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2023/01/24 10:00
SEIKA AWARD 2022《高校生限定》
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学生向け
応募作品数:1053点
受賞作品数:43点(入選を除く)
主催:京都精華大学
※ここでは、上位13点をご紹介します
グランプリ賞
A.O.P(ええやん、大阪、プロジェクト)
出口真衣(帝塚山学院高等学校)
作品コメント
このプロジェクトは、大阪の古くから愛されてきたキャラクターや建物を現代に合わせてデザインし、グッズに展開することで、大阪の魅力に気づいてもらえたらという思いで制作しました。
そして、グッズの種類は普段使いできるものを使用し、多くの人に手に取ってもらえるように視認性を重視してシンプルにしました。キャラクターは手書きの線で親しみやすく、ゆるいテイストで日常感を意識しました。
学長賞
こんなにも素敵だったなんて
馬場紗也加(明誠学院高等学校)
作品コメント
明誠学院高等学校の展覧会で制作した作品です。家の近くの公園の夜の風景を描きました。ロマンチックな雰囲気を意識しました。
優秀賞
FEEL IT
霍 然(翔凛高等学校)
作品コメント
精神的な自由を唱えたいです。
自分自身の経験を基づいて創った物語ですが、芸術だけでなく、このような精神的な自由は色々な場面でも大事なものだと思います。
このいつも浮わついた世界で、何事も簡単に心の自由を縛れないように願っています。自分の感覚を信じて、自由に表現するのは、私の心の中で最も理想的な芸術です。
こんな気持ちを込めて初めてストーリーマンガを描きました。まだまだ未熟な作品なんですが、特殊な能力を持つ主人公が自我を受け入れる時の気持ちと自由になるための努力を伝わるように精一杯描きました。是非読んでいただけたら嬉しいです。
十七
瀧本早蘭(山梨県立甲府第一高等学校)
作品コメント(一部抜粋)
「あの夏の日はレモネードで飲みこんで逃げ出したい一日だった。
昨日まで、いやその瞬間まで本気で友達だと思っていたあの子に無視された。
理解できない現状が喉を通らなくって、口の中には血みたいな鉄っぽい苦さと塩辛さが一日中広がっていた。私は放課後泣いていた。五階に続く階段の隅っこで。
あれから、半年がたった。
あの子は今も私を無視してる。
そんな、十七の冬。
朝、いつものように顔を洗う。
冷たい水が顔を射す。
ふと、顔を上げて鏡を見た。
鏡の中の私と、
泣き続けて真っ赤に目を腫らしたあの日の私が重なる。
苦かったあの日を乗り越えて、私はいつしか変わっていた。
レモネードで飲み込んでいたら、成長できなかったはず。」
鏡に映る、今日の十七の私は、周りの環境の激動と自分の目まぐるしい変化を経て、毎日変わる自画像だ。
…
山と生きる
内田匠優(東京都立工芸高等学校)
作品コメント(一部抜粋)
母方の親戚にあたるお婆さんの暮らしに魅了され、これは一つの作品ができそうだという考えに至りました。特に注目してほしいのが左の薪わりとその結果(大量に積み上げられた薪)です。80代にもなる方が大きく重い斧を振るっているのを見たときには、「人間の底力・エネルギー」というものが伝わってきたのです。
モノクロにしたのは、先述のエネルギーやパワーを表現する最もよい技法であると考えたからです。また大きく黒いフチをそえて、より力強さが伝わる作品に仕上げました。そして中央に、お婆さんの凛々しい一枚を飾っています。
ちなみに右上は収穫された人参、下は山の恵みのフキノトウです。
ないものねだり
阿部未来羽(関西学院千里国際高等部)
作品コメント
遠く離れた場所にある、2つの学校。
ひとつの学校は、ルールだらけの“不自由”な学校。
もうひとつの学校は、ルールのない“自由”な学校。
ルールがないっていいな、自由で。
ルールがあるっていいな、もっと自由で。
だって、私たち、いつも「ないものねだり」だから。
クラス名:「フィールドスタディ&リサーチデザイン」(総合的な探究の時間)
課題名:自由課題
大阪府箕面市にある本校と、福岡県糟屋郡にある福岡県立須恵高等学校の2校がオンラインで結び、動画の作成を行った。双方の行き来ができない中、遠隔で打ち合わせをして脚本を作成し、また双方で個々に撮影した動画をつなぎ合わせることで1本の作品としている。
この授業においては生徒が主体で作品を作り上げることを主眼とし、また文化の異なる学校間で協働してひとつの作品を作成することに重点をおいた。
…
視線の交わる家
池谷優月(静岡県立浜松工業高等学校)
作品コメント(一部抜粋)
猫と視線が交わりつながる家を提案する。
現在、多くの人が日常生活にストレスを感じている。
そして、このコロナ禍で生活に癒やしを求めてペットを飼う人が増加している。
猫との触れ合いはネガティブな気分を減少させ、ゴロゴロ音からはリラックス効果が得られる。
しかし、勝手気ままな猫と心を通わせるのは簡単ではない。
そのため、まずは視線を交わらせることが大切である。
そこで、人の目線と同じ高さにできるキャットウォークの壁で構成された家を考えた。
この壁は、室の間仕切りや収納として機能しつつ、日常生活で自然と視線を交わらせることができるようになっている。
視線を交わらせることで、猫との繋がりを生み、喜怒哀楽を感じたり、感情をわかちあう。
そして、猫と人が家族だという感覚を持ち、生活する中に新たな喜びが生まれる。
…
美術・工芸部門賞
葛藤
上岡由佳(済美高等学校)
作品コメント
考えに考え、何度も試すという私の性格。高校生の今だからこその心の変化や感情を描きたいと、「葛藤」というテーマにしました。前を向いた自分と後ろを向いた自分を対照的に描くことで陰と陽を表現しました。制作し始めた頃は自身の思いが伝わる作品にすることができるのか自信がなく、その弱気さが仇となり、画面に絵の具がのりませんでした。その状況を打開するために、様々な作品に触れたりアドバイスを求めたりしました。その結果悩み、苦しい今の気持ちも楽しんで制作しようと考えられるようになりました。迫力を出すために方解粉と胡粉ジェッソを使用し、表面に凹凸をつけました。また、赤やオレンジなどの鋭い色で心情の激しさを表しました。そうしてテーマの通り葛藤して描ききった作品は私の気持ちが強くのったものになりました。
デザイン部門賞
RememberBlue
野田風花(静岡県立沼津西高等学校)
作品コメント
私の通う学校の近くには海があり、毎年、海岸を掃除するボランティア活動に参加している。しかし、いくら掃除をしてもたくさんのゴミがそこら中に広がったままだった。
最近話題のSDGs。そこにも取り上げられているように人間の海岸へのゴミの廃棄は著しいものである。本来の青くてきれいな海、さらには海の生物たちの自由までもが私たち人間のせいでなくなってしまっている。このままではいけない。だから私は今回、この作品を作ってこういった公の場に発表することを決意した。ファッションというジャンルで表現することで、少しでも話題性を生み、実際に行動に移せなくても“どうにかしなきゃ”という気持ちを持つだけでも違うということをできるだけ多くの人に感じ取ってほしいのだ。
この服は全て海に落ちているようなものだけでできている。全体を青色でまとめることで、青い海と海の生物たちの自由を取り戻してほしいという願いを込めた。
マンガ部門賞
蛍火
朱 姿羽(帝塚山学院高等学校)
作品コメント
資本主義の批判と、貧しい生活をする人々への反省 主人公ナタリーは裕福な家庭に生まれた若者の象徴である。政府ではなく大企業が独占する社会の下、貧民街で暮らす人々を見て、恵まれた環境を享受してきた彼女が、冷たく不公平な環境の中でも優遇を受け続けるのか、それとも道徳心に駆られて行動するのか。一般市民は労働力しか持たない無産階級を象徴している。資本に搾取されて、底辺でもがくしかない。
私がこの時代に、唯一恐れているのは「もう信じないこと」
努力などの道理を信じない人が多く、金や権力に物を言わせる様な事態が増えてきています。
情熱や理想を信じることは豊かさよりも重要です。 今の若い人には、豊かな生活環境にあっても自省してほしい。階級の固定化が進む世界でも、かつての情熱や理想を見つめ直しましょう。有一分热,发一分光。(微力でも全力を尽くす)
この疑いの時代には、私達はまだ信心を必要としている。
公式ホームページ
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