結果発表
2016/10/25 10:00

第2回 Honda 「交通安全動画・ポスター」コンテスト-人やクルマがこうなったら 事故がもっと少なくなるかも!ー

受賞作品数:14点
主催:本田技研工業株式会社 安全運転普及本部 交通安全動画・ポスターコンテスト事務局
※ここでは、大賞・優秀賞の6点をご紹介します
動画部門

大賞

静岡大成高等学校放送部(鈴木・青野・溝口)
作品コメント
最初は、こんなふうになるといいなと、いろんな機能を付けたクルマや信号などをイメージしたのですが、考えれば考えるほどに、「あれ?それじゃ人はなにをするの?」という疑問が湧きました。そこで、どんなにテクノロジーが進化しても、あくまでもクルマを操るのは「人」であり、人が操る感覚とクルマの機能が相乗的に働くことで最大限の安全が実現できると考え、乗り物の原点に帰って制作しました。
審査コメント
「どんなに技術が進化しても、操るのはあくまでも、私たちです」。この映像に込められたメッセージに共感しました。Hondaも、創業当初から「人」を中心にモビリティの開発を行ってきました。クルマの進化と人の安全運転のシナジーがあってこそ本当の安全だと、私たちも考えています。そうしたメッセージ性と優れた映像構成・撮影技術によって作られた作品であることから大賞に選ばせていただきました。

優秀賞

淵上
作品コメント
シートベルトの外部からの衝撃から守る機能に、ドライバーの体の状態を報告してくれる機能をつけてみました。それによりドライバーが危険な状態での運転をしなくなり、事故防止につながるといいなと思いました。
審査コメント
ドライバーの身体の状態をセンシングし、危険な状態である場合発進できないクルマができれば、交通事故による悲劇が減ることでしょう。そのセンサーを、ドライバーの身体に触れるシートベルトに搭載した発想がユニークであり、センサーが動く映像も素晴らしく、オリジナリティあふれる作品です。
河内(代表)
作品コメント
昨今クルマの事故防止技術の進歩は、より人間の五感に近づいてきている気がします。そのおかげでドライバーは、より“楽”で“快適”に運転できるようになりましたが、無意識に“事故防止の意識”をクルマの性能に任せてしまい「自分自身が大切な命を運んでいるのだ」という強い責任感が少しづつ薄れてしまうのでは、という懸念がありました。そういう思いから今回の動画を作成しました。自らクルマを体感してみることで、本来無機質なクルマがどれだけ苦しい思いをしながら大切な命を運んでいるのかというのをドライバーに強く意識してもらう。機械に頼り過ぎない、自立したドライバーの強い責任感こそが交通安全の意識に繋がっていく一番の方法だと考えます。
審査コメント
ドライバーの責任感が薄れたとき、人は注意力に欠けた運転をしてしまい、事故を引き起こしてしまうことがあるでしょう。そのことを、自分がクルマになり代わってクルマを体感してみることで悟るというユニークな発想、そしてエンディングメッセージは「愛をのせて、今日も走る」という2つの意味をかけた言葉。早送りされる映像自体も面白く、小さなお子さまも登場して親しみの湧く作品です。
ポスター部門

大賞

福井
作品コメント
未来では太陽光と水(雨など)だけをエネルギーとした究極のエコカーが走っています。この車は乗り込むと同時に瞬時に人の脳波を感知、分析し、ある特別な波動を人に伝えます。そして、運転者が「優しい気持ち」になった事を確認してはじめてエンジンがかかるという仕組みになっています。だから、飲酒運転や居眠り運転なんてありえません。運転中も、ずっとサポートしてくれるからイライラ運転もありません。「思いやり」を忘れないドライバーが増える社会を願って!!
審査コメント
安全を実現するためのルールやマナーも、それを守る人の「心」がなければ役に立ちません。反対に、優しい「心」があれば、自然とルールやマナーを守った運転になるはずです。この作品では、太陽光と水というクルマのエネルギーとともに、人の心を優しくするテクノロジーを思い描いてくれました。未来をテーマにしながら交通安全の最も根本的な課題に目を向けた作品であり、強いメッセージと優しいタッチの絵の構成がポスターとしても優れていることから大賞に選ばせていただきました。

優秀賞

佐々木
作品コメント
今回、車や人がもっとこうなったら安全になるのでは?という趣旨のもと未来の車と人がもっと寄り添う事が出来るようになったら良いと言う思いをイラストで表現しました。車と人が安全に尚且つお互い助け合って生活していく事が出来る未来を想像して描きました。
審査コメント
グラデーションの美しい色合いを背景に、人とクルマが寄り添う関係性を印象的に描いていただきました。人とクルマが寄り添い、より良い関係が生まれれば、信号機や標識も不要になるのかもしれません。メッセージ性があり美しいポスターであり、そうした理想の交通安全のありかたが伝わってくる作品です。
山本
作品コメント
人間の表情筋、心拍数、血圧などを読み取り、感情を一定にコントロールしてくれる車です。イライラ、不安、浮かれた日といった、心が一定でない時、事故が起きやすくなります。そんな人間の無意識の感情をコントロールしてくれる車があればいいなと思いました。この車は「イライラ運転はキケンです!」「前方に子供が飛び出そうとしています。」「自動徐行します。」「あなたの未来がかかっています。」「穏やかに運転しましょう」など場面に応じた音声が流れる車です。交通事故「0」の社会を目指すため、心を整えてくれる車に乗りたいと思いました。
審査コメント
受賞されたみなさんが共通して目を向けているのが運転者の「心」でした。この作品は、心を整える機能を持ったクルマの姿を具体的に描いてくれました。運転者の感情状態を表す人の顔の表情を持ったユニークなアイコンを見て、音声を聞いて、ハンドルを握っている人は気持ちを整えるのでしょう。ユニークな発想とポスターとして印象に残る絵作りがなされた作品です。
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