結果発表
2020/03/25 10:00

LUMINE meets ART AWARD 2019-2020

応募作品数:433点
受賞作品数:2点
主催:株式会社ルミネ

グランプリ

乾燥地帯の街路広告
藤倉麻子
乾燥地帯の街路広告
作品コメント
乾いた地の路上に光り続ける電光掲示板とのぼり旗、街頭広告。それぞれはこの地帯、もしくは地図のない領域の地平線の向こう側の何かの集合の生活現場を放映し、告知する。
生産され、一度路上に置かれた宣伝物や工業製品は、だれに向けてかいつまでか宣言しないまま立ち、機能し続ける。
画の中の景色は、そこの塀の裏、壁の中の水道管のつながる先にある場所かもしれない。人の手を離れた製品が、物が物として立ち現れる領域で、拡張し、コロニーを築いていく。
審査コメント
広告が溢れる新宿で、今回の作品のタイトル「乾燥地帯の街路広告」をどうウィンドウで表現するのか楽しみです。(永井秀二)

藤倉さんの映像の風景は、物へのリアルな感覚が色濃く残り未来的でありながらノスタルジックなところが魅力的です。(小山登美夫)

準グランプリ

転生 Animals
髙瑞/KOHSUI
転生 Animals
作品コメント
この作品は自身の野生動物になりたいという変身願望から着想したものです。日常的な置物を改造し野生動物の瑞々しさや荒々しさ、尊さを加えることを試みた作品と、自作の着ぐるみを展示します。この作品の根底には、アイデンティティや社会的なしがらみから逃れたいという自分自身の変身願望と、人間の地球環境に対する放漫さへの怒りがあります。動物に転生するというフィクショナルなイメージを示すことで自然環境と人間の関係について、あるいは現代社会の難しさについて考え、抵抗を試みています。
審査コメント
都市生活者の言葉にならないおかしみと哀しみがポツンとある。分からなくてもがいているような作品。(遠山正道)

置物と着ぐるみ。飾りの動物が持つ「静と動」の対比から、ウィンドウに命が灯り、新たな発展となることを期待します。(加藤育子)
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