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LG Mobile Design Competition 2010
LG Mobile Design Competition 2010 > http://www.lgdesign.jp/

 同コンペティションは、韓国の総合家電・情報通信メーカー・LGグループが日本デザイン研究所と共同で開催しているもので、今年で3回目となります。今年は「Realistic部門:2011~12年の商品化を目指すケータイ」と、「Idealistic部門:未来のケータイ」の2部門から、携帯電話のデザインを募集しました。

 今年のグランプリは該当なしとなりましたが、ゴールド賞は昨年より1点多い、3作品が受賞しました。授賞式は、東京都港区の六本木ヒルズ49階スカイスタジオで盛大に行われました。

 今回は受賞作品の中から各部門のゴールド賞、シルバー賞の計7点をご紹介します。

過去の受賞作品
LG Mobile Design Competition 2009
LG Mobile Design Competition 2008

応募総数: 587
(Realistic部門:330点、Idealistic部門:257点)
受賞作品数: 11

主催: LGエレクトロニクス・ジャパン


fazzoletto

Realistic部門
【 fazzoletto 】

賞・賞金
グランプリ(1作品) 賞金200万円
ゴールド賞(2作品) 賞金50万円(計100万円)
シルバー賞(4作品) 賞金20万円(計80万円)
ブロンズ賞(4作品) 賞金10万円(計40万円)

審査/審査員(敬称略)
奥山清行(工業デザイナー / KEN OKUYAMA DESIGN 代表)
下川一哉(日経BP社 日経デザイン 編集長)
杉山和雄(杉山デザイン研究所 代表)
田中一雄(株式会社GKデザイン機構 代表取締役社長)
丸山誠治(株式会社NTTドコモ プロダクト部 部長)
車 康熙(LG Electronics株式会社 MCデザイン研究所 専門委員(常務))


各作品をクリックすると、全画像がご覧いただけます
 (作品名受賞者名コンセプト
 Realistic部門
ゴールド賞
fazzoletto
fazzoletto
江口海里
従来の大きなスマートフォンは使う様が非常に仰々しく、またタッチパネルは指で触るためベタベタし、客観的に見てあまりスマートだとは思えません。それらの問題を改善する為に胸ポケットに入れておきながら着信番号を確認できる上向きのサブディスプレイを装着し、服などで拭かなくてもきれいな画面を維持する為にスライドフタにディスプレイクロスを装着し、手が美しく動く「所作」をデザインで実現しました。
シルバー賞
Reversiphone
Reversiphone
鉛玉
本体中央部で反転する事により2012年標準と予想される
以下4つのスタイルが可能になります。2(表/裏)×2(表/裏)=4

1.ハードキー入力のできるオーソドックススタイル
2.大画面フルタッチスタイル
3.テレビ電話スタイル
4.プロジェクター投影スタイル

加えて、回転動作で二画面間をウィンドウが移動する、直感的ユーザーインターフェイスを提案します。
Split phone
Split phone
倉内慎介
一見金属の塊のように見えるSplit phone。2つに割ってみる。するとそれは電話機能と、メール・WEB機能を完全二分化したケータイとなる。WEBを見ながら電話をしたい。電話をしながらメールを打ちたい。誰もが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?様々な機能が追加されていく中、二分化という機能がケータイの立ち振る舞いを変えていく。形態としての美しさ、所作の美しさを追求した働く女性のためのアクセサリーのようなケータイ。
ブロンズ賞
BOOK
BOOK
佐野誠治
フロント、リア、両面液晶タッチパネルのデザイン。本のように開いて二倍の大きさの画面を作る事ができる。リアの液晶パネルは、着信時などにグラフィックを表示し、PCのデスクトップのように自由に変更でき、外観イメージを好みに合わせてカスタマイズできる。
twig
twig
長嶺博斗
情報によって生活が左右される現代、情報量を重視するユーザー層でポータブルPCなどのようなミドルサイズのデバイスの需要が高まってきている。しかしケータイは「電話機」としての機能を兼ね備えていなければならないため、現状のサイズを大きく上回ることは難しく、一度に得られる情報量も少ない。そこでポータブルPCと良い関係を保ちながら、手軽な電話機としての役割に徹するケータイを提案する。
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 Idealistic部門
ゴールド賞
Ring 本体+指輪
Ring 本体+指輪
白木ゆみ香
Ringは、人間の五感の中の「触覚」に焦点をあてた携帯です。
指輪から発するマッサージのような低周波刺激により、街中や電車など、騒音の中でも気付き、また、会議中でも周囲に気付かれることなく着信がわかります。
指輪の液晶画面には、電子文字が流れ、誰からのメールや着信なのかがすぐにわかります。
リング部分で着信を確認してから、2度トントン!と叩くと電話が受信でき、慌てることなくカバンから携帯を取り出せます。
Toccata
Toccata
松山祥樹
フレームで構成する立体空間内に映像が投影され、そこに指を入れ、浮かび上がる映像に直接触れる携帯電話。押し込む、叩く、つまむなどの動きによって新しい操作性や喜び、感動が生まれる。
空間への映像投影が可能となれば、携帯電話の形状の自由度は無限に広がるが、フレームによってあえて従来の携帯電話形状の輪郭とその記号性を残すことで、片手での操作性や握り心地、受け入れやすさを有した、未来の携帯電話を提案した。
シルバー賞
MÖbius
MÖbius
深川浩史、小菅啓靖
私たちの生活は連続的なものであり、それは未来でも変わらない。友人、家族、恋人等のやりとりを例にとってみても、小さな会話、メッセージを交わし、繰り返す事によって成り立っている。このMÖbiusはそんな生活での連続を表現した。手に取った面が表になり、その面を追っていくと、裏面にたどりつき、それがやがて表に還ってくる。本来は連続的な、時の流れや人間関係を途切れさせる事なく、無限に続くUI、形態により表現した。
fitto
fitto
舟山貴士、中浦 創、茂木俊介
技術進歩によってデジタルデバイスはひとつの形にたくさんの機能を持つようになりました。
そこで「fitto」は、さまざまな機能の一つひとつが、それに見合った象徴的な形を提示します。
本体表面の張りのある伸縮材からボタンやレンズなどの形が浮かび上がり、それが機能としてあらわれます。
「fitto」は、わたしたちの一つひとつの行為をもっと素直で自然にしてくれる多形態ケータイです。
ブロンズ賞
Glassful MEDIA
Glassful MEDIA
澁谷仁志
ケイタイは今や生活の中で身体の一部として存在しています。寝起きを共にし、移動も常に一緒、身近でそばにあり続ける携帯電話は、使用者の変化を一番正確に認知できるケイタイでもあります。Glassful MEDIAは、透明液晶パネルにより表示されるコップ一杯程の水が、身体の状況により熱で曇ったり、量が減ったり、濁ったりなど状態変化していく事で、使用者自身の状態を数値により計るのではなく伝えるケタイです。
DOMINO
DOMINO
大滝健二
時流は本当にスマートフォンなのか? 確かにスマートフォンはそれ1台で多目的に利用する人にはとても有効な手段ですが、デジタルカメラ・携帯音楽プレイヤー・携帯ゲーム機等の普及、さらにネットブックPC・webや電子書籍等も閲覧できる携帯端末の登場など、それらを所有する人達にその多くの機能は重複してしまいます。それならば…。思い切って携帯電話本来の機能に限定した、ローコストでありながらチープではない小型機の提案です。

 
 ●その他、詳しい内容は LG Mobile Design Competition 2010 をご覧下さい
 

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