カンヌ映画祭批評家週間でプレミアされた本作は、多感で敏感な少年の成長や恋の目覚めを主題としているが、ヤングケアラーやLGBTQの子どもの問題といった現代的なテーマも盛り込まれ、強い余韻を残す作品となっている。本国では「Drôle de famille!」などのTVシリーズで俳優として知られるサミュエル・セイスは、名門フランス国立映画学校フェミスで監督した短編「Forbach」(08)がカンヌ映画祭シネフォンダシオン第2席、クレルモン=フェラン国際短編映画祭ではグランプリを受賞。長編デビューを飾った、マリー・アマシューケリ、クレール・ブルジェとの共同監督作品「Party Girl」(14)は、カンヌ映画祭ある視点のアンサンブル賞、そして最優秀新人賞に当たるカメラドールを受賞した。
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