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結果発表
2018/10/30 10:00
シェル美術賞 2018
絵画・アート
応募作品数:839点
受賞作品数:8点(入選を除く)
主催:昭和シェル石油株式会社
グランプリ
Self Portrait I
近藤太郎
作品コメント
描かれているのは景色と人ですがそれ以上に様々な情報が見えると思います。一つひとつの意味ではなく一つの現象として絵画で起きている。当たり前ですが私たちがいる世界も現象としてあり、それは予測もすべてを把握することもできません。しかし私たちはつい意味を追ってしまいますが追っても捉えきれない物に振り回され混乱に陥ります。脳が小刻みに振動するような、そんな状態が意外に心地いい作品だと思います。
受賞コメント
シェル美術賞グランプリを受賞できとても嬉しく思っています。あまりまだ実感はないのですが受賞した作品を思い返すとなんだか不思議な気持ちになり、いい絵だったなぁとちょっと思います。また今回の作品がこれから多くの方の目に触れることにスリルと幸せを感じています。これから見る方に新しい発見や驚きがあればいいなと思っています。この賞をいただいたことが僕の自信になり、将来への希望を広げてくれたことに感謝したいです。
島敦彦審査員賞
斥力
田中良太
作品コメント
はじめに、「引力から斥力へ」という運動性があると仮定し、それを場と状態に例えて思考しました。 そして観測するようなつもりで描きました。建物は、例えばショッピングモールです。目的を持つ者はその場所と引き合い、目的を終えると互いが引き離れるような作用を見せます。あるいは時間という制限によって引き離れるのです。そこには機能を半ば失ったかのような「場」が閑散と残ります。観測者は結果として残る「状態」を視野の中で確認します。私はやがて観測者から傍観者となるのです。
新藤淳審査員賞
雲の爪先
中田さつき
作品コメント
人を愛することの切なさや、無様で虚しい様を描きました。
中井康之審査員賞
グレートジャーニー
髙橋大二郎
作品コメント
生活の中で目にとまった物事をまずは描いて、画面の中でそれを展開させていくというのが近頃の制作の流れです。その際主に、形から入るか、情景から入るか、という二択になりますが、今回は形から入りました。最初は割れ目だけがあり、外堀を埋めるように身体ができました。すると意識もだんだん俯瞰へと移っていき、少し壮大なテーマのようなものが浮かび上がってきたように感じました。
藪前知子審査員賞
月が綺麗ですね
やましたあつこ
作品コメント
この作品を描いた時、作品になる前の真っ白なキャンバスをアトリエでずっと眺めていていました。なんとなく、白い画面に触れる事に気が引けて、何を描こうかも悩んで、ただただ時間が経っていたように思います。しかし頭の中の構想と宙に浮いていた手が繋がった瞬間に、自然と手を動かしていました。繋がったものを忘れないように無我夢中で描いていた時、私と言う存在はアトリエにいなかった感覚でした。30分後、作品は完成。その後1時間は力尽きて動けませんでした。そんな思い出がある作品です。
大坂秩加審査員賞
音速のラブレター
鈴木隆史
作品コメント
人間が感じる時間は、それぞれの心の在りかに等しく、たくさんの時間軸が点在しているように思います。在るものも無いものも、在ったものも、無くなってしまったものも実は、その心は永遠に存在し続けている。どこからともなく、私の頭の真ん中の少しずれたところでそれは現れることがあります。拾いあげようとしたとたんに崩れていく様は、形を少しでも崩せば空中分解してしまうような繊細なものでした。
学生特別賞
untitled
深川未貴
作品コメント
この絵は、以前描いて成功しそうでしなかったものを、どこがいけなかったのか、時間をおいた今描き直そうと思い、手を付けました。でも、時間が経ったその絵はもう他人みたいで、触れば触るほど、免許がないのに整形させてもらっている気分でした。とはいえ、その画面での、今の自分の答えであることに変わりはありません。時間が経ってまた他人になるのを待ちたいです。
独り
山ノ内陽介
作品コメント
その時々の感情が絵に影響を及ぼすため、私的な絵が多いです。そのためこの作品に狙いなどはなく、見る人によって感じ方も様々だと思います。心の内にある様々な感情を発散するための手段として絵を用いることがあります。この作品は、そのうちの一つです。その時々の思いつきで絵を描くため一つの絵に時間をかけて描くことは少ないです。
公式ホームページ
関連リンク
出光昭和シェル
シェル美術賞
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