結果発表
2018/12/26 10:00

痴漢抑止バッジデザインコンテスト 2018《学生限定》

応募作品数:731点
受賞作品数:6点
主催:一般社団法人痴漢抑止活動センター

最優秀賞

見てるぞ、捕まえるぞ
山本千春(専門学校東洋美術学校 夜間部 イラストレーション科)
見てるぞ、捕まえるぞ
作品コンセプト
痴漢が一番ドキッとするものは警察官だと思ったので、警察官はイラストに入れたいと思いました。しかし、あまり警察官が強いと痴漢防止感が強く、バッジを付けにくいと思ったので、ポージングをシュールにし、表情もゆるく書くことを意識しました。シンプルで、可愛い、そして落ち着いた色を使うことで、女子学生が抵抗無く付けられるようにイラストを書きました。
痴漢抑止活動へのメッセージ
私は、痴漢にあっても捕まえられる。と思っていましたが、実際に痴漢にあったときに周りの目を気にして恥ずかしいと感じてしまい、声を出すことができませんでした。そのため、このようなバッジで少しでも痴漢を防止できるのであれば、それはとてもありがたいことだと思います。基本犯人は痴漢が悪いことだと思っていません。捕まえるより防止する方が効果的なのかなと思うので、バッジが広まってくれたら嬉しいです。

優秀賞

見逃さない
島本さやか(麻生情報ビジネス専門学校 北九州校 CGデザイン科)
見逃さない
作品コンセプト
広範囲に回る首。狙った獲物を逃がさない獰猛さ。相手に怯える様子もなく、心の奥を見据えているような眼差し。そんなイメージから、フクロウを選びました。女性の中でも、可愛いものは付けづらい。そう感じる人もいるのではないかと思いました。そのため、相手を落ち着かせるカラーという意味も含め、青をベースにしたリアルタッチのフクロウをデザインしました。学生や女性以外でも使用できると思います。
痴漢抑止活動へのメッセージ
痴漢というものは、被害者、加害者だけの問題ではないと思います。また、前例から見ても、発生件数に差はあれど、男女や年齢も関係なく見えます。『痴漢をさせない。痴漢を許さない。』そんな意識が、痴漢をしない/痴漢被害を受けたことがない人たちの中で、男女・年齢問わず広まっていけば、と思います。私もそこに、少しでも力を分けられると嬉しいです。
負けない
TAiGA(沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 デザイン工芸学科 デザイン専攻)
負けない
作品コンセプト
従来のバッジはシンプルで分かりやすいデザインが多かったので、描き込みが多いイラストでデザインしてみました。駅をイメージした背景です。痴漢防止のバッジであることが分かるよう、言葉配置、女の子の表情などで迫力のあるデザインに仕上げました。
痴漢抑止活動へのメッセージ
少しでも痴漢被害を押さえられる手助けになれたらいいなと思います。こんなバッジを作らなくてもいいような、誰もが安心して暮らせる世の中になってほしいです。

たか子賞

メッセージ
山口泉香(宮崎県立佐土原高等学校 産業デザイン科)
メッセージ
作品コンセプト
女子高生が毎日付けられるような可愛らしい色あいになるようにデザインしました。また、スマホを掲げて自分たちは泣き寝入りしないという強い意志を込めています。
痴漢抑止活動へのメッセージ
痴漢にあってもなかなか言い出せず、一人で悩んでしまうという人は多いです。そんなとき、このバッジが多くの女性の味方になってくれると思います。自分がデザインしたバッジによって痴漢が少しでも減少してほしいです。このプロジェクトを多くの人に知ってもらい、女性が安心して通勤通学ができるような社会になればと願っています。

審査員長賞

この先分かれ道
河内紗季(北海道芸術デザイン専門学校 イラストレーション専攻)
この先分かれ道
作品コンセプト
道路案内標識のパロディであり、誰にでも分かりやすいデザインとしました。痴漢をする側が「自分がどちらの道に進むのか」ということを考えさせることで、自らの行動を律するよう仕向けることを意図しています。また、標識という無機質なイメージは、機械的とも言えるような毅然とした対応を連想させるものとしました。
痴漢抑止活動へのメッセージ
痴漢は決して許されない犯罪ですが、たくさんの人がいる中で被害者が声をあげるのはとても勇気のいることです。こうした啓発グッズは、直接的に被害を減らすだけでなく、被害者が「声をあげてもいいんだ」と思えますし、社会全体で痴漢を許さないという空気を作ることが非常に有効だと思います。この活動が、もっと広がっていきますように。そして、いつかこのバッジが不要になりますように。

Osaka Metro 日本橋管区駅賞

ピュア・アイズ
Takenaka Yusuke(町田・デザイン専門学校 グラフィックデザイン科)
ピュア・アイズ
作品コンセプト
このデザインのコンセプトは最後の防衛線です。瞳のデザインは犯罪率を低下させる効果が実際にあるので、この缶バッジを見た方が痴漢を思いとどまってくれるような、そんな防衛線としての役割を持たせました。また、主に男性ではなく女性用のものなので、付けるなら可愛いものを付けたいだろうなと思い、ポップでやわらかい印象を持たせるようなデザインにしました。
痴漢抑止活動へのメッセージ
痴漢というものは看過できるものではない悪行なので、このまま撲滅までぜひとも続けていってほしい。
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