結果発表
2017/12/21 13:00

第4回 Honda 交通安全 ポスター・動画コンテスト【動画部門】

受賞作品数:4点
主催:本田技研工業株式会社 安全運転普及本部

大賞

米山(神奈川県立相模田名高等学校 交通安全隊)
作品コメント
交通安全隊の高校生と一緒に制作した啓発ビデオ作品を41秒に再編集したもの。
審査コメント
最初のドキッとする衝突シーンで、映像に釘付けになります。「ながらスマホ」については、最近ニュースなどでも頻繁に取り上げられており、この作品のように万が一のシーンや実際の事故シーンを入れて「ながらスマホ」の危険性を訴える映像が制作されています。しかし、この作品は迫力が違います。まったく減速しないクルマに自転車に乗った高校生が跳ね飛ばされるのですから…。
跳ね飛ばされた高校生が横たわる姿と教室の机にうつ伏せる姿を同じにして映像的に韻を踏んだり、再び校門から自転車で出て行くシーンから、今度は自転車を降りて電話しているシーンにつないでホッとさせたりと、見る人の心をつかむ工夫が随所に凝らしてあります。そして、「ながらスマホ」をするかしないかが、生死を分ける紙一重の行動である事を強く印象づけています。

優秀賞

南(奈良県立奈良朱雀高等学校)
作品コメント
この動画は問題形式になっています。誰にでもわかるような問題ですので楽しみながら交通安全について知ってもらえたらいいなと思っています。
審査コメント
Hondaでも、事故に遭う確率の高い7歳児を含む小学校低学年向けに安全な歩行を行うための教材を制作し、交通安全活動をしています。この映像も、事実をストレートに表現するのではなく、クイズ形式にすることで、子どもの交通安全にとって最も重要な2つの事実を知ってもらうことに努めています。
作者が訴えているように、現状を知ることでよりきめ細かな注意をするようになり、着実に事故の低減につながっていくと思います。交通事故低減に特効薬はなく、一歩一歩、少しずつでもすべての人の意識を高め、相手と自分を思いやることが大切であることを伝えています。
メディアサポーターズ映像部
作品コメント
本作品は極力単純な構成を意識した。割れたスマートフォン、散乱する手荷物等から、状況を視聴者に想像をさせることで、より印象的な映像を目指した。
審査コメント
作者が述べているように、人物が登場せず、横断歩道に落ちた手荷物だけを撮影したシンプルな映像です。しかし、訴えているメッセージは強烈です。交通事故が奪うものの重さ、大きさが、ひしひしと伝わってきます。そしてシンプルな2本のテロップで、起きてしまったことの重大さが強調されます。
画面が割れたスマートフォン、飛び散った荷物、家の鍵…。場面が変わり「お母さん」の文字をクローズアップした、スマートフォンの割れた画面。表示されている時間やバッテリーの残量などにも気を配っていることがわかります。効果を高めるためにきめ細かく設定して制作された映像作品です。

Honda賞

和田
作品コメント
人は思い込む性質を注意しないと事故に遭ってしまいます。また、安全に対する心に残る言葉は、やはり信頼できる人からの言葉であると思います。そして最後は子どもたちの未来のために風船のワンチャンからの(しっかり考えてね!)というメッセージです。
審査コメント
バルーンアートを使い、楽しく交通安全を呼びかける映像です。洒落を用いたり、腹話術を用いたり、風船で作ったワンちゃんの吹き替えをしたりとバラエティ豊かです。風船の顔のようなものが話していると突然クルマに変身し、「クルマはどこから出てくるかわからない」という結論に結びつけるシーンなどは、単純でありながら「確かにそうだ」と思わせるものでした。
そして何よりも、和田さんが一生懸命に語りかける姿が印象的でした。最後に「交通安全についてご両親やお友だちとよく話し合ってね」という訴えから、「会話は安全の近道」というメッセージにつなげています。このメッセージも新鮮でした。この作品から、ただ話を聞くだけでなく、話し合うことで相手も自分も交通安全に対する意識が高まるという効果も感じられます。
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