結果発表
2016/12/16 10:00

第3回 Honda 交通安全 ポスター・動画 コンテスト 【ポスター部門】

受賞作品数:4点
主催:本田技研工業株式会社 安全運転普及本部

大賞

平岡(21歳・女性)
応募コメント
もしも運転している人の心がクルマに出たら、外から見ただけでは分かりにくい危ない状況(「居眠り運転」や「体調不良」など)を知ることができ、事故を事前に防げるのではないかと考えました。本人が気をつけるのはもちろん、1人1人が常にまわりに気を配っていくことによって、安全に運転できるのだと思います。
審査員コメント
運転している人の心が、文字などではなく、クルマのフロントマスクの表情として表れるという発想はありそうでなかったアイデアでした。「もし運転している人の心がクルマに出たら?」という問いかけで、作品を見る人に交通安全を考えるきっかけを与えてくれています。さらに、クルマの表情を見て「危険を予測しましょう」と、事故から身を守る方法として有効な危険予測に結論づけてあり、素晴らしい着眼点だと感じました。また、カラフルな色彩構成も美しく、運転手とクルマの顔が似ているのもおもしろいですね。交通安全への的確な視点があり、人の目を引きつけ印象に残るというポスターとしての全体の完成度の高さから、大賞に選ばせていただきました。

優秀賞

髙岡(15歳・男性 東庄町立東庄中学校)
応募コメント
事故を減らすために、ハンドルを握るときの手の強さや熱によってドライバー同士が思っていることを伝えられるクルマです。例えば道を譲ってもらったときの感謝の気持ちが文字となって見える構造になっています。そして、お互いがおだやかな気持ちになり、それが町全体に広がって、ドライバーも、そうでない人も事故の心配なく安心して楽しく暮らせる社会をイメージして描きました。近い将来、交通事故によって未来を奪われたり、悲しい思いをする人びとがいなくなることを望んでいます。
審査員コメント
未来のクルマの技術表現だけでなく、感謝の気持ちが町全体へ伝わり楽しく暮らせるという、広がりを見せた発想で理想の交通社会のありかたを提唱していただき、優秀賞に選出いたしました。譲ってくれたことへのお礼として挨拶を交わすマナーなど、心を通わせるコミュニケーションが進化したクルマを通じてたくさん起こっていけば、交通社会全体に穏やかな気持ちの好循環が生まれることでしょう。「コミュニケーションで、事故0に!」。見る人に交通安全のための具体的な行動を示すキャッチフレーズや、味があるイラストのタッチも印象的に残りました。
曲渕(63歳・男性)
応募コメント
近未来のクルマはAIを搭載、運転手がドアノブに触れるとセンサーが働き現在の健康状態や過去の病歴に照らし、運転に支障があればクルマのボディがまだら模様に変色。はずかしい思いをすることで日ごろから常に健康に留意し、楽しいカーライフとなるでしょう。
審査員コメント
運転に支障があるドライバーの健康状態がクルマのボディにまだら模様となって現れ、本人や周囲に伝わるという独自の切り口で、交通安全に警鐘を鳴らすということから優秀賞に選ばせていただきました。近年の事故状況を背景に、「運転」と「健康」ということを考えさせるきっかけを与えてくれます。ポスターとしても、シンプルな図柄の構成や内容表現の的確さなど、秀逸な仕上がりです。また、手書きで描かれた「運転はできません。」という言い切りの文字が、見る人にインパクトを与えています。

Honda賞

戸次(6歳・女性 直方市立植木小学校)
応募コメント
交通事故が発生する原因やその様子を整理してまとめている。交通事故の恐ろしさを伝えながら事故防止を啓発している。
審査員コメント
「みらいの安全な交通社会」というテーマにしっかりと合致しているだけでなく、原因から入る面白さがありました。こうした発想や想いから、これからの交通社会はよりよい進化を遂げていくのだと思います。「クルマがこうなったらいいな」ということだけでなく、このポスターは交通事故のおそろしさも伝え、見る人に警鐘を鳴らし交通安全について考えるきっかけを与えてくれます。そして何よりも、6歳の戸次さんが、説明しようとしていることを正確に、たくさんの色をつかって一生懸命描いてくれている絵に審査員全員が感動し、Honda賞に選ばせていただきました。
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