私は戦争を知りません。しかし、2008年8月6日に広島で灯篭流しに参加した時、美しいのにどこか物哀しい灯篭流しの雰囲気に触れ、私は「戦争は本当にあったのだ」の実感しました。この物語では、戦争について直接言及するのではなく死生観に関心を持ちはじめる少女の姿を描くことで、私たちがこの世に生れたことの不思議さ・ありがたさを表現しようと試みました。命とは何かという根本的な問いかけを、戦後70周年を迎える日本から発信できればと思い製作した作品です。(2015年シネマスコーレ主催オムニバス企画「Filmusic in 中川運河」上映バージョンの短縮版です)