結果発表
2016/12/16 10:00

第3回 Honda 交通安全 ポスター・動画 コンテスト 【動画部門】

受賞作品数:4点
主催:本田技研工業株式会社 安全運転普及本部

大賞

レンコン(43歳・男性)
応募コメント
歩行者が道路を横断中にドライバーのいらだちが大きくなるとドライバーの顔写真を自動で配置します(トラッキング)。ドライバーがより歩行者の気持ちになり安全運転をうながします。
審査員コメント
“運転者が歩行者の立場に立って運転をする”という心がけは一般的ですが、それを、ドライバー自身の顔を歩行者の顔と置き換えるという、未来的でユニークなアイディアで表現いただきました。横断する高齢者が自分と置き換わったら、横断する高齢者に対し身近な感覚を覚えて、優しい運転につながることでしょう。この動画の一連の構成は人を引き込む力と余韻を持っており、見る人に高齢者と交通安全についてより優しくなるきっかけを与えてくれます。コンピューターグラフィックを駆使したと思われる映像のクオリティも見事です。新しい視点で、交通社会の進化を素晴らしい映像作品に仕上げていることから、大賞に選ばせていただきました。

優秀賞

デルタキッズ(小学6年生・男性)
応募コメント
作品の主旨としましては、取り締まりが属人的なスピード違反に問題意識を持った生徒が、それを解決するためのクルマの機能を考え、表現しています。
審査員コメント
確かに、警察による取り締まりの実施には限界があります。そこに着目した小学6年生の生徒さん達は、2回スピード違反をすると、クルマが自動的に警察署に向かうという未来技術でその問題を解決してくれました。まだ免許を取得していない年齢ながらも、現在の交通社会に対して感じている素直な疑問を、未来へむけてストレートに提示している表現力に評価が集まりました。スピード違反は、死亡事故を発生させる件数でも一定の割合を占めているので、この動画の「JKRS:自動警察連行システム」は、見る人に考えるきっかけを与えてくれるでしょう。警察官の制帽もユニークで、お友だち同士で仲良く作品を制作している様子が動画から想像でき、審査員も微笑ましい気持ちになりました。
笹下(14歳・女性 名古屋市立円上中学校)
応募コメント
夜は歩行者を見落としがちになり、死亡事故が絶えない。原因としては暗くてよく見えないことが多いと思う。そこで歩行者が横断し始めると、赤いレーザーが横断歩道の長さで高さ1mぐらいのところで発光し、運転手への注意喚起になる。万が一青信号中に渡り切れなかった場合のときは、横断者が渡りきるまでそのレーザーは照射される。ただし、信号無視の歩行者にはこのレーザーは作動しないというものがあったらいいなと思った。
審査員コメント
夜間の歩行者横断中に赤いレーザーが発光し安全を確保するという、新しいアイデアであり、すぐにでも実現して交通事故を減らしてくれそうな具体性も高いと思いました。実際に、夜間の歩行者はクルマから発見されにくく、夜のクルマ対人の事故は昼間の約3倍と多いのが現状です。レーザーや信号以外をモノトーンで構成した魅せ方も効果的で、動画の意図がより明確に見る人に伝わり、交通安全を考えるきっかけを与えてくれる印象的な作品となっていることから、優秀賞に選ばせていただきました。

Honda賞

鈴木・青野・杉山・溝口(静岡大成高等学校放送部)
応募コメント
クルマの自動運転の実現のための人工知能の開発が進んでいると伺いました。これによって交通事故の件数は減っていくことと思います。ただ、クルマに搭載される人工知能ならば、人工知能がドライバーの心に寄り添う形で安全運転を促すことにより、事故を減らせることも出来るのではないかと思います。そんな想いでこの動画を制作しました。
審査員コメント
人工知能が発達し、クルマがドライバーを思いやる心を持つことで安全運転に貢献できることを、美しい映像とともに示唆してくれました。現実的な視点で、未来の交通安全を考えるきっかけを与える印象深い作品だったとして、Honda賞に選ばせていただきました。「テクノロジー」は必要な技術であり、進化することで交通社会に貢献できるものでありますが、技術がどんなに進化しても、最後は常に人間がかかわっていくことは今も未来も変わらないということを、改めて感じさせられます。
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