誰かに会える、そんな関係を示した作品は「暮らしと。」フォト大賞としてふさわしいものです。(池邊このみ)
スケッチ大賞
楽しいワクワクUR
山口結衣
作品コメント
まえまですんでいて、友だちがとなりのへやにいて、ベランダの下からはなしかけたりしました。外から見ると、いろんなベランダがあるなと思ったので、いろんなベランダをかいたり、へやの中をかいたりしました。ベランダの楽しさをたくさんかきました。いろんなベランダがあって、自分は、このへやがいいなとかでてくるのが楽しいです。
審査コメント
なんてワクワクする構図の絵なんだ。と思わず唸ったスケッチ。団地の暮らしは画一的と思われがちだけど、ベランダ越しに見える向こうや隣の風景は、友達がいたり、魚がいたり、ブランコがあったりと、画面いっぱいに魅力的な暮らしが描かれている。10歳のデザイナーが日々思い描いている絵に、団地暮らしの楽しさや視点の広がりを感じ、スケッチ大賞とした。(西田 司)
「団地景観」部門
フォト大賞
夕景
女池智恵
作品コメント
共用廊下から見える、色とりどりのドアの住棟とその向こうの東京都心の高層ビル群。
真冬は夕焼けのきれいな時間帯と帰宅時間が重なるので、家に帰るときが楽しみです。
審査コメント
「一番きれいな色ってなんだろう?」で始まる歌は「GIFT」だっただろうか? 整然と立ち並ぶ団地は時に単調に見える。だが玄関扉1枚ごとに「きれいな色」を加えるだけでこんなにも個性的になるとは。空がオレンジから紫に変わるマジックアワーに浮かびあがる1枚は、凛とした団地の美を表現したGIFT的作品だ。(池本洋一)
スケッチ大賞
ワンダーランド
大内 響
作品コメント
結婚を機に団地で新生活を始めました。自然に囲まれたこの団地にはたくさん公園があり、いつも子供たちが元気いっぱいに遊んでいる姿に温かい気持ちになります。遊び場がたくさんの団地は、まさに子供にとってのワンダーランド。この場所で、自分も温かい家庭を作っていけたらいいなと思っています。
審査コメント
躍動感あふれるとはまさにこの絵のことですね。画力も構図もすばらしい。単に写実的にならずに、空を飛んでいたり、恐竜が笑っていたり、猫が寝ていたりと、絵を見るたびに発見があり、公園で遊ぶ子供たちの声が聞こえてきそうです。「Tategaoka」と入っているところも地元愛を感じました。(キン・シオタニ)
UR理事長賞
朝のラジオ体操とたなばた
木全幹夫
作品コメント
一年中ラジオ体操をやっています。たなばたかざりの朝に撮りましたが少しくもり空で暗くなりました。
審査コメント
空に向かうたなばた飾りと、天を仰ぎ体操をする人々の姿が、ユニークに対比されています。メッセージにあるように、日々の生活の情景が、自然に美しく表現されています。(中島正弘)
優秀賞(池邊このみ選)
雨上がりの非日常
本多 敬
作品コメント
仕事から帰宅しますと雨がやみ、普段見慣れた団地が幻想的な風景を見せてくれました。
審査コメント
UR団地の囲み型配置の特徴をうまく把えた美しい写真です。雨上がり、夜景になる前のほんの一瞬、鏡面のような水面のまさに幻想的な風景をとらえた秀逸な作品です。郡山の駅前という都市中心部に出現したオアシス、素敵な物語が生まれそうです。(池邊)
優秀賞(池本洋一選)
我が家へようこそ
半藤彩香
作品コメント
週末、パパとお出かけ帰りの夕方。
お家に帰ってきたときの一枚。
緑も多く、子育て環境が整っているのが品川八潮パークタウン。5月に生まれた娘。新しい家族も加わり穏やかな東京ライフを過ごせています。
審査コメント
日本には多くの外国人が暮らしている。だが彼らとの交流の一歩が踏み出せない日本人も多い。この写真のように親子の幸せな笑顔を見たら話しかけたくなる。まさに子はかすがいだ。団地はこれからの日本に求められる多様性と寛容性の大切さを教えてくれる先端の場である。(池本)
優秀賞(一ノ瀬ちひろ選)
しばし手を止めて
寒河江真理
作品コメント
祖父母の部屋の片付けを手伝いに訪れた際、ふと目をやった、幼い頃から見慣れているはずのベランダからの眺めが、あまりにも美しかったので。
審査コメント
この作品が捉えているものは、珍しい構図でも建物の造形美でもなく、誰にとっても日常的と思えるような団地の風景に一瞬差し込んだ夕方の光で、だからこそ、それを写真に留めたいと思った時の撮影者の気持ちの動きが伝わります。写真には映っていない、その場に流れていたであろう時間の質感を同時に感じることができ、写真を見ているこちら側にも、ある種の感情のさざ波が広がります。(一ノ瀬ちひろ)
優秀賞(キン・シオタニ選)
大望の影
桂田雅春
作品コメント
日々の努力が、影のように大きく花開く時が来る未来…。そう願う思いを込めてシャッターを押しました。
審査コメント
写真を一目見て面白いと思ったんですが、作品に対するコメントを読んでさらに驚きました。夜のグランドでサッカーを練習する子供たち。照明に当たって長く伸びた影を、「この影のように大きく成長して欲しい」という親心のような気持ちでシャッターを切った作者のセンスが光っています。(シオタニ)
優秀賞(西田 司選)
さて次はどこを
熊谷雅也
作品コメント
七つ道具を積んで、いつも団地を回ってきれいにしてくれている頼もしい車です。仕事の途中に遠くを見てる。
審査コメント
暮らしの風景が多い作品のなかで、暮らしを支える道具をテーマにした作品。あたかも道具たちに意思があり、次はどこを清掃しようか考えているかのような構図に“団地ならでは”の日常の一瞬を切り取る美しさがある。彼らは団地をキレイに保つため日々出動する影の立役者であり、この日常の何気ない時間から、いろいろ思いを馳せることができる。(西田)
優秀賞(UR都市機構選)
光が溢れる瞬間
西川千明
作品コメント
いつも、車で通り過ぎてしまう場所を歩いてみたら、建物の間からお日様の光芒が溢れている瞬間に出逢えました。
審査コメント
UR都市機構の職員投票により最多得票を獲得した作品です。
キッズ・ジュニア賞
花火していせき
今田明寿
作品コメント
ぼくのいえからいろいろな花火が見えます。ZOZOマリン、千葉市みん花火大会、TDRなどです。花火が始まると、お父さん、ぼく、お母さんとならんで見ます。ご近じょさんもならんで見ます。みんなしていせきです。
審査コメント
自宅の窓から花火見物ができるなんて、羨ましいかぎりです。大人が目指す花火写真とは全く違うこの写真の魅力は、そこに図らずも団地のベランダが(花火よりも大きく)写しだされていること。これは見る人の心を大きく動かしますね。自宅のベランダから家族や友人に囲まれて花火を眺める夏の夜の特別な時間。その時間全体が子供時代のまなざしとして、この写真に残されていて、それは単に花火をきれいに大きく映し出すことでは表現できないものだと思いました。(一ノ瀬)
いつも美しく掃除
今西遥菜
作品コメント
色鉛筆の緑位の色を8色ぐらい使い混ぜて色を塗っていきました。一番大変だったのが下書きのバランス、葉っぱの量でした。
審査コメント
団地で働く人々の姿は、団地で暮らす人たちにとって日常的な風景ですが、なぜか心に深く残る風景です。このスケッチは、このなぜだか印象的な団地で働く人のいる風景を描くことで、誰でも持っているこの説明できない気持ちを、改めて考えてみようとしているのかもしれない、と思いました。このスケッチを眺めていると、私たちの居心地の良い空間や暮らしを支えている人の存在に気を止めてみたり、あるいは、私たちの雑多な日常と並行して、同じ団地という空間の中に別の静かな時間が流れていることに、思いを馳せてみたりすることができます。(一ノ瀬)
公式ホームページ
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