アート部門 優秀賞
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(c) Silvia Rigon
ビデオの最適化・エンコード協力:fourdivision
作品名 『Venus Villosa』
インスタレーション
作者氏名・プロフィール シルビア リゴン
シルビア・リーゴンはロサンジェルス在住の視覚芸術家である。 イタリアで生まれ育った彼女は、ヴェニスの美術学校で絵を学び、後にUCLAの大学院でデザイン・メディアアートの修士号を取得した。 彼女の作品は世界中で展示されている。彼女は自分が受けた伝統的な教育と、新しいメディアへの絶え間ない探求やデザインの工程を結び付けている。 芸術家としての彼女の作品は、 歴史的な図像学や神話に強く関心が示されているように、私達が生きている時代をどう感じているかを強調しながらあいまいさと矛盾のベールをはいでゆくやり方で、奇怪なものという観念をしばしば取り上げている。 彼女はインスタレーション、パフォーマンス、相互作用芸術に取り組む一方、子供向けの本のイラストを描いたり、グラフィックデザイナーやテキスタイルデザイナーとしても活躍している。 彼女は今現在作家アリソン・ウォカーと共同制作である「The Many Voices of Saint Caterina of Pedemonte」という相互作用のできるCD-ROMを手がけている。この企画は200絵年オーストラリア「5th international Digital Art amd Culture conference MelbgourneDAC streaming worlds」の一部であった。www.siviarigon.com 参照。
作者コメント メディア芸術祭において、今年度優秀賞をいただきましたことを、またそれによりメディア芸術とそのコミュニティーに永久に関り合いますことを心より御礼申し上げます。 ビーナス・ビロッサという作品は、奇怪と数多くの文化に見られる転生という主題を、長年その魅力に心を奪われ研究をしてきた結果であります。 身体が持っている五感と自我の確立を考えるとき、ビーナス・ビロッサは特に、ヨーロッパ神話に出てくる「獣」というもの、それと私達の自然との係わり合いの中での解決付かない両義性との関係を探求するものであります。 ロサンジェルスに住むイタリア系の芸術家として、私は日本で認められたということを光栄に思い、文化の垣根を越えたメディア芸術という言語の持つ特異な面をこれからもより一層探求して行きたいと思います。どうもありがとう御座いました。
贈賞理由 原始性とセクシュアリティの根本的な関係性を考えたジェンダー色の強いインスタレーションである。 この対話型のビーナス生成装置は、コンピュータに接続された空気圧縮のメカニズムを駆使した女性の胸の形をしたインターフェイスに触れることによって、空間には動物からサンプリングされたような奇妙な音が流れ、従来美しいはずの女性の体毛の成長映像が変容していく。 観客は美と醜のパラドックスに関わることになる。