結果発表
2018/04/27 10:00

たてよこWebアワード 2017

受賞作品数:6点
主催:縦書きWeb普及委員会

最優秀賞

まるまるまるもりプロジェクト
RaNa extractive, inc.
まるまるまるもりプロジェクト
審査コメント
宮城県丸森町への移住&仕事づくりをサポートする地域創生プロジェクトのPRサイト。和風の演出に縦書きを用いる作品が多い中、ポップなデザインと丸ゴシック系書体で縦組みレイアウトをまとめた点、スマートフォンでも読みやすく設計されている点など、今後の縦書きWebの広がりを期待させる作品として評価しました。丸森町の写真やドローン映像など独自のコンテンツもリアリティの演出に一役買っていて好印象でした。
パターンを用いたかわいいデザインが親しみやすい反面、レイアウトが少し入り組んだ印象で、表示崩れやマークアップ上のケアレスミスなども気になります。しかし、文字組みもきれいで、縦書きの流れを意識した画面設計やデザインが比較的よくまとまっており、総合的に最優秀賞にふさわしいとの評価に至りました。

優秀賞

おびむらさき
株式会社プラスディー
おびむらさき
審査コメント
宿泊施設の紹介から予約獲得に至るストーリーが良くできていて、目的と表現が合致、わかりやすく設計されています。デザインのバランスもサイトのパフォーマンスもよく、抑揚がきいてシンプルにまとめている点も好印象です。縦横が混在した部分など、レイアウトが少し窮屈に感じる点もありますが、この作品が縦書きを用いた宿泊サイトのお手本の一つとなることを期待します。

優秀賞、インターネット・アカデミー賞

寒川神社
株式会社アクアリング
寒川神社
審査コメント
約1600年の歴史を持つ神奈川県寒川町にある寒川神社の公式サイト。背景のアニメーションや象徴的な写真が、荘厳な雰囲気を上手に演出しており、内容と表現もマッチしていて、コンテンツ設計がよくできています。全体的に良くまとまっている点を総合的に評価しました。一方で、細かな表示上の問題も指摘され、もう少し細部まで詰められているとなお良かったと思います。

優秀賞

50周年プロジェクト 亀田産業株式会社
RaNa extractive, inc.
50周年プロジェクト 亀田産業株式会社
審査コメント
ほぼ全てのテキストが縦書きになっており、明朝体や和風といった定番の表現にも頼らずに縦書きがきれいに組まれています。上部の余白や、文字の色分けなど読みやすさの工夫も効果的で、コーディング面を含めてPC版の完成度は高く、総合的に良い評価でした。見出しが画像だったり、マルチデバイス対応、長文を飽きさせない工夫など、もう少し細部への配慮があると良かったです。
岸本浩加 着付け師・小笠原流礼法講師
トライマンデザイン
岸本浩加 着付け師・小笠原流礼法講師
審査コメント
着物をはじめ、和風コンテンツで縦書き&明朝体を使用したデザインは縦書きWebの定番ですが、この作品は全体的にバランス良く、スマートフォンで閲覧しても印象が変わらず、一行あたりの文字数、文字組もしっかり意識されている点などを評価しました。明朝体やセリフ書体が指定されていますが、Linuxなど一部の端末では、ゴシック体で表示される場合があるようです。

FONTPLUS賞

茶ッカソン
株式会社シフトブレイン
茶ッカソン
審査コメント
お茶を通じてアイデアやコミュニケーションが生れる。伊藤園「茶ッカソン」では、日本の和の伝統と、世界で愛されているお茶のグローバルなイメージ感を、縦書きと横書きでバランスよく演出しています。見出しとキャッチコピーに「凸版文久明朝」が使われており、茶ッカソンのコンセプトや日本文化の情感にとてもマッチしている書体の選定もすばらしいです。

関連リンク

関連記事