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2019/12/03 10:00
シェル美術賞 2019
絵画・アート
学生向け
応募作品数:765点
受賞作品数:8点(入選を除く)
主催:出光昭和シェル(出光興産株式会社)
グランプリ
夜から朝までの間
黒坂 祐
グランプリ 夜から朝までの間 黒坂 祐
作品コメント
私は「休む」ことについて制作をしてきました。
休むことは生きていく上で何よりも大切なテーマです。
この国では休みは誰かから与えられるものではないので、能動的に休むことが求められます。
異常なほどレジャーに関するコンテンツが発展してきていますが、本当に休むことはまだ獲得できておらず、それを成すのは芸術にほかならないと考えています。
受賞コメント
このような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。今回のシェル美術賞出品にあたり、油絵としては今まででいちばん大きい作品を描きました。何日にもわたり描き上げた今作ですが、大学院を修了して以来、こんなに長い間一つの画面に向き合えたことはありません。そのような幸福な時間とともにグランプリをいただけたことは、感激というほかありません。現在の私が制作をサポートしてくれている皆様、シェル美術賞に関わる皆様に厚く御礼申し上げます。
新藤淳審査員賞
あさごはん
池田舞花
作品コメント
生活の中で印象に残った出来事を描いています。毎回「こんな絵が描きたい!」と考えてから筆を動かしています。しかし画面の中で模索していくと、予定していたものが実現することはほとんどなく結果的に考えていたものとは全く違ったものが完成します。自分が何を考えていて、何を表現することができるのか、まだわかっていません。それを探る作業に幸せを感じます。
角奈緒子審査員賞
New Misery
石山未来
作品コメント
まだまだ描き足りないですし、模索中です。今しか描けない絵は今はわからないけれど、今の自分にしか描けない絵を描きたいといつも思っています。最近は自分の中の感覚や思いが色濃くつよくあるのですが、言語化しようと思うとうまくできないです。人たちの中の自分、客観的に見ている人々を題材にすることが多いです。
中井康之審査員賞
To Feel The Fire
圡金
作品コメント
僕は虫に親近感を覚える。また全く違うものとしての異物感、嫌悪感も覚える。虫は身近でありながら遠ざけられるような対象であり、それは僕らが見つなければいけないものとよく似ている。
僕は自分、または自分たちが何者かというテーマを虫たちとその周りの環境を自分自身とその周りの環境、精神と結びつけながら見つめたいと思っている。虫を観察することによって人の心、人間の中身を垣間見ることができるような気がしている。
藪前知子審査員賞
情景 1
三代宏大
作品コメント
絵の歴史は人を描く歴史と言っていいほど、いつの時代にも人が描かれ、そしてそれらは同じ種の生物を描いているとは思えないほどに変化に富んでいます。
なぜなら、単なる人の外観を描いてきたのではなく、直接は目に見えない時代や地域の価値観、思想に敏感に反応し描いてきたからにほかなりません。
私は、特定の人物を描くのではなく、今、生きている様々な空気を人物として描いていけたらと思っています。
松井えり菜審査員賞
あなをほる
齋藤詩織
作品コメント
普段から作品を見てくれている人たちからどう見えるかわかりませんが、挑戦することが多かった1枚であったので描いているときから今に至るまでこの作品に対しては宙を漂うような感覚が残っています。それでも自分が思った景色を確かに描いたので府に落ちる感覚もある妙な作品になりました。
学生特別賞
合間を渡っていく
大槻拓矢
作品コメント
平面においてこそ成立するイメージとは何だろうと考えています。限られた矩形の中に、そこでしか展開しない空間があって、誰もがそれらと気安く遊べるようであれば良いなと思います。またそうした有様が、現実における世界を認識する方法とどのように対比され得るのかについても考えようとしています。
アイランド
山本亜由夢
作品コメント
「親密さ」ということが自分の作品のテーマにあると思っています。その言葉に含まれるような美しい関係や穏やかな生活をモチーフに選んでいます。ただ私自身がそのような環境を実際に目にしているわけではなく、むしろ生きていて不和を感じるときのほうが多いです。穏やかなものを疑う気持ちもあります。本当に二人は良好な関係なのか。反した感情が画面に共在するように描いています。
公式ホームページ
関連リンク
シェル美術賞
出光昭和シェル
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