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2020/03/13 10:00
第4回 こころの絵本大賞
文芸・コピー・論文
イラスト・マンガ
グラフィック・ポスター
応募作品数:89点
受賞作品数:4点(佳作を除く)
主催:公益財団法人仏教伝道協会
大賞
アリがダンスをおどったら
mayfan
審査コメント
一つの出来事から次々とお話がひろがっていくお話ですが、いま少し説得力のあるストーリー展開が望ましく、反戦のテーマにまでしっくりとつながっていきません。ただし、シンプルで鮮明な絵は楽しく、登場人物たちの表情もユニークです。(西本鶏介)
「かぜがふいたら、桶屋が儲かる」的な展開絵本。物語とはちょっと違う作り方。アリがダンスをおどったら、いろんな人たちを笑顔にして、王様たちも争いごとをやめて、それのおかげで、またアリはダンスを踊る。ってループだったり。よくできています。程よい起伏もあります。この展開はマルです。そして、絵は古き良き欧米タッチで、必要にして効果的に並べられています。程よくあっさりした絵もいいムードです。文句なく大賞です。おめでとうございます。(藤本ともひこ)
優秀賞
パパいこー
まどか
審査コメント
文はどの頁も短いことばだけですが、ダイナミックで奔放的な絵でとんだり、はねたり、抱きあげたり、走ったり、草の上にねたり、ブランコやすべり台で遊んだりするパパと女の子の姿を活写した絵本。うれしくてじゃれあう父子の愛情までもいきいきと伝わってきます。(西本)
パパと娘のスキンシップ絵本。何という奔放で伸び伸びした絵でしょう。ちょっとタッチに既視感もありますが、ダイナミックは抜きんでています。もう一歩読後感になにかあると、揺るぎない作風にもなります。物語の起伏をもっとつけるということです。あと二人の関係性がちょっとウェットすぎるかな。でも、お風呂のお尻のシーンは、こどもは喜ぶでしょうね。でもお尻の穴を見せずに、どこまで笑えるかも考えてみてください。(藤本)
いっすんのむし
なににぬこ
審査コメント
虫好きの女の子と虫ぎらいのおとうちゃんを描く愉快な絵本。いささかマンガ的ですが、太い線を生かした大胆な構図と色づかいは好感が持てます。タイトルには少し工夫したい。(西本)
可愛い娘がゴキブリになったらどうするんですかって絵本。この設定発想は面白い。ですが、お父さんがゴキブリになった、ハナちゃんをどうして好きなったのかの理由が弱すぎませんか。好きになる過程に物語がありそうです。そこに物語の起伏をつける。このままでは説得力は弱いです。絵はこってり系。記憶に残ります。いいんじゃないでしょうか。ごちゃごちゃした文字の書き込みはいりません。(藤本)
おじいさんとことり
マスダフミコ
審査コメント
一人ぐらしのおじいさんと小鳥のなんとものどかで、ほのぼのとしたくらしを描いた絵本。とりわけて新しいところはないが、なんだか心があたたかくなります。少し地味には見えますが、おじいさんのとぼけた表情や淡色で描かれる光景もこのお話にぴったりな気がします。(西本)
孤独なおじいさんと、小鳥の交流物語。可愛いおじいさんと、カラフルな画面は面白い。交流のエピソードが普通過ぎてスルーしてしまいます。小鳥がいなくなったのが唐突で、あまりおじいさんも悲しんでいません。帰ってきてもまあそうなんだくらい。この物語の起伏はほぼ平坦です。読者はもっと起伏のある物語が読みたいと、ぼくは思うんです。ほっこりする良さを残しつつ、あといっぽ、踏み込んで見てみてください。(藤本)
公式ホームページ
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仏教伝道協会
こころの絵本大賞
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