TOHOKU+N YOUTH DESIGN AWARD 2016《学生限定》
受賞作品数:6点(建築部門:3点/インテリア部門:3点)(佳作を除く)
主催:シエルホームデザイン(株式会社ホリエ)
建築部門
最優秀賞
THE SHARE PLACE Do-mae かこみ巡り
小嶋貴子(日本大学)
- 作品コメント
- 地方都市の活性化をその地域の人が自ら行うのは難しいと考える。大手企業が駅前に集まり、賑わいを見せる一方で、一本億にある商店街は元気がないように見える。しかし、その商店街に建築をしても、その地域の人たちの日常のものになるだろうか。時間と労力が必要である。敷地周辺から感じた、成長する過程で利用する要素を取り入れ、それらをスロープで繋げた。建物だけでなく、機能をシェアにし、利用者同士の意識を高める。昨日をもった空間と空間を緩やかに繋げることで回遊性を持たせ、外部への動線を意識させる。周辺をまきこみお互いに成長させるような建築を提案する。
優秀賞
結歩道 yuhodo ─ 廃線へ敷かれる670mの公共建築 ─
齋藤翔瑛(新潟大学)
- 作品コメント
- かつてそこに鉄道が走っていた廃線が持つ都市に対するポテンシャルを再考する。越後交通栃尾線が運行していた昭和の初め頃、当時そこには「移動」を目的とし一堂に会す人々がそこには見られ、駅舎を中心に人々の憩いの場として存在していた。現在は1日約400台の自転車が駐輪場へと置かれるだけの空間として存在しているが、しかしながら言い換えるとこの自転車の数だけの人々がこの670mの敷地へ集まるポテンシャルを持った場所といえる。そこでこの670mへ建築を付加させ公共性を与える。この滞留時間は地域住民をはじめとし、帰宅学生や観光客へ「移動と滞留」の選択肢を与え、新たな公共性を地域へと還元させる。この都市の中に存在する余白へ建築を挿入することで、新たな公共性の孕む結歩道としてのバを更新させる。
- 作品コメント
- 私は大学の図書館でアルバイトをしていたのだが、業務をしていく最中、思わずサボって読みたくなるような本がたくさんあることに気がついた。本というものは、実は読むつもりはないものでも、目の前に本が現れた時、急に読みたくさせてしまう力があるのではないかと思った。図書館は本を読む場所という先入観があるから、足を運ぶ人が少ないのではないか。いろんな人にとって、もっと本と対面する機械があれば、自然と本を読むようになるのではないかと考えた。当時の私は、「遊歩道」は「歩道」と違って、進む先に何かあるのではないかと思わせてくれるような道標のようなものだと思った。進んだ先に何かありそうで、そこには本がある。そのようなイメージを建築に落とし込めたら、とても魅力的な図書館ができるのではないかと考えた。
インテリア部門
最優秀賞
Spiel Hocker
神保赴聡(東北芸術工科大学)
- 作品コメント
- 「ウルムホッカーとしての佇まいを残したままに多角的な機能を持たせて付加価値を与える」この考えを元に椅子の製作を行いました。またこの考えにプラスして現代的ライフスタイルとの調和も意識してデザインを行っています。そもそもウルムホッカーとは戦前に物が少ない時代、一つの物で複数の使い方ができるようにとデザインされた物で、それゆえに多機能を求められていました。そこで、この造形的にシンプルで美しいウルムホッカーの形を崩すことなく“遊ぶ感覚”で色々な機能に触れて楽しんでもらいそれと同時に自分なりの使い方や現代のライフスタイルにマッチした使い方を見つけて楽しんで使用してもらう、これが私の製作した椅子のコンセプトです。
優秀賞
カラーカードに住む
阿部友紀(盛岡情報ビジネス専門学校)
悪天候でも自然と触れることができる中庭・生活空間
須崎優花(盛岡情報ビジネス専門学校)