富山デザインコンペティション 2019
応募作品数:255点
受賞作品数:3点
主催:デザインウエーブ開催委員会(富山県、富山市、高岡市)
グランプリ
準グランプリ
準グランプリ「Pel」荒俣琢椰
- 作品コメント
- 網戸に使用される防虫ネットとラバースプレーペイントを素材として掛け合わせ、双方の特性を生かしたプロダクト。独特の軽やかさと強度を併せ、光を不規則に透過するトレイです。生まれる形にはそれぞれ熱収縮による自然な動きが残り、一点ずつ異なる表情が生まれます。ネットのグリッド上にランダムに付着した塗膜により、ピクセルのようなユニークな影が現れます。大量生産による素材でありながら、加工により唯一無二の存在へと転換されたプロダクトは人とものの関係にポジティブな変化を与えると考えます。
- 作品コメント
- 富山の売薬が培ってきた「行商」や「先用後利」を編みなおした、防災意識を広げるプロジェクト。いつ災害が起こるかわからないからこそ、備え続けることが大切。しかし世論調査によると水や食料を備えている人は、半数にも満たない。このプロジェクトは定期的に行商人が訪問し、非常食などを交換する。それにより、保管場所も防災のことも忘れない。各家庭に預ける防災ボックスには富山県産の杉を用い、普段はスツールとしても使える。災害時に命を助け、普段安心して暮らすためのプロジェクト。
審査員特別賞
- 作品コメント
- 日常でできる疑似体験をきっかけとして、実際の製品や文化に関心が移っていくことを目的とした、高岡のものづくり文化と消費者の新たな接点をつくる「機会創出」のプロジェクトデザインです。今回の提案では、その一例として鋳型を模した製氷器を使い、流し込んだ水が型の形状に充填されていく様子を観察できるプロダクトを制作しました。“おままごと”のように、疑似体験を通して本物に触れてみたくなる♪ 周囲のいろんな人たちを巻き込んで展開されてくことを期待しています。