結果発表
2019/03/13 10:00

香十 香皿デザインコンテスト 2018

応募作品数:94点
受賞作品数:8点
主催:創業440年御香所香十(株式会社香十天薫堂)、株式会社日本香堂ホールディングス

最優秀賞

松岡由利子
雫
作品コメント
お香の香りを楽しんだ後の灰を溜めておける香皿です。
香皿を少し振ると下のふくらみに灰が落ちる構造になっています。
風で灰が飛ばされる心配がなく、少しの手間で安心してお使いいただけます。
雫がゆっくりと下へ落ちていくイメージを形にしました。
ゆったりとした香りの時間を楽しんでください。
受賞コメント
この度は最優秀賞というたいへん名誉な賞をいただくこととなり、誠に光栄に存じます。本提案をご評価いただきました選考委員の皆様をはじめ関係者の皆様、ならびに提案に至るまでをご協力くださった皆様に、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。今後はこの受賞を励みに、使うことが嬉しくなる器づくりにより一層尽力してまいります。
この度は、本当にありがとうございました。

優秀賞

香る日時計(Fragrant sundial)
京谷浩臣
香る日時計(Fragrant sundial)
作品コメント
35度でお香を立てることで日時計としても機能する香皿。午前7時から午後5時まで計れます。
忙しくなく流れる毎日の中で「過去、現在、未来」へとそのスピードを益々加速させている時間! 燃え尽きた灰の中に過去への思いを馳せ、その残り香から未来を想像してみる。そして日の光が落とす影の歩みに今(現在)を感じながらのんびりとした曖昧な時間を過ごしていただければ幸いです。
受賞コメント
この度は「香十香皿デザインコンテスト」におきまして、優秀賞という栄えある賞をいただき誠にありがとうございます。
普段は急須を主とした日用食器を制作しておりますが、今後も作り手と使い手が共に育てていける器作りに取り組んでいきたいと思います。
作品を評価していただいた審査委員の皆様、ならびに関係者の皆様には心より御礼申し上げます。ありがとうこざいました。

特別賞「中原賞」

陽華文香皿・香立
福井 梓
陽華文香皿・香立
作品コメント
陽華文というのはオリジナルの模様なのですが、太陽に向かって咲く花のイメージを手書きの筆の線で表現しています。花の模様の香皿の中心に香立を載せると、一輪の花のようになり、横に少しずらして置くと、隣り合う花とつぼみの様子になります。香を焚いている時はもちろん、ただ置いている時にも、ふっと心が和らぐような形になったらと思い制作しました。
受賞コメント
この度は賞を賜わり、大変嬉しく光栄に思っております。
このコンテストには、今まで作ったことのない香皿や香立のデザインを考えることで、自分にとっての新しい表現になったらと思い、出品致しました。とても良い経験になり、今後にも役立てていきたいと思います。本当にありがとうございました。

特別賞「島田賞」

香りの演出
趙 杰
香りの演出
作品コメント
このデザインは線香の香りを切り口から考えました。元々、線香の長さを三等分してそれぞれの香りの線香を香皿に固定して、三つの香りを楽しむことができるデザインです。区間の香りもっと豊かにすることによって新たな体験を使用者に与えます。

特別賞「香十賞」

透器 ─ touki ─
小野美穂
透器 ─ touki ─
作品コメント
煙をイメージして制作しました。作品中央のお香立てに、お香を立てる仕様になっています。(素材:陶土)
受賞コメント
この度は特別賞「香十賞」をいただき、誠にありがとうございます。
今回の作品は、日常のふとした瞬間の中にある自然のかたちをモチーフに制作致しました。
ロクロで薄く成形した後、一つ一つ穴を掘り自分の理想のかたちを目指します。
普段制作している作品よりも、小振りな作品だったため、失敗も多く色々なことを学ばせていただきました。今後も特別な日に使っていただけるような、自分らしい表現を追求して参りたいと思います。

アイデア賞

富士の山
冨本義夫
富士の山
作品コメント
外国人観光客の増大に何か対処できる商品はないかと色々考えている内に、日本のシンボルの富士山をモチーフに陶器で作りました。黒地に雪志野釉で冬の富士を表しました。
受賞コメント
愛知県の常滑市で、生け花用の花器を作っております窯屋のおやじです。
この歳になるまで職人仕事一筋でコンテストなどはとんと縁がなく初めての参加でしたが、ビギナーズラックとでも申しますが、思いもかけず賞を頂戴し感謝に耐えません。
今後はこの受賞を機に少しコンテストにも出品してみようかなどと思っているところです。
ありがとうございました。
山と田んぼ
黄 アラム
山と田んぼ
作品コメント
日本の陸の自然風景を抽象的に表現しました。
線を編んだ装飾は、日本の伝統工芸の一つでもあるかご作り技法からアイデアを得て作りました。
受賞コメント
ありがとうございます。
私は現在カゴ作りの技法を取り入れた陶磁器を製作しています。自分の制作テーマを生かしつつ、実用性のある香皿のデザインを考えてみました。こんなに良い賞をもらえて嬉しいです。本当にありがとうございます。
丹頂鶴
長江朋弘
丹頂鶴
作品コメント
ニューボン土による圧力鋳造、酸化焼成
上絵付け(赤、黒)
受賞コメント
香皿の製作は、初めてでした。
香→和→鶴というイメージが湧き、その中でいつも扱っているニューボン土の白を生かす丹頂鶴の赤と黒がいいと思い製作しました。鶴が枝をくわえて飛び立つかのように、この作品が皆様のもとに届けばと思い製作しましたので、今回の受賞は大変嬉しいです。
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